丸竹フライロッドの切り組み
(生地組み)



●切り組みはロッドの設計

乾燥済みの素材(上の写真は丸節竹。まだ竹洗いされていない)これらの素材からうまく切り組みできるだろうか。
ティップ用の素材、バット用の素材、共に両端を手で持って曲げてみて、カーブの描き具合、張り具合、返りの速さなどをチェックしながら選別する。さらにティップとバットの調子のバランスが取れるかも十分点検する。ティップが強すぎてもいけないし、バットが勝ってもいけない。このバランスの点検にもっとも神経を集中する。
この切り組みは定量的な表現が難しく、直径を決めて組んでも強さのバランスが悪かったり、反対にバランスが良くてもうまく継げるサイズでなかったりして、実際には多くの素材から一握り組めればよいと考えなければならない。もっとも、自分で作って自分で使う場合は適当なところで妥協してもよいと思っている。アクションは出来上がってからのお楽しみでもよいだろう。何本か切り組みをしてみると勘所が少しずつ解ってくる。




選別した素材は、火入れ前に竹洗いをし、最初の火入れ(荒火)でおおまかな曲がりを直す(荒矯め)。なお、火入れの中盤(中矯め)を過ぎるまで、素材は1節以上長いままにしておく。


●切り組みの例
(7ft.4in. 2pc. #5程度か? 調子が出なければティップとバットを切り詰める)

          
ティップセクション


          
バットセクション



フェルールのスリーブの外径はコミの直径よりも2.0mm〜1.5mm大きくしておけば、口割れの心配はまずない。コミ合わせが完了すれば、スリーブをティップエンドに接着する。

両方のコミ芯には、コミ長の1.5〜2倍長の竹のソリッドを打ち込む。


●丸竹フライロッド切り組み表(2ピースロッド)   単位:mm
  参照番号など     ティップのセクション明細   フェルール    バットセクションの明細
No. 全長 番手 素材 先径 元径 長さ タイプ コミ 素材 先径 元径 長さ
1 6'4" #3 布袋矢竹  1.8  5.7  985 逆並継  45 矢竹  5.4  7.8  955
2 6'3" #3 布袋矢竹  2.1  5.4  970 逆並継  45 矢竹  5.5  8.5  930
3 6'11" #5 布袋矢竹  2.8  6.3 1080 逆並継  70 矢竹  6.6  8.8 1030
4 6'11" #3-4 布袋高野  2.5  5.9 1010 逆並継  60 矢竹  6.2  8.3 1090
5 6'9" #3 丸節竹  2.3  5.7  990 逆並継  70 高野竹  5.5  7.5 1080
6 6'11" #2-3 丸節竹  2.4  5.5 1015 逆並継  60 高野竹  5.5  7.7 1090
7 7'3" #3-4 丸節竹  2.2  6.9 1050 逆並継  80 丸節竹  5.5  8.3 1150
10 7'4" #5 丸節竹  2.4  6.7 1070 逆並継  70 丸節竹  6.6  9.0 1160
15 7'5" #3 丸節竹  2.6  6.0 1100 逆並継  70 矢竹  6.0  7.9 1170
17 6'10" #5 丸節高野  2.6  5.6 1000 逆並継  70 高野竹  6.2  8.0 1090
18 7'4" #5 丸節竹  2.5  6.4 1070 逆並継  70 丸節竹  6.5  9.2 1170
19 8' #4 矢竹+矢竹  3.0  6.3 1170 逆並継  70 矢竹  6.8  8.8 1265
20 7'5" #5 丸節竹  2.4  6.5 1080 逆並継  70 矢竹  6.5  8.9 1180
いままでに製作したロッドと製作中のロッドの切り組み一覧表。随時更新してゆく。



●切り組み点検ツール
切り組み(生地組み)を点検できるツールを考えてみた、ツールは MS
EXCEL で作ってあり、こちらからダウンロードできるようにした。
ファイル名はtaper-table.xls
このツールで上の表のNo.2とNo.3のロッドを点検してみたが、これで良いのかどうかよくわからない?