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なんでも研究室
アカテガニの一生(資料調査)


アカテガニの一生
5月中旬 冬眠から覚める。
体は褐色。栄養が少ないせいだろうか。
気温が20℃を越す日が続くようになると夜えさを捜し始める。フナムシ、ゴカイ、小魚などなんでも食べる。
昼は自分の穴に戻っている。
5月末 身体の色は赤くなる。
8月大潮 脱皮のとき意外、普段は山にいるアカテガニは大潮の日(満月と新月のとき)が近づくと卵を抱え海岸近くにきて満潮時期の日没を待つ。
 暗くなると雌のカニは次々と海に入り、からだを水につけ腹部を開いてブルブルとこまかくからだを揺する。
すると腹部抱えていた約5万個の直前にタマゴから孵った幼生が海に放たれる。

最初卵は直径約0.5mm。ノープリウス期はこの卵ですごし、ゾエアのとき母ガニの腹部から放たれ海へ出る。

海に向かうカニ達  ( 神奈川県三浦市小網代湾 )
放仔(ほうし=カニのお産)の瞬間 ( 神奈川県三浦市小網代湾 )

 
一方、放仔を終えたメスは、すぐに近くでまちかまえていたオスと交尾する
交尾の後メスは卵を産み腹部に抱いて育てる。
約一か月後の大潮の日にまた海に卵を放しに来る。
ゾエアから約一か月 何回も脱皮してつぎのメガロパになり上げ潮に乗って川をさかのぼり川岸にたどり着いて子ガニ(約1センチ、甲羅は約3ミリ)に変態する。
子ガニは7〜10日に一回脱皮する。
約3年で親ガニになる。
写真はオスガニが交尾のためメスを抱えていく様子 (神奈川県三浦市小網代湾)

 

 カニのあわは、危険信号。陸の蟹もえらにふくんだ水に溶けた酸素で呼吸している。長く水につからないでいると、水分がねばり、あわになる。
 
 

ところでアカテガニ達はなぜ大潮(=満月や新月の時の満潮)がわかるのでしょうか。

  1.毎日、月を見ていて「あっ、満月だ」と言って海に出かける。

  2.月の引力を感じる。

  3.体内に時計があり、大潮の時期を計算している。

 と、いろいろ考えてみましたがわかりません。どなたかご存じですか?
 

これに関する論文が見つかりました。現在翻訳中ですが、やはり、月明かりにリンクしているそうです。(2000年12月)以下がその論文です。

Reference: Biol. Bull, 174: 126-138 (April, 1988)
Received 8 July 1987: accepted 25 January 1988.
Entrainment of Tidal and Semilunar Rhythms by Artificial Moonlight Cycles

M. SAIGUSA
Okayama University,  College of Liberal Arts and Sciences, Department of Natural Sciences,
Tsushima 2-1-1, Okayama 700, Japan



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