★atelier mochamura
なんでも研究室Anguilla japonica という魚について


Anguilla(アンギラ) japonica* という魚がおもしろそうです。調べてみます

 
この魚の特徴は
●卵の直径は0.33〜0.38mm、球形、浮性卵
●仔魚は、扁平、透明なレプトセファルス(レブトケファルス)幼生
●採取記録は、24.8mmと55.7mmの2種
●産卵場は北緯30°以南の場所で、小笠原諸島の西から台湾東方の海域と推定されている
 特に琉球列島南方の中層部(300〜400m)の可能性が高い
●産卵期は10月〜3月であろう
●レプトセファルス幼生は、最初100〜300mにいて成長し30mより浅いところを遊泳し沿岸に近づき変態するらしい
●葉形幼生の期間は約1年であろう
●変態後は河口付近の岩・どろ・海藻中で底生藻類やその半分解物質をとっている
●川への遡上は10月ごろ始まり、5月下旬に終わる。最盛期は関西地方以西では2〜3月で水温8〜10℃で開始、遡上期の体長は54〜64mm暗夜に多い
●淡水で5〜12年を経て、8〜10月に川を下り海に入る
●下る時の大きさは雄で40〜60cm、雌50〜90cm
(保育社 「原色日本淡水魚類図鑑」平成元年3月1日による)
一般的な魚の発育ステージのわけかた
●未受精卵 受精するまで
●胚     受精後、卵膜を破って孵化するまで
●前期仔魚 ふ化してから卵黄を吸収するまで
●後期仔魚 卵黄を吸収してからひれの条数が成魚と同数になるまで
●稚魚    ひれの条数が成魚と同数になってうろこが形成されるまで 
●未成魚  うろこが形成されてから最初の成熟まで 
●成魚    最初の成熟以降
●老魚    子孫形成に参加しなくなったもの
(保育社 「原色日本淡水魚類図鑑」平成元年3月1日による)
2003年07月09日(水)  ウナギの完全養殖に成功の独立行政法人水産総合研究センターによるプレス発表がありました。以下その要旨です。
 
 これまで、ウナギ養殖用種苗は100%天然のシラスウナギの採捕に頼っており、種苗供給量及び種苗価格が年により大きく変動し不安定であった。このため、ウナギの人工種苗生産技術を開発し、卵から親までの完全養殖を実現することが関係者の悲願であった。

独立行政法人水産総合研究センター(養殖研究所)では、1998年に、ウナギの人工ふ化仔魚を全長10mmまで、翌1999年には、ふ化後250日以上飼育し、大きいものは全長30mm前後のレプトケファルス幼生まで成長させることに世界で初めて成功した。

しかし、ウナギ養殖の種苗として使用されるシラスウナギへの変態までの壁は厚く、シラスウナギの人工生産による完全養殖の実現まであと一歩のところで足踏みしていた。

今般、飼育方法を改良するとともに、飼料の改良を進め、民間企業と共同で開発し、特許を出願した餌を与えることにより、ふ化後230〜260日以降、全長50〜60mmに達したレプトケファルス幼生が随時変態を開始し、約20日間で変態を完了してシラスウナギになった。シラスウナギまでの飼育に成功したのは世界で初めてである。

変態したシラスウナギのうち、最も大きなものは、現在、ふ化後612日を経て全長20cm を越えるウナギに成長しており、人工生産されたシラスウナギが養殖用種苗となりうることが明らかになった。


 
当研究室でも人工的にレプトケファルスからシラスウナギへの成長を可能にするよう研究に参加しようとしていたところです。ちょうど卵の入手に向け準備していたところでしたが、養殖が成功したということで研究は中止することにしました。2003年8月2日
*Anguilla(アンギラ) japonicaとはウナギの学名です


  ご意見、ご感想をお寄せ下さい。newdoraeman@hotmail.com

 なんでも研究室メニュー画面に戻る

 工房”もちゃむら”の総合案内所へ

 

★atelier mochamura

 

★atelier mochamura