LeicaのSummicronとは、今では単にF2の明るさのレンズを指すようですが、Leitzの時代Summitarの後を受けて50mmF2のレンズが登場したときはその描写力、解像度とも時代を超えて頭抜けていたので神格化された名前となりました。ぶっちゃけて言えばツァイスの後塵を拝していたライツがゾナーと同等に並んだと言える快挙だったのだと思います。
これは35mm、50mm、90mmと揃ったズミクロンの一番の長玉です。ズミクロン3兄弟も最近28mmが仲間に入り、4兄弟になりました。
レンズ構成 5群6枚
絞り羽根 12枚
設計 Ernst Leitz Cananda
90mmの初期バージョンであるこのレンズはカナダで設計され、ビゾに着くようレンズヘッドが外れるようになっています。こうなると、危ないと事を考えるのが悪い癖で、アダプターをつけて一眼レフに装着して、写真を撮っています。
このアダプターをつけた状態で、近接専用では無く無限遠から使用することができます!
レンジファインダーのレンズをファインダーを通して見るというのは、なかなか趣があります。写真はニコン用のマウントアダプターを着けたところで、下はオリジナルのレンズ鏡胴のヘリコイド部分。
絞り開放では、少し甘い描写ですが、2段も絞るとシャープになります。後ろのボケが大きくにじむようです。初期のレンズではアンバー系のコーティング。
Summicron 90mmF2 Head + Leitz 16462 Viso Adapter + Viso/Nikon F adapter
の組み合わせ。