燕窩

 

燕の巣とは・・・

医食同源の中国で高級食材として珍重される燕の巣、中国では燕窩(イェンオウ)といい、アナツバメの巣を指します。
中国南部から東南アジアのごく限られた地域に生息する海鳥で、発情期に発達した唾液腺から分泌される唾液と、海辺に打ち上げられた海藻などをしっかりとかみ砕き、よく混ぜ合わせて粘性の材料に変えて、長い時間をかけて少しずつ巣を作ります。燕が一つの巣を作るのに1ヶ月半から2ヶ月近くかかるといいます。
天然の巣は、海に面した断崖絶壁の岩場に作られるため採集はまさに命がけ、ツバメの巣が高級珍味といわれる所以です。タイ、ベトナム、インドネシアで採集されます。

 

燕の巣の歴史

燕の巣を食べるという歴史はおよそ1,500年前の中国、唐王朝(紀元前618-907)時代に遡ります。ツバメの巣は南洋(東南アジア)から中国人船員により海を渡って持ち帰られ、究極の珍味として中国皇帝に紹介されました。その当時、皇帝の家族及び宮廷の役人にのみ、高級なツバメの巣を食べることが許されました。庶民にツバメの巣が高級食材として紹介されたのは唐王朝の末期(皇帝支配の末期)であり、その価値と需要は希少さと優れた栄養価のために上昇の一途をたどりました。
ツバメの巣は中国文化の一部であり、中国人にとっては1,000年以上にわたる伝統と信仰があります。燕の巣は栄養に満ちた成分から成り立っている食物であると信じられており、東洋のキャビア、皇帝の食物として知られています。香港の中華料理店ではツバメの巣をスープや熱いシロップ入りデザート、また冷たい飲み物、ゆで卵と混ぜ合わせるなど色々な料理法を提案しています。ツバメの巣を食べるために喜んで大金(燕の巣スープ一杯58ドル)を支払う人もいます。ツバメの巣一皿の値段は普通の中華料理の10皿分に相当します。
香港は、全世界中で生産されるツバメの巣の60%を消費しています。また、中国本土、台湾、シンガポール、アメリカ、中東、及びその他の国々の中国人も潜在的な消費者です。

燕の巣の種類

血燕(血入り燕の巣)

 

これは最も高価なツバメの巣で、中国および香港で大変人気があります。実はツバメの巣が赤色なのは血液からではなく、洞窟の栄養分からきています。

官燕(天然・洞窟燕の巣)

 

金色の絹織物ツバメの巣と呼んでいる人もいます。このツバメの巣は窟燕ともいい白黄色で価格も高く、タイ国内では血燕と同様の天然物として大変人気があります。

屋燕(養殖・家屋燕の巣)

 

家屋燕の巣はコンクリートツバメの巣、屋燕(養殖物)ともいわれ、ほとんど栄養分を含んでいないことが分かっており、血色燕や洞窟燕の巣より安価です。加工箱詰されきわめて白く、低価格の家屋ツバメの巣を香港あたりで販売している人をみかけます。

 

採集期間
通常ツバメの巣は、1年に3回採集することができます。

1回目

1月末から2
この期間にかけて採集されるツバメの巣は、ツバメの巣づくりの最初にあたるので品質および価格とも最高となります。

2回目

3月から4

3回目

7

 

採集場所

インドネシア、ベトナム、マレーシアなどのようにツバメの巣を生産できる国は数多くありますが、特にタイ産は良質のツバメの巣として知られています。 そのためタイでツバメの巣の取引をしたいという外国人のために、タイ政府は譲歩して、タイ南部の6つの島で年間200$相当分の取引を許可しています。

成分

多くの種類の天然栄養素や鉱物質(活性たんぱく質、コラーゲン、カルシウム、リン酸、ナトリウム、カリウム、ビタミンAB1B2、鉄分)等を豊富に含んだツバメの巣は、中国では古来から健康・美容食として珍重されてきました。最近では、良質なシアル酸が豊富に含まれていることが注目を集め、単なる高級食材としてだけでなく健康・美容に気遣うより多くの人に期待される食品になってきています。また、これらの栄養成分はその豊富な栄養素のため、中国では健康や美容に広く用いられており、中薬大辞典などに記載されています。

 

 

 

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