鉄腕アトムの裏話

  アトムの赤いくつの秘密  トップページ  


マンガの原作ではブーツを履かないアトムが多く登場し、赤のフラットパンプスみたいな靴を履いていたが、こちらの方が色っぽい感じだった


アトムの意外なルーツ


ここはアトムのファンサイトですが、アトムの余り知られていない話が中心テーマです。それは、何故アトムは女の子っぽいのかということです。原作では、アトムのエネルギーの注入は、おしりから入れていることが多かったのです。このおしりからエネルギーを入れる場面での、アトムのフィギュアがありますが、手塚プロはその制作に難色を示したそうです。何故なのでしょうか。ここではアニメではなくて、原作のアトムで検証します。(敬称略)

手塚治虫によると、鉄腕アトムは元は少女だったそうです。テレビや講演会でもこのことを語っていたのです。何故最初は少女であったのか。講談社から出ていた『鉄腕アトム大図鑑』に、漫画家の鈴木光明が、「鉄腕アトムの原型は美少女です!!」と書いています。映画『メトロポリス』のマリアが着想のヒントになったと、手塚治虫が教えてくれたそうです。映画ではこのマリアそっくりなロボットが作られています。少年誌に掲載されたので、後に少女から少年に変更されたようです。意外と知られていません。原作では赤いブーツではなく、フラットパンプスのような靴(今の女性は素足にパンプスを履いている)のアトムが多く登場し、アトムをより女性的な感じにしています。

浦沢直樹の「PLUTO」に出てくるアトムも、女の子っぽい雰囲気があります。実はあのアトムのイメージは安達祐実であり、手塚治虫の担当でもあった長崎尚志のアトムのイメージなのです。浦沢 アトムも何回も描きなおしましたね。あるとき長崎さんに「アトムって誰のイメージ?」って聞いたら「安達祐実」って。「安達祐実!?そんなイメージか!!」って、ちょっと膝叩いたの。「あっわかるわ」と。それからすごく良くなったんです。(PLUTO 7 豪華版別冊付録・PLUTO設定画集、浦沢直樹+長崎尚志インタビューより)

手塚ファンである浦沢直樹が、女性のアトムのイメージに納得していることが注目されます。

鉄腕アトムとPerfumeより。それで「エレクトロ・ワールド」を歌った時ののっちの佇まいが実にアトムぽくて、「これって鉄腕アトム世界だよなあ」と見ながら思ったんですよね。(のっち、大本彩乃)アトムは女の子のイメージが強いことが分かると思います。  

ほとんど女の子みたいな外見が特徴的で妹のウランもバストがない


アトムはセクシー


少女みたいな長いまつげと大きな目、小さな鼻、女の子みたいなしなやかな足やおしり、ブルマーみたいなパンツなど、アトムは少女的な要素が満載です。アトムに色っぽさを感じた人は多かったと思います。特にウラン登場以前のアトムがセクシーな感じでした。アトムは設定上は男の子ですが、しなやかに描かれたアトムからは男の子の感じが余りしませんでした。アトムが服を脱いで裸になる場面が、男の子なのに何故か色っぽいのです。通常アトムは学生服などを着ていて、戦う時や修理時以外は裸にならないのが良かったのですが、アニメの影響なのかいつも裸の状態になりました。

これらのことは女性のマンガ家も感じていました。「男の子の主人公は『鉄腕アトム』に代表されるように「かわいい」「キュート」「いじらしい」、どちらかと言うと女の子みたいなんです」、里中満智子。「アトムが女の子っぽかったり、女の子がすごく活発で元気だったり、そのへんがすごく気に入っていたんだなと思いました」、萩尾望都。(手塚治虫アカデミー 2008、講演より)

アトムの胸が開くと、壊れやすい内部の部品がむきだしになります。この急所部分の部品を、壊されたり抜き取られた時に独特の色気を感じることがありました。壊される時も魅力的なキャラなのでした。また、笑う時も口に手を添えたり、キャッと叫んだりと女の子そのものでした。

アトムの中にはあるんですよ。性的なものが」と、ある番組で山田五郎は語っていました。もちろん、これは男の子の色気とかではありません。また、「残酷性とエロティシズムは、俗に手塚治虫の暗黒面などと呼ばれてタブー視されがちだが、実は児童作家としての彼の最良の資質はここにある」(浦沢直樹 PLUTO第6巻あとがきより)と、山田五郎は述べています。

残酷性とエロティシズムは、アトムの中にも確かにあります。手塚プロにとってアトムの性的なものなどがNGであったとしてもです。 手塚治虫は「僕は、人間やロボットが傷付いたり壊れたりしている事に、とてつもないエロスを感じる。」 と述べています。アトムが残酷に痛めつけられるというのも、手塚治虫らしくて良かったと思うのです。

イラストはアトムの女性的なところやセクシーなところを少し強調してみましたが、特に強調しなくても原作のアトム自体はとても色っぽいのです。

 

お尻からエネルギーを注入する場面はマンガでは多い

映画クレヨンしんちゃんの「ロボとーちゃん」では、ロボットになったとーちゃんがお尻からエネルギーを入れていました。アトムを参考にしたかも。

手塚治虫文化賞選考委員であった米沢嘉博の『手塚治虫マンガ論』にも、「アトムは少女である」と書かれています。

ぼくも原発に反対です。手塚治虫

      

人質のために戦えなくて壊されることもあった

アトムのファンサイトへのリンク

科学天使アトム 可愛いアトムのイラストがあります。  


やはり女の子だったアトム


腕をもがれたり、体を溶かされたりとアトムは本当によく壊されました。同じ話の中で何度も壊されたり、エネルギーが切れて壊れたりしていました。少年誌のヒーローがここまで壊されるのは不思議な感じもしました。ただ、アトムの危機の場面は何かエロチックでもありました。多少大げさな発言ですが、「SMもアナルもみんなアトムから教えてもらったんだ!」と、みうらじゅんが言ったように、アトムは子供には知り得ない世界にも誘ってくれたのです。ある意味で性への入り口でもあったわけです。本来アトムはロボットの女の子として構想され、山田五郎も指摘したアトムの性的な要素は少女から来ていたのです。もちろん、このことを当時の読者は知らなかったわけで、複雑な思いを持つことになったのです。(要するに、自分は男の子が好きなのかとか・・)

漫画家の永井豪もアトムにエロチックなものを感じていて、ある日手塚治虫にこのことを話したのです。実は、アトムは女の子のつもりで描いていたんです。だからアトムは赤い靴を履いているんですよ」と手塚治虫は答えました。(『鉄腕アトム大図鑑』1993年12月発行より)アトムが女の子みたいに感じた、決定的な原因がこのことであったのです。本当のアトムは、男の子を演じる女の子であったわけで、赤い靴が女の子の証だったわけです。(手塚治虫が、アトムは自分の代表作ではないと言ったのも、自分の思い描いたアトムを、自由に描くことが出来なかったからではないかと思います)

漫画家同士だけでの本当の裏話です。手塚治虫が亡くなった後で、思い出として書かれていました。建前上は男の子なので、それまで建前と本音が違っていたわけです。「少年マンガの中にあって少女マンガの要素を持ったアトム。僕が鉄腕アトムに、他の少年マンガにはないエロチシズムを感じていた訳が、先生のお言葉で分かった気がしたのだった」と永井豪は述べています。(同上)地元の宝塚歌劇を観て育った手塚治虫らしいと思います。50年代の原作のアトムは、女の子のアトムを強く感じました。

手塚治虫はここでも言っていました。アトムは、もともと女性のロボットとして考えだしたのです。・・・たまたま少年雑誌だったもので、鉄腕が付いちゃったのです」、「おかげで・・七つの威力とか10万馬力をつけなきゃならないし・・・初めは非常におとなしい、女性型なのです」(手塚治虫対談集「虫られっ話」潮出版社)。色気があり理想的な美人の女性ロボットとしてのアトムでしたが、少年雑誌に対応するためにやむを得ず変更したわけです。ここでは、手塚治虫がアトムは「女性っぽくないですか」、「まつ毛が長いでしょう」と言い、アトムをかわいい少年としてイメージしていた対談相手(ジュディ・オング)から、「じゃ、中性ですか」という質問に対して、アトムは女性なんです」と答えています。(初出1979年8月)それで、アトムは体の線が柔らかいのです。(原作)後から登場した妹のウランの時と違い、アトムはかなり無理やりな設定になったわけです。しかし、それでも鉄腕アトムは女の子だと手塚治虫自身が語りました。(それで、作者は女の子のつもりで描いていたと思われる)

作品の中ではアトムが女の子であるという話は出てきませんが、内容的には男の子のふりをしていた「リボンの騎士」や、実は女の子だった「どろろ」と同じよう感じがします。アトムの場合は連載中にネタバレは厳禁だったのでしょう。


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