06.10.31


今日は午前中から「うかたま」という雑誌の撮影を拙宅で行う。撮影用に家具や雑貨が運び込まれ、みるみるうちに誰かの家みたいになっていくのが面白かった。家は撮影部隊にお任せして夕方近くに家に戻ってきたら、撮影でつかったスープを6種類もつくっていたので、モデルさんやデザイナーさんたちみんなでご飯を食べる。豆乳味噌汁がすごいおいしい。日が暮れて撮影は終了。またもとのギャラリー空間に戻っているのを見てなんだか可笑しかった。「いい写真が撮れた」と阿佐ヶ谷在住のデザイナーさんは喜んでいた。完成が楽しみだな。

 

06.10.30


秋晴れお散歩日和。ギャラリーは本日からちょっとお休みなので、写真家・小瀧達郎氏が運営されるギャラリー「gallery bauhaus」へ行く。建築家・鈴木了二氏の設計らしい。小瀧さんのオフィスでお話した後、ギャラリーを開けてもらい清家冨夫氏の作品を見せてもらう。

展示を拝見してから、閉じた世界を変える必要性/作家を育てるフィールドをつくる/プロということ/東京建築事情などについてお話する。プロの写真家としてそのご自身のいる世界のことを考え、今の状況に甘んじずNOならNOと言う、ただ批評し嘆くだけでなく行動する、こういう素敵な大人はいっぱいいるのだなとワクワクした。小瀧さんにたくさん言葉をもらって嬉しかった。

その後、友人と一緒に御茶ノ水を探索しつつ、クラスカに寄って学芸大学の商店街を散歩。中目黒で呑んで夜代官山を経由して渋谷まで歩く。夜のなんちゃってアースダイバー。道すがら大好きな洋館がなくなっていたり、素敵な空き地にマンションが建っているのをみてがっかりしたり、猿楽町遺跡をみたり、谷口吉郎設計の乗泉寺はかっこいいのだよという話をしたりしながら、渋谷のコンシールでお茶して阿佐ヶ谷に帰る。

阿佐ヶ谷に戻って別の友人と夜中の3時までお茶して帰宅。思うままにブラブラ歩いて楽しかった。こういう時間があるって、とても大事だなぁと思う一日だった。

 

06.10.29

hanaさんの写真展、本日最終日。今日も朝からたくさんお客様が来てくださった。夕方、気分転換に近所の小学生と一緒に木登りしに団地へ繰り出す。中央広場の松の木のてっぺんで夕日が沈むのを見届けて大満足。5メートルくらいある木の上から見る阿佐ヶ谷住宅は、また全然違う風景に見えた。すぎ丸くんが眼下を通り過ぎ、犬の散歩をしている人が木の上を見上げ、赤い屋根を見下ろす風景はなんともいえない。その後も団地の木登りスポットを網羅する。

日が沈んだ最後の最後、リピーターの方がかなり来られていたので「リピーターの人に囲まれて終われるなんてすごく嬉しい」とhanaさん。今回の展示は2度3度来られる方もかなりいた。私もとても嬉しい。団地内の知人からお土産に干菓子をいただいたので抹茶をたてる。虫の音が聞こえるテラスでみんなでまったり。そして閉廊。

展示終了後、芳名帳をカウントしたら400人も名前があった。来てくださったみなさまありがとうございました。hanaさんの作品が残った空間での、次回トラフの展示もお楽しみに。

 

 

06.10.28

友人のグラフィックデザイナーが参加しているパッケージ展「0ml」のパーティにお誘いいただいたので、夕方「ギャラリー5610」へ。資生堂、ポーラ、サントリーなど第一線で活躍する企業デザイナーたちによる、ワークショップを重ねた上での展示。テーマは「空っぽのパッケージデザイン」。パッケージなのに空っぽ?ううむ。

企業デザイナーが仕事で蓄積したノウハウや個人としてのアイデアを、会社を離れ自分たちで企画し展示するってとても素敵なことだと思う。「空っぽのパッケージなんてとんちだよぉ」と制作中もんもんとしていた友人の作品は、素晴らしい「空っぽの」作品になっていた。いいもの見たなぁ負けてられないなぁと思いつつ、ギャラリーを後にして久しぶりの表参道を闊歩して阿佐ヶ谷へ帰る。

 

 

06.10.25


雨漏り水曜日。昨晩、雨で廊下が水浸しになるので泊まっていた友人と相談して、荷物用のひもを壁から垂らしバケツで受け止める装置をつくった。雨水が流れる度にゆらゆらヒモが揺れて、キラキラ水が光って綺麗なので、しばしの間友人と見とれる。コレってインスタレーションじゃね?と深夜ふたりで盛り上がったが、インスタレーションなどと言ってる場合ではない。

ステンレスのボウルに雨漏りの音が素敵に響く日中、女子美の先生が来られて雨漏りを褒めてくださった。雨漏りを褒められたのは初めてだ。ものは考えようです(前向き)。

夜、近所に住んでいる友人が娘さんを連れて遊びに来た。お土産に手作りのパンをいただく。おいしい!お絵かきが好きな恥ずかしがり屋の娘さんは、最初もじもじしていたが、カッターで何色もパステルを削ってあげて、手が染まるまでパステルでお絵かきを楽しんでいった。削ったパステルをビニールにつめてTAKE OUT。また絵を描きに遊びにおいでね。

 

 

06.10.24


団地内に住んでいる小学生の女の子たちが遊びに来てくれて「自分の家はここ!」と階段の壁に描かれた地図で説明してくれた。阿佐ヶ谷住宅内の面白ろスポットもいろいろ聞いて、今度団地内で遊ぶ約束をした。ドロケにキックベースに木登りに腕がなるぜ(?)。楽しみ。

 

06.10.22

ここ数日、団地に古くから住む人やお隣さんや近所の人たちがたくさん来てくれている。みんなゆっくりしていってくれて、自分の住んでいるおうちの話や昔話などが聞けるので、すごく嬉しい。私は阿佐ヶ谷住宅に住んでまだ1年ちょっとなので、お話を聞いていていろいろ知ったこともあった。

阿佐ヶ谷住宅内に富士山が見える場所があること、昔田んぼだった時ザリガニがたくさん取れたこと、宅地開発の際田んぼを埋め立てるのに使った土は、新宿駅西口ターミナルを作った時に出た残土を使用したこと、、、などなど。私には知る由もない阿佐ヶ谷住宅の「かたち」が垣間見ることができるのはとても嬉しい。個人的な体験からみんなが知っている光景まで、きちんと団地の記録も取れるといいなぁ、と改めて思った。

 

06.10.20


夜ギャラリー閉廊後、1回目の作家・大滝由子氏とお姉さんの写真家・ピンコさんが来た。大滝姉妹とhanaさんは会うのは初めてだったので、残した作品のことや阿佐ヶ谷の話題で盛り上がっていた。hanaさんが帰った後、展示で作った巨大トリを持って帰る、というのでタキちゃんちまで自転車を押していった。団地内、裏路地、青梅街道で巨大トリさんを担いで歩くタキちゃんの姿は最高に素敵だった。

「やっぱり生みの親が持つと馴染むねぇ!」とピンコさんと笑いながら話していたが、街中で初めて見る人はびっくりするかな?たまに振り返る人もいたけど、周りの人はビックリするわけでもなく割りとフツーだった。巨大トリ、バイバイ。ピンコさん、写真できたら見せてくださいね。


 

06.10.19


友人のカメラマンがDMのための写真を撮りに来てくれた。いつもありがとうです。アクリル板を使っての物撮り撮影。撮影自体も見ていて面白かったが、よい感じに撮れたのでDMも面白いのができそうだ。昼間、リコーの方がいらして「GR DEGITAL」の印が押されたおいしいどら焼きを持って来て下さった。略してGR-Dと呼ばれるリコーのデジタルカメラは、建築系もデザイン系の人にも人気が高い。どら焼きがかわいいので写真に撮る。お土産を見て、この場合GR-D=「GR DORAYAKI」だな、と思う。

写真展をやっていることもあるが、カメラを持ったお客さまが連日訪れている。写真系の人と建築系のお客さんがとても多いが、ギャラリー内でたまたま会った人同士が、領域を超えてデッキで話をしている。それを見たhanaさんと「専門性みたいなものを超えて話ができる場所になっていることが嬉しいね」と話した。写真家さんが集まれば写真やカメラの話で盛り上がる。建築系の人が集まれば建築のうんちくが始まる。どちらも自分の仕事への「オタク度」が高いからウマがあうというのもあるのかも?

 

06.10.17

夕方、11月展示をしてくれるトラフの鈴野さんと禿さんが来て打合せ。当たり前にあるものを使って日常の風景をまったく変える、というと彼らならではのアイデアを聞いてちょっと興奮。いろいろうちでシュミレーションをしていたら、たまたま横で打合せを見ていたhanaさんが「超おもしろーい!私、何を残していこうかしら!」とはしゃいでいた。展示の内容は決まった。さてさてどうなるか。すごい楽しみだが、果たして私は住み続けられるのか?乞うご期待。

 

06.10.16


夜とたん会議があり、友だちのつくったおいしい炊き込みご飯と豚汁というあったかご飯をみんなで食べた後、わたくしめの誕生日だったのでコアメンバーがお祝いをしてくれた。Topsのケーキ、だーいすき!ありがとうすごく嬉しい。メールをくれた人電話をくれた人もみんなありがとう。


 

06.10.15


昨日、ギャラリーを偶然発見してフラリと立ち寄られた建築家・遠藤勝勧氏が、ご自身の本「見る測る建築」を私とhanaさんに届けてくださった。階段に描いた地図を絶賛してくれた遠藤先生と打合せに来た学生とhanaさんとデッキでお茶。クロさんもやってきて気持ちだけ参加している模様。

午前、午後もたくさんの方々が来て下さった。とあるお客サマに、阿佐ヶ谷住宅が売り出された際のパンフレットのコピーを見せてもらう。「お買い物は松坂屋」と広告の入ったパンフ。かわいい。

夕方ギャラリーはスタッフにお願いして和光市へ。友人の建築家・TKO M-architectsの手がけた個人住宅のオープンハウスを見に行く。久々に遠くへ来た気がして嬉しくなって、徒歩25分の道のりを歩く。なんのへんてつもない郊外地だが、牛のにおいがしたりゆるーいカーブの坂をぐんぐん下ったり日暮れの散歩を楽しむ。彼らの住宅も初めて現物が見れてよかった。

 

06.10.14

hana写真展『全窓全開』初日。ご自身が普段撮影しているフィールドで作品を展示する、というのは恐らくhanaさんだけ。作品数185点(小さいものも入れると230点)すべて阿佐ヶ谷住宅で撮ったもの。「終わり際」をテーマに過去撮りためた阿佐ヶ谷住宅の写真を展示している。この場所の風とかにおいとか音とか、そういうものをすべて含んで写真を見る。キャプションはいらないね、とhanaさんとお話して入り口にだけ設置した。

初日は大盛況で、50人以上の人が来て下さった。楽しみに方は様々で荷物を置いて写真を撮りに行く人もいれば、ギャラリー内部の空間をすみずみ見る人もいれば、お茶してのんびりしていく人もいる。打合せで出たり入ったり私はバタバタしていたが、面白い出会いもたくさんあり、なんともいえないいい空気が流れているのが嬉しかった。

 

06.10.12

大滝由子「エコユコ」展、本日最終日。最初は雨ばかりだったが、後半は秋晴れが続いてよかった。ギャラリー閉館後、タキちゃんピンコさんが撤去作業。巨大トリさんは、家の2階に運ばれていった。スタッフが手伝いに来てタキちゃんの撤去作業とhanaさんの展示下準備もかねて作業。

その頃、私はお付き合いで八丁堀でこんな↑牛タンをごちそうになっておりました。手伝えなくてごめん・・・。しかし分厚い牛タン。ゆでタンが最高においしい店で、焼酎もたくさんあっておいしかった。いい酒は悪酔いしないねぇ、と同席していた元・会社の同僚と話しながら帰る。

夜中の1時頃帰ったらギャラリーのコア・メンバーが、私が事前に用意しておいた地図を元に、廊下の吹き抜けの壁に直接阿佐ヶ谷住宅の地図を描いてくれた。終電ぎりぎりまで作業してくれたよう。オツカレサマ!すごくいい感じ。あさってからの展示、とても楽しみだ。

 

 

06.10.09


お客さまからいただいた紀の国屋のおいしい粟大福と、にせんねんもんだいのザイカワさんとタキちゃんがコラボったトリさんクッション。トリさんもどうぞ召し上がれ。

 

06.10.08


午後14時より、タキちゃんの紙袋ワークショップを開催。事前にご参加申し込みを頂いた方も当日来られたお客様も参加して、タキちゃんのつくってきてくれた紙袋キットをカットし組み立てる。組み立てたところで、今度は外へ出て好きな場所に袋を持ち出し撮影会。どんな写真が撮れたかなーと、お持ちいただいたデジカメをPCに取り込み、プロジェクターの大画面で撮影した写真をみんなと見る。

つくった袋やトリさんたちはお持ち帰りいただいた。楽しんでもらえたようでよかった。タキちゃんオツカレサマでした。タキちゃんの作品は「実用と非実用の間にある」ということがとても魅力的で、袋としても使えるけど使うには工夫が必要、、、みたいなバランスがいい。袋を嬉しそうに持って帰ったお客さんの姿をみて思ったのだが、紙袋であることとそれを持ち歩くこと、彼女の制作・展示を越えた先にある風景がいいのではないかと思う。

トリさんと電車に乗って家に帰ること、それを誰かがまた電車の中で目にすること、家に帰ってまた手を入れて部屋に飾ったり、それを見たお友達に「それなあに?」と聞かれて説明すること、、、などなど。

そういうタキちゃんの「制作を超えた先にあること(出来事)」がすごく素敵なことで、その持ち歩く行為や、風景がアート作品になりえるのだと思う。ピンコさんの写真をみても思うけど、タキちゃんの作品は「その先の物語」をつくることができる、そんな気がしてならない。

 

06.10.07

現在エキシビジョン開催中の大滝由子氏の姉、ピンコさんによるスライドショーを行う。お弁当持参のイベントで、参加者とともに夜のピクニック開催。満月がとても綺麗。お食事後、大滝姉妹による解説付きで、過去の作品や制作中の写真をみんなで見る。壁一面に映し出されるピンコさんの写真と、写真の中のタキちゃんとお子たち(トリ)。大画面でみるとまた違って見えて楽しかった。

 


06.10.06


ギャラリーに遊びに来てくれた近所の方とお子さん。3きょうだいは、阿佐ヶ谷住宅で捕った虫かごに入れたとんぼを見せてくれた。一番下の女の子は、巨大なトリさんの下に入ってゴロゴロして、トリさんのおなかをなでていた。前にうちに来てくれた時もそうだったのだが、きょうだい全員、帰る時に廊下の窓越しに握手を求めてくる。今日も握手して窓からさようなら。また遊びに来てね。


 

06.10.03


今日は久々洗濯日和。お昼前に写真家のピンコさんが来て、展示風景を撮影をしていたのを見て、タキちゃんの猫さんを外に連れ出して写真を撮る。夕方近所の子が網を持って家の前の公園を走り回っていたので「なんかいるの?」と聞いたら「とんぼ」と言っていた。そういう季節ですな。

夜、新宿MARZにAROHAtoeのライブを見に行く。久々のtoeを楽しみにしていたのに、睡魔に襲われてライブ中寝る。なにしに来たんだ・・・。アロハもうろ覚えだが今回のJapan tourの素敵なポスターを手に入れたのでとりあえず満足。

 

06.10.02


朝ごはんと洗濯物とアートの共存(?)。

夕食に友人と、今展示中のタキちゃんの作品の下でラーメンを食べる。一段とうまい。作品の下でご飯が食べれるというのは贅沢。ギャラリーではお茶も出します。洗濯物も干します。そんなギャラリーです。

 

06.10.01


唐突ですが。本日10月1日より、ここ阿佐ヶ谷住宅にてアート・ギャラリーをオープンしました。名を「とたんギャラリー」といいます。再開発で退去になるまでの間、私が2階に住みながら家の1階部分を開放します。

とたんギャラリーは実験的で特異なコンセプトを持っています。期間限定のギャラリーとして限られた時間の中で、ひとつのインスタレーションとなるようなプロジェクトを立ち上げました。非営利団体として運営を行い、貸しギャラリーではなく様々な作家さんを誘致し個展をしてもらいます。詳しくはウェブ内の、とたんギャラリーの概要を読んでください。

阿佐ヶ谷住宅日記と平行して、とたんギャラリーのウェブサイトで日々重なっていくモノや時間、人々を記述していくつもりです。両方読むとまたそれも面白いかもしれません。

風景、日常生活、ヒトとヒト、消えるものと残るもの・・・ある特定の場を通して「その終わり方」を考えたり、時間軸を捉えたり、記憶をかたちにするような、ギャラリーを運営していきたいと思っています。

この阿佐ヶ谷住宅の空気感を味わってもらいたいなぁと思っています。
みなさまフラリと遊びに来てください。お会いできることを楽しみにしてます。

阿佐ヶ谷住宅日記 管理人
とたんギャラリー実行委員会 代表
pecoこと おおかわ さちえ

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