痛みに効く精油と主な成分

血流増加作用、筋弛緩作用、消炎作用、鎮痛作用のある精油の一覧

 

 

ウィンターグリーン☆

サリチル酸メチル(エステル類)

サイプレス

セドロール(セスキテルペンアルコール類)

シトロネラ☆

シトロネラール(アルデヒド類)

シナモン★

オイゲノール(フェノール類)

ジュニパー

α-ピネン(モノテルペン炭化水素類)

スイートオレンジ

リモネン(モノテルペン炭化水素類)

スパイクラベンダー

カンファー(ケトン類)

タイムチモール

p-シメン(モノテルペン炭化水素類)

 

チモール、カルバクロール(フェノール類)

タイムリナロール

p-シメン(モノテルペン炭化水素類)

 

酢酸リナリル、酢酸ボニリル(エステル類)

ティーツリー

テルピネン--オール(モノテルペンアルコール類)

バジル☆

メチルカビコール(フェノール類)

ヒソップ

サビネン、ミルセン(モノテルペン炭化水素類)

ペパーミント

メントール(モノテルペンアルコール類)

ヘリクリサム

酢酸ネリル(エステル類)

マンダリン

オシメン(モノテルペン炭化水素類)

ユーカリデイビス

ピペリトン(ケトン類)

ヨーロッパアカマツ

α-ピネン、β-ピネン(モノテルペン炭化水素類)

ラバンサラアロマティカ

α-ピネン、β-ピネン(モノテルペン炭化水素類)

ラベンダー(真正)

酢酸リナリル(エステル類)

レモン

リモネン(モノテルペン炭化水素類)

レモングラス☆

ネラール、シトロネラール、ゲラニアール(アルデヒド類)

 

リモネン(モノテルペン炭化水素類)

レモンバーベナ☆

ゲラニアール、ネラール(アルデヒド類)

レモンバーム☆

ゲラニアール、ネラール(アルデヒド類)

レモンユーカリ

シトロネラール(アルデヒド類)

ローズマリーカンファー☆

カンファー(ケトン類)

ローマンカモミール

プロピルアンジェレイド(エステル類)

 

 

★・・原液では皮膚刺激が非常に強いもの

☆・・決められた濃度を守って慎重に使う必要のあるもの

 

痛みがある場合、組織は必ず血行不良をおこしている

 ⇒鎮痛、消炎作用のある精油以外に血行を促進する精油を組み合わせる必要がある

 

血管を拡張して血流増加効果があるのはフェノール類・モノテルペン炭化水素類

 ※フェノール類は強力な殺菌力も併せ持つが、刺激も強く、肝臓への負担もかかるので少量・短期で用いる

硬直した筋肉をほぐし柔軟にする作用があるのはケトン類・エステル類

 エステル類は筋肉の痙攣を抑える作用、鎮静作用も期待できる

          痛みのストレスでもたらされる精神的な緊張の緩和にも有効

 ※ケトン類は皮膚を刺激し、神経組織にダメージを与える働きもあるので少量・短期で用いる

消炎作用はエステル類が抜群

 サリチル酸メチル(ウィンターグリーン)は、組織にたまった発痛物質を排泄する働きがある

 ケトン類、フェノール類、モノテルペン炭化水素類、アルデヒド類などにも優れた消炎作用がある

 アルデヒド類は1%以下の低濃度で用いたときもっとも消炎作用が強くなる

  ※刺激性があるので用量・用法には注意する

鎮痛作用のある成分の代表格はエステル類

 フェノール類の鎮痛作用も高く、メチルカビコール(バジル)は強力な効果を発揮する

 局所の麻酔作用もあるので、痛みの治療には大変有効な成分であるが、指定された用量を守ること

腎臓に働いて利尿を促す作用を持つのはα−ピネン(モノテルペン炭化水素類)

 セドロール(アルコール類)は静脈系のうっ血を改善する

 α−ピネンを含むジュニパーと、セドロールを含むサイプレスはむくみやうっ血をとる最強のコンビ

 

精油の薬効で鎮痛効果をもたらす以外にもアロマセラピーが痛みに有効な理由として様々な点が考えられる

 @脳内モルヒネの分泌・・良い香りをかぐと分泌されると考えられる

                   ⇒効果的にアロマセラピーを行なうためには心地よい香りであることが条件

 Aゲートコントロールとの関わり

    痛覚受容器から痛みの信号が大脳へ伝わる過程で、脊髄にゲートが存在し、そのゲートの開閉によって痛みの強弱

    が調節されるしくみを「ゲートコントロール理論」という

    ゲートをコントロールする要素

     1)刺激・・なでる、さするなどの心地よい刺激⇒ゲートを閉じ、痛みを和らげる

           針やピンで刺すような鋭い刺激⇒ゲートを開き、痛みを感じる

     2)気分や心のあり方・・安心感、安らぎ、親密さ、気分の高揚⇒ゲートを閉じるよう働く

               不安、あせり、悲しみなど⇒ゲートを開くよう働く

 このように、精油の作用のほかにも心地よい香りによる脳内モルヒネの分泌や、塗布やオイルマッサージの優しい刺激が

安心感や心地よさをもたらし、ゲートを閉じて痛みを感じにくくさせる 

 

症状別

●頭痛・肩こり

  慢性の頭痛のほとんどは緊張型頭痛で、次いで偏頭痛が多い。

  また、前かがみの姿勢を長時間続けることや眼精疲労が原因となったり、高すぎる枕、鎮痛剤の常用が要因として考え

  られる。

  緊張型頭痛は、ストレスや過労、緊張が重なって起こる慢性の痛みです。後頭部や首の後ろにかけて締め付けられる

  ような痛みを感じたり、こめかみなど側頭部が痛む場合もある。

  精神的な緊張が高まると、頭部や頚部の筋肉が常に収縮し、血液循環が悪くなって筋肉に乳酸がたまり、頭痛が起こ

  る。これが長期間続くと、筋肉の痛みと収縮が反射的に行なわれるようになり、痛みが慢性化する。

  また、頭痛は重度の肩こりによってももたらされる。

  肩は首と腕をジョイントする部位で、重い頭を持ち上げながら両腕の運動を支えている。したがって、首の後ろから肩、

  背中にかけて広がる僧帽筋には、絶えず物理的な負担がかかっている。

  その状態に加えて、デスクワークや長時間の運転といった無理な姿勢を続けると、肩の筋肉はますます緊張を強いられ

  筋肉が緊張すると、筋肉内を通る血管が圧迫されて血液がスムーズに流れなくなり、乳酸などの疲労物質がたまる。

  こうして肩のはりや痛みなどの症状が現れる。

  肩がこるとあまり肩を動かさなくなるため、筋肉はますます緊張して血行が悪くなる。その結果乳酸がたまって慢性的に

  痛みを感じるという悪循環に陥る。はじめは肩や首筋に限定されていた症状も、やがて頭痛や腕の痛みといった具合に

  ダメージが広がっていく。

  中高年以降では、骨の老化によって首の骨に変化が起こり、それが原因となることもある。

  また、首の骨の間にある椎間板が変形して骨の外へはみ出してしまい、神経を刺激して肩こりや手足の痺れがおこる。

  頭痛には脳腫瘍など重大な病気が潜んでいる場合もあるので注意する。

 ≪レシピ@≫塗布

  バジル・・4滴  ペパーミント・・2滴  スパイクラベンダー・・2滴

  10mlのホホバオイルで希釈し、1日3回患部に塗布

  症状がひどい場合、これにヨーロッパアカマツ4滴を加える

  アロマセラピーは血行を促進し、筋肉の緊張を和らげるのにとても有効。筋肉をほぐすスパイクラベンダー、血行を促す

  ペパーミント、鎮痛作用のあるバジルを後頭部から首、肩など痛む部分に塗布するとラクになる。

 ≪レシピA≫アロマバス

  スイートオレンジ・・1滴  ラベンダー・・2滴

  入浴も血行循環をよくして疲労を取り去る作用がある。鎮静作用のある真正ラベンダーやプチグレン、リラックス作用の

  あるスイートオレンジなどの精油を使ったアロマバスも有効。

 ≪レシピB≫吸入

  痛みがひどくてイライラするときや疲れがたまっているときは、バジル1滴、スイートオレンジ2滴をティッシュペーパーに

  たらして深呼吸を3回くらい行なうとリラックスできる。

 

●五十肩

  五十肩または四十肩と呼ばれる肩の痛みは、正式には「肩関節周囲炎」といい、肩関節を取り囲む組織の老化によって

  生じる。

  肩関節の周囲には、様々な筋肉や腱、潤滑液の入っている関節包があり、肩が広い範囲を自在に動かせるのも、これ

  らの組織が関節をしっかり支えているからなのである。

  しかし、加齢と共に組織の弾力がなくなると、肩関節を動かすことで関節周囲に炎症が起こり、そのために肩の動きが

  悪くなり、腕を使うと痛むようになる。

  肩が痛む期間はケースバイケースで、早ければ数週間、人によっては1年以上かかることもある。

  ペインクリニックでは神経ブロックを行なうが、これと並行して消炎・鎮痛作用のある精油を数種類ブレンドしたオイルを

  患部に塗ると治癒が早まる。

 ≪レシピ≫塗布

  レモンユーカリ・・3滴  ウィンターグリーン・・2滴  ヨーロッパアカマツ・・2滴  ペパーミント・・3滴

  シトロネラ・・2滴

  10mlのホホバオイルで希釈し、1日5〜6回患部に塗布

  消炎・鎮痛作用のあるウィンターグリーン、レモンユーカリ、抗炎症作用のあるヨーロッパアカマツ、ペパーミント、シトロ

  ネラが有効

 

●腰痛

  原因はさまざまだが、姿勢が原因の場合と腰椎の変形が原因の場合がある。

  1日中コンピューターに向かう仕事や細かな手作業に従事しているとどうしても腰に負担がかかる。

  長時間同じ姿勢をとり続けていると、背中から腰にかけての筋肉の血流が悪くなり、疲労物質が筋肉組織にたまるよう

 

  になるため、腰が重だるくなったり、痛みを覚えたりするようになる。

  このような労作姿勢で起こる腰痛は、日ごろのちょっとしたケアで症状はぐんと軽くなる。少なくとも1時間に1度は仕事

  の手を休め、腰痛体操やストレッチを行なって腰の緊張を解くようにする。ストレッチはこまめにやると効果的。

  腰痛のためのアロマセラピーとしては、血管を拡張して血流を促す作用、筋肉の緊張をほぐす作用のある精油を用い、

  マッサージやアロマバスで利用する。

  腰椎の変形で起こる腰痛については、「椎間板ヘルニア」と「腰部脊椎管狭窄症」の項で詳説する。

 ≪レシピ@≫アロマバス

  レモン・・1滴  スパイクラベンダー・・2滴

 ≪レシピA≫マッサージ

  レモン・・2滴  スパイクラベンダー・・4滴  レモングラス・・4滴  ウィンターグリーン・・2滴

  10mlのホホバオイルで希釈し、1日数回患部をマッサージ

  血流増加作用のあるレモン、レモングラス、筋弛緩作用のあるスパイクラベンダー、筋肉の炎症を抑え、鎮痛作用のあ

  るウィンターグリーンが適している。

  就寝前にアロマバスやマッサージを併せて行なうと腰のこりや痛みがとれ、全身の疲労感も解消する。

 

●椎間板ヘルニア

  ヘルニアとは、本来あるべき場所からはみ出してしまう現象をいい、これが背骨(脊柱)の椎間板に起こったものを椎間

  板ヘルニアという。

  背骨は1本の骨の柱ではなく、椎体(脊椎)と呼ばれる骨がいくつも連結してできている。この椎体と椎体の間にあり、背

  骨に加わるショックを和らげるクッションの働きをしている円板状の軟骨が椎間板である。

  椎間板の中心には髄核とよばれるゼラチン様の柔らかい組織がありその周囲を線維輪という強い組織が包んでいる。

  このように椎間板の内部が、頑丈かつ弾力性に富む構造になっているお陰で、背骨は全身の重量を支えながら、曲げ

  たり伸ばしたりといった動作に耐えることができる。

  ところが、激しい運動をしたり重いものを持ち上げたりしたときに、椎間板に負担がかかると線維輪に傷がつき、中から

  髄核の一部がはみ出てしまう。はみ出た髄核が神経を圧迫し、腰に激しい痛みが生じたり、下肢に痺れやこわばりが起

  こる。急性期では、あまりの痛みに身動きできなくなる場合もある。

  椎間板ヘルニアは、背骨のどこにでも起こる可能性があるが、頻発するのは腰椎のヘルニアで、20〜30代の男性に

  多く見られる。重いものをいきなり持ち上げたり、腰をひねったりという不自然な姿勢をとったときに、俗に言う「ぎっくり

  腰」として発症する。ぎっくり腰は腰の筋肉が原因でも起こるが、ヘルニアが原因の場合は、腰痛のほか下肢の痺れな

  どが合併することがある。

  治療は安静を保つことを原則とし、痛みをとるために神経ブロックを行なう。これに加えて、消炎・鎮痛作用のある精油

  を何種類かブレンドして患部に塗布すると治癒が早まる。

 ≪レシピ≫塗布

  レモンユーカリ・・4滴  バジル・・2滴  スパイクラベンダー・・2滴  ウィンターグリーン・・2滴  ペパーミント・・2滴

  10mlのホホバオイルで希釈し、1日3回患部に塗布

  筋肉の炎症を抑え、痛みを和らげる作用のある精油には、レモンユーカリ、バジル、スパイクラベンダー、ウィンターグリ

  ―ンなどがある。局所麻酔作用のあるペパーミントは痛みをすばやく解消する効果が期待できる。

 

●腰部脊椎管狭窄症

  脊椎管は背骨を上下に貫く管で、この中を脊髄が通っている。腰部脊椎管狭窄症は、老化などによって背骨が変形して

  脊椎管が狭くなり、管の中を通っている神経が圧迫されり、血流の低下が起こって腰や下肢に痛みや痺れ、脱力感、冷

  感が起こる。

  中高年の男性に多く見られる病気で、ほんの数分歩いただけで両足が痛んだり、急激にしびれたりといった症状が特徴

  。痛みのために短時間しか歩けなくなる状態を「間欠性跛行」と呼ぶ。

  下肢の痛みをとるには、圧迫されてむくんでいる神経を少しでも細くすることが必要。また、血行を促して痛み物質がたま

  るのを防ぐのも大切。

 ≪レシピ≫塗布

  レモン・・4滴  シナモン・・2滴  サイプレス・・4滴

  10mlのホホバオイルで希釈し、1日5〜6回患部に塗布

  サイプレスは浮腫を解消する作用があり、神経のむくみを緩和する。レモンやシナモンは血管を拡張して血流を増やす作

  用がある。

 

●変形性膝関節症

  中高年以降、膝の痛みを訴える人が大変多くなる。これは老化によって膝の内側の関節軟骨がすりへってすべりが悪く

  なり、軟骨周囲の神経が刺激されたり、関節を覆っている滑膜が、炎症を起こすためである。

  初期には、立ったり歩いたりするときや正座したときなどに関節が痛む。症状が進むとひざに水がたまり、関節が腫れた

  り変形を起こしたりして、関節の曲げ伸ばしがつらくなる。特に階段の上り下りをするときに強い痛みを覚えるようになる。

  変形性膝関節症の発症率は女性に圧倒的に高く、男性の約4倍に上る。60歳以降では8割以上の女性が膝関節の障

  害に悩んでいるといわれている。

  膝にかかる荷重は、立っている状態では体重の4倍、しゃがむ姿勢では10倍、歩行時には16倍にも達する。

  体重が増えるほど膝への負担は増えるので、膝痛予防のためには標準体重を守り、肥満を防ぐことが大切。

 ≪レシピ@≫むくみがない場合

  レモンユーカリ・・6滴  ウィンターグリーン・・2滴  バジル・・4滴

  10mlのホホバオイルで希釈し、1日数回患部に塗布

 ≪レシピA≫むくみがある場合

  レシピ@のベースオイルに

  ヘリクリサム・・1滴  ユーカリデイビス・・1滴  ジュニパー・・1滴

  を加え、1日数回患部に塗布

  ウィンターグリーンやレモンユーカリは、組織の炎症を鎮める働きがあり、体の各所で起こる神経痛に対応できる便利な

  精油である。血行を促すペパーミントやバジルと合わせて膝関節の周囲に塗ると、優れた鎮痛効果を発揮する。

  水がたまって、ひざがむくんでいる場合は、組織の浮腫を解消するヘリクリサムやユーカリデイビス、ジュニパーを併用す

  る。

 

●帯状疱疹

  帯状疱疹は、顔や胸、背中、腰、おしりなどの皮膚に、赤い水泡が神経に沿って帯状にできる病気である。

  子供の頃にかかった水疱瘡のウイルスが原因で起こる。水疱瘡のウイルスは大変しぶとく、病気が治っても一部は体内

  の神経節に潜伏し、風邪や過労、ストレスなどで免疫力が落ちたときに活性化し、強烈な痛みをもたらす。

  ウイルスは表皮細胞内で神経に沿って増殖し、皮膚に粟粒のような水疱を作って炎症を引き起こし、強烈な痛みとなる。

  ウイルスが潜伏するのは、主に三叉神経(顔面の感覚や運動を支配する神経)、肋間神経(肋骨に沿って走っている神

  経)、坐骨神経(下肢の筋運動・皮膚感覚を支配するからだの中でもっとも太く長い神経)など。

  通常は、抗ウイルス剤や鎮痛剤、ビタミン剤などを早期に服用することで3週間前後で治るが、病後の方が注意が必要。

  炎症が治ったかのように見えても、神経はウイルスによってずたずたに破壊されている。そのため「PHN」(帯状疱疹後神

  経痛)という後遺症が残る。PHNの痛みは、帯状疱疹の痛みに勝るとも劣らないもので、わずかに衣服が皮膚に触れた

  り風が吹いたりしただけでも激痛が起こる。

  抵抗力の落ちている中高年以降は、後遺症に狙われやすくなる。

  帯状疱疹は免疫の低下によって起こるので、きちんと休養をとるようにする。水泡が顔や目の周りにできた場合は、顔面

  神経麻痺や視力障害などの後遺症を残すこともあるので十分な治療を受けておくことが大切。

 ≪レシピ@≫塗布

  ティートリー・・8滴  ペパーミント・・4滴  ラバンサラアロマティカ・・4滴

  10mlのホホバオイルで希釈し、綿棒で1日5回患部に塗布

  皮膚の状態や体調、痛みの程度によって濃度を調節する

  しみる場合はホホバオイルの量を10〜20mlの間で増量する

  このレシピのブレンドオイルを用いて2〜3回患部に塗布するだけで、痛みや痒み、皮膚の違和感などが緩和される。

  ほとんどの帯状疱疹に有効。

 ≪レシピA≫帯状疱疹の後遺症の場合

  ラベンダー・・4滴  ペパーミント・・4滴  レモンユーカリ・・4滴

  10mlのホホバオイルで希釈し、綿棒で1日5回患部に塗布

  精油を塗布するときは、決して患部に強くすり込まず、オイルを患部に置くような感覚で使用する。帯状疱疹のように患部

  の神経が過敏になっている場合、皮膚に強い刺激を与えると、痛みを増幅してしまうおそれがあるため。

  ティートリー、ペパーミント、ラバンサラはウイルスに対して優れた殺菌力を発揮する。

  なかでもティートリーは強力にウイルスを排除し、免疫力を高める作用もあるので、様々な感染症に有効である。

  ラバンサラは抗菌作用と炎症を抑える作用を持ち、ティートリーとペパーミントには局所麻酔効果がある。肌と衣服がこす

  れて起こる痛みなどを緩和する効果を発揮する。

  もしも、神経痛が残った場合でも、鎮痛作用のある精油を使うことで痛みを和らげることができる。

  真正ラベンダーは、痛みによって高まったストレスを和らげ、気分をほぐす作用がある。レモンユーカリは炎症を鎮め、ペ

  パーミントは局所麻酔の働きをして痛みを軽減する。

 

●肋間神経痛

  肋間神経は左右12対ある肋骨に沿って分布している末梢神経で、ちょうど背中から胸部に向かって体を半周するように

  走っている。

  肋間神経痛は、肋骨が広がって肋間神経を刺激するために生じる痛みで、深呼吸をしたり、大声を出したとき、またセキ

  をしたときなどに背中から肋骨に沿って刺すような痛みを覚える。

  帯状疱疹の後遺症としても発症するが、原因不明のものが多く、ほかに脊椎の病気や肺炎、肺がん、狭心症など胸部の

  臓器の病気で誘発されることもある。

  痛みは数分で治まることもあれば、慢性的に続く場合もある。痛みがあるときは患部を冷やさないようにし、安静を心が

  けることも大切である。

 ≪レシピ≫塗布

  レモンユーカリ・・2滴  マジョラム・・2滴  ペパーミント・・3滴  ローマンカモミール・・1滴

  10mlのホホバオイルで希釈し、1日5〜6回患部に塗布

  肋間神経痛のさしこむような痛みには、鎮痛作用のあるレモンユーカリやペパーミント、筋弛緩作用のあるマジョラム、

  消炎・鎮痛作用のあるローマンカモミールが適している。

  早い人では1週間あたりから徐々に痛みが軽くなっていく。

 

●座骨神経痛

  座骨神経は、臀部〜大腿後面〜下腿〜足に分布し、末梢神経の中では最長の神経である。

  そのため、この神経が刺激されると、おしりから足に至る下肢の広い範囲に痛みが生じる。座骨神経を刺激する原因は、

  椎間板ヘルニア、腰椎圧迫骨折、腰椎分離すべりなどさまざまな腰椎の障害があげられる。

  座骨神経痛は神経痛のなかでもよく見られる病気で、特に40代〜60代にかけて多く発症する。

  症状の程度は人によって異なるが、症状が進行すると、横になっていても下肢全体にしびれるような痛みが走り、せきや

  くしゃみさえつらくなる。

  痛みがあるときは安静にし、楽な姿勢で休養する。患部を温めて痛みが治まる場合は温めても構わないが、急性期は冷

  やすことが第一。

  神経痛一般に言えることだが、痛みがあるときは、アルコールや刺激物、たばこは避けた方が安心である。

 ≪レシピ≫塗布

  ローズマリーカンファー・・3滴  レモンユーカリ・・3滴  バジル・・2滴  サイプレス・・2滴

  10mlのホホバオイルで希釈し、1日5〜6回患部に塗布

  筋肉の緊張をほぐすローズマリーカンファー、鎮痛作用のあるレモンユーカリ、消炎・鎮痛作用とともに筋肉をやわらかく

  する働きのあるバジル、神経の浮腫を解消するサイプレスが有効である。

  

●下肢静脈瘤

  下肢静脈瘤は、足の表面近くにある静脈がふくらんで筋状に曲がりくねったり、青黒いこぶになって浮かび上がったりす

  る状態をいう。血管の病気の中で最も多く、特に女性がかかりやすい。中年女性の60%はなんらかの静脈瘤があるとい

  われている。

  下肢の静脈血は、引力に逆らって心臓へ戻らなければならない。静脈には静脈弁がついているが、なんらかの原因でこ

  れがうまく機能しなくなると、静脈血が逆流したり、血栓になって静脈に留まったりする。これが静脈瘤となる。

  初期にはこれといって自覚症状はないが、進行するにしたがって足がだるくなったり、むくんだり、重苦しくなったりといっ

  た不快な症状が現れるようになる。血液循環が悪いため、こむら返りが起こりやすくなったり、さらに進行すると、ふともも

  やすねの内側、くるぶしの皮膚の表面に、静脈から漏れた血液が茶褐色の色素となって沈着し、痒みを伴う湿疹ができ

  たりすることがある。

  静脈瘤は店員や看護婦、美容師などたち仕事の多い人がなりやすい病気である。

  また、妊娠を機に静脈瘤になる人も珍しくない。赤ちゃんの成長につれて大きくなった子宮が、足の付け根の静脈を圧迫

  して血流が悪くなり、発症する。

  静脈瘤の予防として、立ち仕事に携わっている人や妊娠中の人は、1時間に1回程度、足のストレッチを行なって下肢の

  血行を促すよう心がける。

  血管が浮き出るのを防ぐサポーターや医療用の弾性ストッキングを着用するのもおすすめ。

  寝るときに、足元にクッションなどを置き、足を高くして寝るのも効果的。

 ≪レシピ≫マッサージ

  サイプレス・・4滴  レモン・・2滴  ジュニパー・・2滴  (ヘリクリサム・・2滴 血栓がある場合は追加)

  10mlのホホバオイルで希釈し、足首から足の付け根に向かってマッサージする

  マッサージは静脈瘤を優しくなでるように、末梢から心臓に向かって血管に沿って行なう。

  1日2回、起床時と入浴後にそれぞれ15分程行なう。

  サイプレスに含まれるセドロールという成分は、静脈血やリンパ液の流れを促してうっ血を改善する働きがあり、静脈瘤

  の治療になくてはならない精油である。これに、腎臓の働きを活発にして利尿を促進し、むくみを改善するジュニパー、

  血管を拡張して血流を促すレモンも加えたブレンドオイルでマッサージすると、早い人では3週間ほどでむくみがなくなり

  静脈瘤が目立たなくなる。

  また、血栓のある場合は、血栓を溶かす作用のあるヘリクリサムを加える。


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