細胞診/組織診/円錐切除/広汎/マーカー

病理結果はカルテを見ました(太字が管理人の状態です)

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病 名
【正式な病名】

子宮頸部扁平上皮癌Stage Ia-2

しきゅうけいぶへんぺいじょうひがん ステージ ワンエーツー



【診断書】

子宮頚癌

しきゅうけいがん


と書かれていました

【面談票】
「子宮頚部癌」だったり「子宮頚癌」だったり医師によってまちまち

【退院通知・がん登録票】
「子宮頸(部)のがん」と書かれていました

【入院時情報や看護退院サマリーなどの書類】
「子宮頚C」と書かれていました

【国立がんセンターHPでは】
子宮頸部がん
(※1996年頃の国立がんセンターHPでの情報はこちら

【ICD-10コード】 国際疾病分類第10版(2003年改訂)
C539
C53.9

【病名交換用コード】
N5R5 (子宮頚部微小浸潤癌)

【一般的な病名】
日本語:子宮頸部がん,子宮頸癌,子宮頸がん,子宮頸ガン,子宮頚癌,子宮頚がん,子宮頚ガン,子宮頚Ca,子宮癌,子宮がん,子宮ガン、子宮K、UK・・・

英語:Cervical Cancer, Cervical Carcinoma, carcinoma of the cervix(子宮頸癌); Uterine Cancer, Womb Cancer(子宮癌)

ドイツ語:Zervixkarzinom, Zervikalkrebs, Gebaermutterhalskrebs, Kollumkarzinom(子宮頸癌); Gebaermutterkrebs(子宮癌),Uteruskrebs(子宮癌)

【マメ知識】
2001年に子宮頸がんと診断された患者さんは7836名です
(参考資料:ラジオNIKKEI Cancer Today 20040825※音声)

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疾患部位(癌が出来た場所)
子宮頸部しきゅうけいぶ
(子宮の入口)
子宮体部
(赤ちゃんが育つところ)
子宮癌での比率:頚部80%、体部20%といわれていますが文献によっては頚部70%、体部30%だったりでまちまちです。最近は体癌が増加傾向らしいです。子宮頚癌は女性の全悪性腫瘍の約6%らしいです。

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組織型(そしきけい)
扁平上皮癌へんぺいじょうひがん 腺癌 腺扁平上皮癌(混合型) 小細胞癌 肉腫 悪性腺腫
全体の約80% 全体の約20%
管理人は扁平上皮癌の中でも「非角化型ひかくかがた扁平上皮癌」といって、最も頻度の高い、よくあるタイプです。


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細胞診(スメア/Pap Smear)とは、子宮の入り口の細胞を、綿棒みたいなので擦って細胞を採取し、癌細胞の有無を確認する検査です。癌の進行度を表すものではありません。

細胞診(さいぼうしん/クラス/class)
I II III IV V
IIIa IIIb
正常 軽度異形成けいどいけいせい 高度異形成 上皮内癌 浸潤癌
陰性 疑陽性 陽性
日母分類(日母方式)/1978 ※癌の進行度を表すものではありません
(日母分類以外はコチラへ)

※細胞診は近医と国立がんセンターで受けましたが、いずれも「class IIIa」でした。地元市立病院での細胞診は「class II」(しかし同時に行った生検(組織診)の結果は「浸潤癌」・・・いったいどういうこと?)

※クラス3aでは、通常は再検査(組織診)を受けることになります。クラス3aから癌が発見される確率は5%以下です。



子宮がん一次検診票(細胞診1回目)
<受診年月日>平成13年8月29日
<医療機関名>小林病院
<診察所見>内診:著変なし 膣鏡診:びらん
<コルポスコピー>赤点班、白色上皮
<頸部採取法>綿棒
<採取部分>膣部
<固定法>MP液
<細胞所見>異型性(軽度)
<判定>IIIa
<精検等の必要性>要精検
<指導医コメント>ST〜IMTの核異型細胞が広い範囲に集簇性に出現しています。軽度異型性を疑います。
<細胞検査所>財団法人 神奈川県予防医学協会
子宮がん細胞診検診票(細胞診2回目)
<受診年月日>2001.09.07
<医療機関名>小田原市立病院
<診察所見>内診:著変なし 膣鏡診:びらん
<固定法>MP液
頸部
<部位>膣部
<採取法>綿棒
<細胞所見>炎症(炎症性背景に、metaplastic cell核腫大。軽度クロマチン増量をみる)
<細胞診断>II (治療後再検)
<指導医コメント>炎症後2Wたってから再検なさって下さい。
体部
<採取法>エンドサイド
<細胞所見>正常
<細胞診断>陰性(異常なし)

<報告年月日>2001.09.13
<細胞診検査所>財団法人 神奈川県予防医学協会
細胞診断報告書(細胞診3回目)
<検体採取日>2001.09.25
<検体名・診断名>
1.膣プール S :
 Chronic colpitis
2.子宮膣部 P :
 Mild and Moderate dysplasia
3.子宮頚管 C :
 Mild and Moderate dysplasia
4.子宮内膜 Em :
 No malignant Cell
<総合判定>IIIa
<細胞所見>P,C : 表層型〜中層型異形成細胞が少数出現している。
<診断日>2001.9.27(国立がんセンター中央病院細胞検査室)

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組織診(バイオプシー/biopsy/生検/ねらい組織診/パンチ/パンチ生検)とは、子宮の入り口の細胞を、小さい爪切りのようなもので摘んで細胞を採取し、癌細胞の有無や浸潤の深さを確認する検査です。

組織診(そしきしん/確定診断/病期/進行度)
0期
(上皮内癌)
I期基底膜きていまくを超えてる) II期以上は
こちらへ
Ia
微小浸潤癌びしょうしんじゅんがん
Ib
(浸潤癌)
Ia-1期 Ia-2期 Ib-1期 Ib-2期
筋層浸潤なし 深:≦3o
幅:≦7o
深:>3o〜≦5o
幅:≦7o
径:≦4p 径:>4p
ステージ分類(ステージング):Ia-2期
国際産婦人科連合、FIGO(The International Federation of Gynecology and Obstetrics)の定義
TNM分類:T1a2N0M0
AJCC(American Joint Committee on Cancer)の定義



病理組織検査報告書(組織診1回目)
<報告日>2001年9月10日(小田原市立病院 病理・臨床検査科)
<組織学的診断>
Zervixkarzinom: Carcinoma des Plattenepithels der Portio, mit dem infiltrativen wachstum, Biopsie.

<所見>
組織学的に、既存の子宮頸部粘膜は見られず、ほぼ全面に扁平上皮癌の密な塊状増殖があり、多数の有糸分裂像がある。核密度は高度、核間距離は不均一である。核は顆粒状のクロマチン分布をしめす。角化傾向はない。StromaへのGeschwulstの浸潤は深さ不明であるが、明らかな浸潤癌である。間質には小円形細胞の浸潤がある。
病理組織診断報告書(組織診1回目)
<受付年月日>2001.09.25(借用標本 小田原市立病院 HO12144, 1枚)
<診断名、臓器名、採取法>
1.Squamous cell carcinoma, invasive :
 Uterine cervix, punch biopsy

<ミクロ所見>
標本は他院にて生検された子宮頸部組織片である。
組織学的に、核異型を伴った異型扁平上皮が狭小な血管茎を軸に乳頭状に増生あるいは胞巣状充実性に増殖し、間質への浸潤像が散見される。角化傾向には乏しく非角化型の扁平上皮癌の像である。本標本からは浸潤の深さは判断できない。
<最終診断日>2001.09.26(国立がんセンター中央病院細胞検査室)
病理組織診断報告書(組織診2回目)
<受付年月日>2001.09.25(国立がんセンター中央病院)
<診断名、臓器名、採取法>
1.Squamous cell carcinoma, invasive :
 Uterine cervix, punch biopsy

<ミクロ所見>
子宮頸部生検材料が提出されている。
組織学的には、クロマチンが増加し大小不同の核異型を伴った異型扁平上皮が、内部に血管を入れた細い間質を軸として、乳頭状あるいは充実胞巣状に増殖している。所々間質への浸潤像が認められ、周囲の炎症反応を伴っている。浸潤の深さは標本上では判定困難である。
<最終診断日>2001.10.03(国立がんセンター中央病院細胞検査室)

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術式(下段は切除部分)
円錐切除えんすいせつじょ
通称「円切」
単純子宮全摘出術
通称「単摘」
広汎子宮全摘出術こうはんしきゅうぜんてきしゅつじゅつ
通称「広汎」とか「広汎全摘」
骨盤内臓全摘
頸部のみ 子宮のみ 子宮、膣の一部、卵巣・卵管、
骨盤内リンパ節郭清
(管理人は卵巣温存)
子宮・膣・下部結腸・直腸・膀胱


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円錐切除の病理組織診断
<切除標本[0C01-2979]の病理レポート>
squamous cell carcinoma, invasive
広がり、上皮内癌 10mm、浸潤癌< 7mm
浸潤の深さ <5mm
内頚側のSurgical margin が involveされている
stage Ia2
<診断名、臓器名、採取法>
1.Squamous cell carcinoma, microinvasive, see comment :
 Uterine cervix, conization

<ミクロ所見>
5.7x1.5cm大の円錐切除された標本。
図の如く12分割して切出した。(管理人注:図はそのうちupします)
1時〜6時方向および8時〜12時方向において、重曹扁平上皮の全層を占め、部分的に角化傾向を示す異型細胞が増殖しており、所々間質内に炎症細胞浸潤を伴って浸潤している。病変全体の長軸方向の広がりは約10mmであるが、浸潤部はいずれも7mm以内で、深さ5mm以内であることから、この標本上は、微小浸潤癌Ia2と診断される。しかし、3〜5時方向における内頚部方向断端に、腫瘍がmassiveに露出しており、腫瘍の取り残しが示唆され、さらに深い浸潤が存在する可能性は否定できない。リンパ管および脈管侵襲は認めない。
<最終診断日>2001.11.01(国立がんセンター中央病院細胞検査室)

>>円錐切除の手術記録
>>円錐切除の入院記録
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広汎子宮全摘術の病理組織診断
広汎性子宮全摘、骨盤リンパ節廓清
腹水(-)、洗浄細胞診:negative、両側卵巣は温存
<診断名、臓器名、採取法>
1.Foreign body giant cell reaction :
 uterine cervix, radical hysterectomy
2.Menstrual endometrium :
 body of uterus, radical hysterectomy
3.Adenomyosis :
 body of uterus, radical hysterectomy
4.No tumor :
 bilateral fallopian tubes, salpingectomy
5.No tumor, 0/33 :
 lymph node, lymph node dissection

<ミクロ所見>
検体は円錐切除後の広汎子宮全摘術および両側卵管切除術による子宮、両側卵管である。肉眼的に頚部には腫瘤形成や潰瘍性病変は認められず、円錐切除後の変化と考えられるひきつれが認められるのみである。頚部は9分割に全割して検索した。
組織学的に、頚部SCJ付近の上皮下あるいは筋層内には、円錐切除の影響と考えられる異物反応が散在的に認められる。上皮には
扁平上皮化生が見られるが、腫瘍性病変の残存は認められない。
内膜は月経期で、腫瘍の進展を認めない。筋層内にわずかにadenomyosisを認める。両側卵管および両側子宮傍結合織に腫瘍の進展を認めない。
提出された骨盤リンパ節に腫瘍の転移を認めず(0/30:既報告)、子宮傍結合織内リンパ節にも腫瘍の転移を認めない(0/3)。
<最終診断日>2002.01.15(国立がんセンター中央病院細胞検査室)

>>広汎の手術記録
>>広汎の入院記録
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[News] がん細胞バンクを設立 (2004/10/26)


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腫瘍マーカー
上段:マーカー名
中段:カットオフ値(しきい値)
下段:疑われる疾患
2001.10.2 2002.12.5 2008.1.28
CEA(Carcinoembryonic Antigen/癌胎児性抗原)
5.0ng/mL以下(※測定法によって異なる)
大腸癌、膵臓癌、胆道系の癌、胃癌、肺癌、子宮癌、乳癌、卵巣癌、他臓器癌の肝転移など
3.4 4.2 2.1
シフラ(Cyfra21-1/cytokeratin 19 fragment)
2.0〜3.5ng/mL以下
肺扁平上皮癌、肺腺癌、卵巣癌、子宮頸部扁平上皮癌、子宮内膜癌、再発乳癌など
0.4 0.6 -
CA19-9(carbohydrate antigen 19-9/糖鎖抗原19-9)
37U/mL以下
膵癌、胆管癌、胆嚢癌、胃癌、大腸癌などの消化器癌
10 6 -
CA125(carbohydrate antigen 125/糖鎖抗原125)
35U/mL以下(閉経後:12〜17U/mL)
卵巣癌、子宮体癌、子宮頸部腺癌、子宮筋腫、子宮内膜症など
19 8 7
SCC(Squamous Cell Carcinoma/扁平上皮癌関連抗原)
1.5ng/mL以下
子宮頚部扁平上皮癌、子宮体癌、食道癌、肺扁平上皮癌、扁平上皮癌一般
0.2 0.2 -
CA15-3(carbohydrate antigen 15-3/糖鎖抗原15-3)
25〜28U/mL以下
原発乳癌、再発乳癌
- 12 -
STN(sialyl Tn antigen/シアリルTn抗原)
45U/mL以下
各種腺癌、子宮頚部癌、卵巣癌、消化器癌、再発胃癌
- 19 -
TPA(tissue polypeptide antigen/組織ポリペプチド抗原)
70U/L以下
消化器癌、前立腺癌、乳癌、肺癌、膀胱癌、肝炎、肝硬変、インフルエンザ
- - 28
※腫瘍マーカーって、上がる人と上がらない人がいるみたいです。癌のタイプにもよるみたいです
※カットオフ値(基準値)は医療機関によって異なる場合もあります

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参考文献
http://ganjoho.ncc.go.jp/public/dia_tre/diagnosis/marker.html
http://www.cancernet.jp/library/text/f003.shtml
http://www.onh.go.jp/seisaku/cancer/kakusyu/syuyo.html
http://www.cancertherapy.jp/tm/2007_summer/11.html
http://www.srl.info/srlinfo/kensa_ref_CD/
参考資料
e-血液.com
臓器別対象腫瘍マーカー [SRL]

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子宮頸がんになった著名人
向井亜紀(腺がん)、仁科明子(現・仁科亜希子)、三田佳子(子宮体がんでした)、渡瀬マキ(リンドバーグ)、赤星たみこ(漫画家)、和田アキコ、工藤静香の母・武子さん、千葉マリア、中嶋恵利華(プロゴルファー)、里中満智子(漫画家)、洞口依子(どうぐちよりこ)、大竹しのぶ、嶋大輔の妻・幸江さん(元タレント浅井ゆえ)、しえ(エッセイストで宍戸錠の長女)、三原じゅん子(腺がん)、森昌子、原千晶(体がんも併発)、古村比呂、千葉麗子今井メロ

清水クーコ、岩田暁美(ミスター番記者)、中森明菜の母・千恵子さん、河野洋平の妻・武子さん、町亞聖(日テレアナウンサー)のお母さん、梅艶芳(アニタ・ムイ/香港の歌手)、松原みき、坂井泉水(ZARD)、ジェイド・グッディー(Jade Goody/英国)、セーラ・ロウエル、逸見晴恵(故・逸見政孝の奥さん)、中畑清の妻・仁美さん

※頸部か体部か不明

白川和子、宮川花子(胃癌でした)、吉田沙保里(レスリング)の母・幸代さん

松本明子の母・千恵子さん

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