007 いつ請求するの?                         2006.10.08 掲載                       
0000 はじめに   001 「障害」とは何か 002 障害認定基準と診断書
 003 診断書の頼み方    004 診断書の頼み方   005 申立書のポイント
 006 制度を活用しよう  007 いつ請求するの?  008 決定に不服のとき


わかりやすく説明するために、正確な法令・医学用語を使っていません。また、ここでは、特にパーキンソン病の方を対象にしています、障害年金の一般的な説明は厚生労働省や社会保険庁のサイトなどをご覧ください。

第7回 障害年金をいつ請求するの? 

Q:今回は障害年金の手続の流れに戻るのですね

A:はい、自分で請求しようという方から「いつ請求したらよいか。」とのご相談が増えているので、一度筋道を立てて話したいと考えました。

 最初の請求を「裁定請求」と言います。その中で、パーキンソン病で多いのは、「事後重症による請求(以後、事後重症請求とします)」といって、時間が経過して重くなったから、請求するものです。これに対して「障害認定日による請求(以後、障害認定日請求とします)」があります。これは初診日から1年半経過した日に、障害の状態にあるから、請求するものです。

 事後重症請求の場合は、現在の状態をもとに請求します。医師に作成してもらうのは、裁定請求日(書類一式を社会保険事務所や市区町村役場に持ち込む日と考えて良いでしょう)以前3ヶ月以内の年金の診断書1枚です。現在通院している病院で依頼し、計測等が必要なので、そのために受診します。

 障害認定日請求の場合は、障害認定日の状態をもとに請求します。医師に作成してもらうのは、障害認定日以後3ヶ月以内の年金の診断書1枚です。障害認定日に通院していた病院で依頼します。

 ここで、「遡及請求」をご説明します。これは障害認定日請求のうち、本来の時期(障害認定日から1年以内)を逃した時の手続です。

 誰もが障害年金の仕組を理解して、障害認定日に障害の状態にあった場合に、自発的に裁定請求を行うのが理想です。しかし、現実には、障害年金のことを知らない方が多く、後から気づくことも少なくありません。そのような時に、「遡及請求」を行うことができます。

 遡及請求のポイントは、障害認定日から3ヶ月以内の日に年金の診断書を作成してもらえるような診察を受けているか、ということです。

 処方箋を書いてもらっただけの診察しか受けていなければ、年金の診断書を作成してもらうのは、厳しいでしょう。

 一方、医師によっては、長期にわたり、患者の発言・様子をカルテに残している方がいます。そういう場合は、前後関係からある程度様子がわかるので、年金の診断書を作成してもらえる場合もありますが、年金の診断書に必要な計測をしていないことが多いため、「計測せず」と明記してもらい、文章で書いてもらうようにします。

 「遡及請求」の場合には、作成してもらうのは、障害認定日以後3ヶ月以内の年金の診断書と裁定請求日以前3ヶ月以内のものの2枚です。なお、遡ってもらえる年金は時効があるので5年分です。

Q:年齢は関係ありますか。

A:事後重症請求を行えるのは65歳未満です。細かく言うと、65歳の誕生日の前々日前までに提出しなければなりません。書類に不備があるかもしれないので、一か月程度前までには提出したいものです。医師の診断書を変更してもらう場合は時間がかかりがちです。

 障害認定日請求は、一定の条件をみたせば、いつでも行えます。

 20歳前に初診日がある場合は、障害認定日は、20歳になったとき(障害認定日が20歳以後のときは障害認定日)以後請求できます。

Q:他に留意点はありますか。

A:障害年金をもらうほどではなかった他の障害をおもちの方は、それも合わせることができるので、ご相談ください。併合できる可能性があります。(「初めて2級」といいます。) 

a Almondの感想

 実は私の場合は「事後重症請求」だったので「障害認定日請求」と「遡及請求」のことをよく分かっていなかった。
障害認定日請求がスタンダードで、それを逃したときにするのが「遡及請求」ということだが、殆どの患者は事後重症か遡及請求になるのではなだろうか。遡及請求の場合、障害認定日後3ヶ月以内の診断書が作成するのは時間が経っていればかなり難しいだろう。私のように長く苦しい思いをしてきた患者には年金が遡れず、年月が経っていない患者は遡れるというのはちょっと皮肉な結果と言えるのではないだろうか。


佐々木久美子社会保険労務士 / ファイル作成 Almond



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