009 保険料免除について その1                      2007.11.30 掲載             
0000 はじめに   001 「障害」とは何か  002 障害認定基準と診断書
 003 診断書の頼み方  004 診断書の頼み方   005 申立書のポイント
 006 制度を活用しよう  007 いつ請求するの?  008 決定に不服のとき
 009 保険料納免除  010 保険料納免除


わかりやすく説明するために、正確な法令・医学用語を使っていません。また、ここでは、特にパーキンソン病の方を対象にしています、障害年金の一般的な説明は厚生労働省や社会保険庁のサイトなどをご覧ください。

第9回 保険料免除について その1

Q:私たちは毎月国民年金の保険料を支払っています。その保険料が免除されるケースがあると、ききました。そこで、2回にわたって、社会保険労務士の松本さんに保険料の免除制度についてお尋ねします。 

A :国民年金の保険料は、平成19年度現在で14,140円。しかも毎年上がっていくことが既に法律で決まっています。 

 また、20歳から60歳までの40年間、保険料を納付することが義務付けられていますから、その負担は決して軽いものではありません。 
 
 しかし、40年にわたる長い年月の間には、経済的な理由から、保険料を納付できない状況におちいらないとも限りませんね。そこで、そのような事態をカバーするために設けられているのが、「保険料免除制度」です。 

 なお、今回お話しする保険料免除制度のほかに、20歳以上の学生を対象にした「保険料の納付特例制度」、30歳未満の若年者を対象にした「保険料の納付猶予制度」があります。 

Q:そうすると、保険料免除の対象になるのは、どういう人でしょうか? 

A:国民年金の第1号被保険者(自営業者、農業、20歳以上の学生、無職の人)である方が対象になります。 

 国民年金の第2号被保険者(サラリーマン、公務員、私立学校の教職員)、第3号被保険者(第2号被保険者に扶養される配偶者)の方の場合は、厚生年金保険、共済組合を通じて、国民年金の保険料分を国民年金に拠出していますが、保険料免除制度の対象ではありません。 

しかし、パーキンソン病の方が、症状が重くなって勤めを辞めたような場合は、第2号被保険者から第1号被保険者に変わるので、今度は保険料免除の対象になります。 

 パーキンソン病の病状が進むと、出費が多くなる可能性があるので、もしも保険料を納付できないような状態になったときは、障害年金を受給するための要件を欠かさないためにも、この制度の活用をおすすめしています。 

Q: 今、「障害年金を受給するための要件を欠かさないためにも、この制度の活用をおすすめします」と言われましたが、この点について、具体的に説明していただけませんか? 

A:実は、障害年金を受給するためには、通常、次の3つの要件を満たす必要があります。

  1. 初診日に被保険者であること
  2. 障害の程度が一定以上であること
  3. 一定の保険料を納付していること

 
 保険料の免除は、´と密接な関連があります。すなわち、初診日に被保険者でなかったり、初診日前に一定の保険料を納付していなければ、障害年金は受給できません。しかし、その場合、保険料の免除を受けていれば、その月については、保険料を納付したのと同じように見なされるので、,鉢の要件を満たす上で大きなメリットになります。 

Q:保険料免除制度は、保険料が免除されるだけでなく、障害年金を受ける上で、とても有効な制度なんですね。では、どのような場合に保険料の免除を受けられるのでしょうか? 

A:この制度は、申請して承認されると保険料が免除される制度で、被保険者の経済状況などに合わせて保険料納付が可能になるように、「全額免除」「4分の3免除」「半額免除」「4分の1免除」の4段階の免除制度が準備されています。 

 例えば、「4分の3免除」というのは、保険料の4分の1だけを納付すれば、4分の3は免除される、というものです。 

 申請によって保険料免除を受けることができるのは、前年の所得ベースで、次の式で計算した額以下であることが目安になります。 

全額免除 (扶養親族等の数+1)×35万円+22万円

4分の3免除 (扶養親族等の数)×38万円+78万円  

半額免除 (扶養親族等の数)×38万円+118万円 

4分の橘判 (扶養親族等の数)×38万円+158万円 

 なお、全額免除には、上記のほか、2級以上の障害基礎年金、障害厚生年金、障害共済年金を受けているとき、生活保護法による生活扶助を受けているときなどは、届出だけで免除を受けることができる制度(「法定免除」)もあります。この制度については、次回(第10回)の最後にお話しすることにしましょう。 

aあーもんどの感想

 パーキンソン病から離れますが、前から疑問に思っていたことがあります。第3号被保険者の国民年金保険料は配偶者が加入している年金制度(厚生年金・共済年金制度)が国民年金に拠出している、つまり、加入している年金制度が企業年金と同じように(あるいは違う形で)配偶者加算年金とでも言うべきものを提供していることになりますか。国民年金だけの加入者と厚生年金・共済年金加入者との格差は歴然としています。
障害年金についても、年金額の差があるだけでなく、国民年金に「3級」が存在しないというのも納得がいきません。格差をどう考えるか、社会のあり方を考えてしまいます。
(保険料免除から離れた感想になってしまいました)


松本義夫 社会保険労務士 / ファイル作成 あーもんど



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