2004.02.14up

医療関係の最新情報へ

 ウェアリングオフ、オンーオフについて


パーキンソン病と診断されて、カルビドーパ/レボドーパ(日本での商品名はメネシット、ネオドパストン)またはベンセラジド/レボドーパ(マドパー、ECドパール、ネオドパゾール)による治療を受けると、たいていの人は症状が改善します。そして数週間もすると多くの患者は自分がパーキンソン病患者であることを忘れるほどになります。このような「ハネムーン状態」という調子のいい期間が2年〜5年続きます。

しかし、その2年〜5年間を過ぎると、ほとんどの患者はレボドーパが以前のように長く効かず、薬の効果がだんだん減ってくるのに気がつくようになります。この現象を“ウェアリング・オフ”といいます。レボドーパの効果が短くなってくると、血中濃度の変化に伴って薬の効いている時間と効いていない時間ができて、1日の中での症状の変化(日内変動)が現れてきます。

また、レボドーパを服用してもなかなか効果が現れてこなかったり(delayed-on)、あるいは全く効かないうちに次の薬の服用時間になってしまったり(no-on)というような“効果の不安定性”も出てくることがあります。

 

ウェアリング・オフや効果の不安定性がひどくなってくると、薬の血中濃度とは無関係にスィッチを切ったりつけたりするように、“オン”(薬の効いている状態)になったり、“オフ”(薬の効いていない状態)になったりすることもあります。これを“オン・オフ現象”といいます。高用量のレボドーパを服用している経過の長い患者におこります。

 

また、ウェアリング・オフがひどくなり、オンのときには不随意運動があらわれ、オフになると動きづらくなって、よい時間帯が極めて短くなってしまう(ヨーヨー現象)こともあります。このような現象は若年発症の人に見られることがあります。

 

このような状態とうまく付き合っていくにはいくつか方法があります。パーキンソン病患者は一人一人病状が違うので、対処方法も変わってきます。自分にとって最善の方法は、主治医と相談して決めるのが一番です。患者自身が少しでも多くの情報を得てパーキンソン病のことを理解し、患者と医師が協力して治療に取り組めばうまくいくと思います。

 

<予防と対策>

1、    レボドーパを初めから多量に使いすぎない。

2、    ドーパミンアゴニストで治療を開始する。

3、    レボドーパにドーパミンアゴニストを併用する。

4、    レボドーパの血中濃度ができるだけ一定になるように心がける。

*  レボドーパの分割投与;1回の服用量を少なくし、総量を増やさずに服用回数を増やす

*  ドーパミンアゴニストはレボドーパほど切れ味は良くないが、半減期が長く、安定した効果が期待できる。したがって、レボドーパとの併用によりオフの症状の改善が期待できる。

*  シンメトレルのグルタミン酸拮抗作用がウェアリング・オフの改善に効果があるという報告もある。

kasakei & sophia

感想をお聞かせください

Apple Homeへ