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 パーキンソン病の治療の進め方

水野美邦先生の特別講演より

 

 21.L-ドーパは革命をもたらした

 

それで、昔に比べてどのくらい患者さんの症状がよくなったかといいますか、長期予後がよくなっているかといいますと、L-ドーパが使用される前の患者さんの死亡率が示されています。

 

 

 これはL-ドーパが使われるようになってからのデータでありますけれども、使われる前は、発症から5年以内にお亡くなりになっていた患者さんが13.6%いらしたんですね、ところが、L-ドーパが使われてから、5年以内にパーキンソン病のためにお亡くなりになるのは0%、10年経ってもお亡くなりになる方は、約3.6%、L-ドーパが使われる前は30%で、約10分の1に減っているわけなんです。これはパーキンソン病からくる、転倒による骨折とか、肺炎とか、寝たきりになる状態とか、そういうことが、非常にドラマチックに改善された結果、こういうことになっておりまして、15年経っても80%の方は、まだご存命で、なんらかの活動をしていらっしゃるわけですね。

 

 

22.どのくらいよくなるか 

 

 

発症から ・5年以内   ほぼ普通に近い生活

       ・5年―10年  不自由はあるが自立

       ・10年以上  一部手助けが必要

生命予後は ほぼ正常   (天寿を全う)

  

 

こういう状況を見てみますと、大雑把に言って、発症から5年以内は、ほぼ普通に近い生活を多くの方がお送りになって、10年ぐらいまでの間は、不自由はあるが自立した生活ができる。10年が経つと、一部手助けが必要な方も実際には出てまいります。生命予後に関しましては、ほぼ天寿をまっとうできる病気であるということが、日本だけでなく、世界の統計で出ておりますので、将来を明るく考えることが大事だと思います。

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2004.05.03

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