2006.03.11更新

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脳深部刺激術(DBS)とリハビリ  by M.H.

パーキンソン病の治療を始めて5年5ヶ月目の私です。 手術をしてもらって1年と半年が過ぎようとしています。私が手術を希望したのは、何よりも腰が曲がっているのを治せたら…という理由からでした。腰が曲がるというのは本人にとって大変辛いことです。後ろから紐でお腹を引っ張られているような感じで、お腹が引っ込み、体が曲がります。体だけでなく首も垂れて上が見えない状態になります。パーキンソン病で同じ症状の方には分かっていただけると思います。私の場合は、薬で治療を始めた頃にはかなり体と首が持ち上がりました。しかしまだ右前に体が傾き、腰は曲がったままでした。それに加えて振戦と不随意運動が出ていました。そんな時です。手術があることを知ったのは。

1回目の挑戦は平成15年でした。(このときの脊椎の変形は軽度)
入院し検査をして、「まだ手術はしないほうがよい。腰が伸びた話は聞かない」と言われ、諦めるしかありません。2回目の挑戦は平成16年7月でした。(脊椎の変形あり)手術するのを前提に入院しました。体重が減り始め、動きは鈍いし、背中は凹凸しているし、自分の中で何かが狂いかけている時でした。「腰が伸びるかどうかはわからないが、振るえは止まるでしょう。できるだけ頑張ってみましょう」と言われる先生に「お願いします」の一言で返事をしました。

そして待望の脳深部刺激術を受けたのです。その結果、腰は残念ながら思ったようには伸びませんでした。伸びているときも、ほんの少しの時間ですが、あるのに「なんで?」と言う感じです。でも手術をしたことは後悔していません。むしろ良かったと思います。それは振るえがなくなり、首はしっかり持ち上がって、両手が上にいくようになったからです。動作も早くなったし、寝返りも簡単になりました。機器を埋め込んだ違和感もなく、今では手術したことを忘れている時があるくらいです。良いことばかりではありません。右の首が少しつっぱる感じがします。字が小さくクチャクチャとした字しか書けなくなりました。声が小さくなった気がします。欲が出るもので、症状が改善されたらやはり腰が気になります。整形外科を紹介してもらい8ヶ月間治療しました。まったく変わりません。「もう諦めるしかないだろう」と思っていました。それではこのままの状態を診てもらおうかと、脳外科へ紹介してくださった先生に会いに行き、そこで思いもかけず「入院してリハビリという方法もあるけどね」と聞かされたのです。

早速入院して1ヶ月半リハビリを続けました。その結果、背中の凹凸が少なくなり、背が高くなりました。腰が少し伸びたのです。右手が上にいくようになっていたのに力がついて、重いものを上のほうへ置くことができるようになりました。右の首つっぱり感はいつのまにか感じなくなっていました。足にも確実に力がついています。まだ杖だけで歩くのは不安で歩行器を必要としますけど、現在の私の気持は病室から見えていた、朝日が出る少し前のだんだんと空や雲が明るくなっていくそんな気持です。薬はほとんど変わりません。手術前メネシット4錠 ペルマックス4錠 FP3錠 シンメトレル2錠 だったのが術後 FPだけが減って2錠になりました。私が今書けるのはこのくらいです。

入院中のリハビリの内容(人によりメニューは変わります)は以下のとおりです。              
・棒体操  :腕を前から上にあげる。前屈みから起こして膝へ。左右に腰を回すように上に手を伸 ばし左に倒れる。後ろへ棒を持って腰から背へ。毎日30回)
・ストレッチ:理学療法士さんにしてもらう。足の固い筋肉をほぐして伸ばす。
・ボール  :理学療法士さんが上下左右にするボールを両手で取る。足もと何もなしからバランス マットの上
・歩行訓練 :室内から院外へ杖歩行
・その他、 腰上げ30回 腹筋20~30回、平行感覚の運動(四つん這いになり右手左足を上げる。次に左手右足を上げる)クラップ(膝をついて四つん這いになり、大きく右手を頭の上から左側へ持っていく)洗濯干し、字の練習、べグボード等など…

まだまだリハビリはありましたけど、毎日続けたのはこれくらいです。
リハビリの重要性を感じます。
2006.03.11

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