設 立 2003年09月26日
移 動 2004年05月13日
更 新 2005年07月18日
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死刑に関する制度について

死刑囚の処遇
第2種独居房 拘置所内の死刑囚の生活
死刑はそれ自体が刑の執行である。つまり拘置所等で死刑執行を待つ間、労働などの賦役はさせられることはない。この間、死刑囚はどうしているのだろうか?様々な意見があり、死刑廃止派、死刑存置派でその説明は雲泥の差があるのが事実である。死刑廃止派は非常に厳しい処遇を受けていると主張し、死刑存置派は他の服役囚(懲役・禁錮)と比較すれば自由である、とする。

厳しいのか、そうでないのか、筆者には判断できない。つまるところ、死刑廃止派は厳しい部分を取り上げて厳しいといい、死刑廃止派は自由な部分を取り上げてそうでない、と論じているのではないだろうか?とりあえず両者の意見を平行して紹介するのが一番であろう。ただしこの中にも誤りはあるかもしれないことを明記しておく。

またこのページについては「各施設により大きく異なる」との指摘を複数受けている。ある程度の参考としてご覧いただきたい。

【追記2005年7月19日】
刑事施設及び受刑者の処遇等に関する法律において受刑者の処遇が改定されることになった。しかしながら受刑者の中に死刑確定者は含有されておらず、死刑確定者についての処遇が改善されるかどうかは定かではない。調査次第報告する。
独房の広さ
第2種独居房といわれる独房に収監される。約5平方メートル(280cm×180cm程度)。冷暖房は全くない施設、暖房のみある施設、冷暖房完備の施設がある。ここに洗面所・トイレ・机・領置品・寝具などが置かれる。東京拘置所は全て冷暖房完備となった。
労働賦役
科されない。死刑確定者は死刑自体が刑罰であるため労働を強制されることはない。ただし、死刑囚が望めばある一定の内職等の軽作業等は認められる。また本の出版や寄稿なども許される。近年この軽作業は認められなくなっているという説もある。
服装・髪型
自由。しかしながら自殺に用いられるようなもの(ネクタイ・ベルト・スカーフ)などは無理のようである。髪型も自由である。ただし極端な長髪など自殺可能な髪型は不可だと思われる。
起床・就寝
7時起床、21時就寝(10時間睡眠)。日曜祝日は7時30分起床。17時からは安息時間と呼ばれ横臥等してもよいとされるが、これもあまり遵守されていない(横臥が許されている)という説がある。

【追記・2005年4月28日】
この規則については施設により大きく異なるという指摘がありました。詳細情報等募集しております。よろしくお願い申し上げます。
排泄
房内のトイレを使用する。自殺防止のため囲い等はない。足元に便器がある独房と枕元に便器のある独房がある。なお枕元に便器がある独房の場合、そこが机にもなるということである。
点検
7時15分、4時40分に点検がある。

【追記・2005年4月28日】
この規則については施設により大きく異なるという指摘がありました。詳細情報等募集しております。よろしくお願い申し上げます。
読書
犯罪助長につながるようなものを除き好きな本を差し入れてもらう、自分で購入して読むことなどが可能である。また拘置所図書室の本の借り出しも可能である。なおエロ本も持ち込み可能であるという説を唱える元刑務官もいる。
食事
差し入れが可能であり、また自身で購入することも可能である。また、拘置所の食事も季節感に富んでおりおせち料理、クリスマスケーキなども出される。また宗教的禁惹や、食習慣による特別食も用意される。食事時間は7時25分朝食、11時50分昼食、16時20分夕食となる。病院と同じシステムであり、夕食が早い。

【追記・2005年4月28日】
この規則については施設により大きく異なるという指摘がありました。詳細情報等募集しております。よろしくお願い申し上げます。
たばこ
たばこはある一定の規則のもと許されるが、これも差し入れ、または購入が原則である。但し房内での喫煙は不可。また別の資料によれば拘置所での喫煙は禁止されているという説もある。
アルコール
不可
入浴
入浴は夏週3回(月・水・金)、冬週2回(火・木)許される。1回15分。脱衣から着衣までが15分ということである。
運動
運動は冬週2回(火・木)、冬週3回(月・水・金)許される。1回30分。縄跳び用のロープは貸与されるそうである。なお、運動場への行き帰りも30分の中に含まれるそうである。
昼寝
昼食後1時半まで昼寝が許可される。但しこれは夏季だけらしい。
お茶・お菓子
1日2回、お茶の時間がある。これはお茶またはコーヒーが出される。またお菓子なども差し入れ、購入が可能である。夏場はアイスクリームも購入が可能である。

【追記・2005年7月19日】
仙台拘置支所では他の被勾留者と比較して購入できるお菓子の種類が多い(シュークリーム・コーラなどが購入可能)との指摘が掲示板にてありました。
テレビ・ラジオ・ビデオ
テレビは月2回ほど可。ラジオは毎日安息時間に流される。月2〜3回、1回2時間程度ビデオ鑑賞の時間がある。
面会
親族及び再審・民事訴訟担当弁護士が許される。これは死刑囚の心の安定を図るためとされる。つまり死刑廃止運動家・被害者遺族等が面会することはできない。また面会には刑務官が立ち会い会話内容を記録される。1回約30分間。面会室で面会人とはアクリル板で遮断されている。面会では死刑囚支援活動のために養子縁組や結婚などをすることもあるが、そのような場合、この面会は拒絶されることもある(安島親子面会訴訟)。
信書
信書は開披され、検閲される。この結果拘置所長が不可と判断した場合、差し戻しまたは墨塗りにて削除されることもある。原則1日1通、便箋7枚まで。
差し入れ
原則自由であるが、房内規定により数量等が規制される(領置品規制)。この結果数量オーバーになったものは宅下げがなされる。しかしながらこの数量制限は黙認されるという説もある。
監視
死刑囚の自殺を防ぐために監視カメラ・マイクによる監視が行われる。この撮影のため消灯はなく、減灯がなされる。

【追記・2005年4月28日】
この規則については他の未決囚も減灯処置が行われるとする指摘がありました。
規律
許可なく就寝・自由時間以外の横臥、房内での運動等は禁止され、一日定められた場所で坐らなければならない。違反した場合懲罰となるがこれも基本的に黙認されるという説もある。
宗教
宗教教育は教誨とも言われ逆に奨励傾向にある。全国に法務省が認める教誨師は約1700名おり、仏教・キリスト教・神道に大まかに分けられる。教誨師は死刑執行にも立ち会う。毎月一回1時間ほど。
他の死刑囚との交流
現在は行われていない。入浴も単独となっている。集団処遇という交流時は茶菓子などをだしていたらしい。これを認めなくなったのは再審請求の仕方を死刑囚同士で情報交換する事を防ぐ目的があるらしい。
上記は様々なホームページ・書籍を参考にさせていただいたものである。以前にも記述したとおり、死刑関係のホームページはその大部分が死刑廃止派によるものである。そこでの記述は「死刑囚は非常に過酷な環境で収監されている」というものが多い。アメリカなどでは死刑囚の外部マスコミによるインタビューなども行われたり、死刑囚と家族との面会が普通の部屋で行われたり、といったこともあるようである。のような環境からは確かに「劣悪」といえるかもしれない。

死刑囚は基本的に外部との連絡は遮断される、とみていい。ただしその行動等はある程度自由であり、これは死刑囚の精神安定を図る目的であろう。しかしながら、死刑は確実にやってくるのであり、その中で拘禁性ノイローゼ、神経衰弱など精神的ダメージを受ける死刑囚も少なくない。
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