2014年01月14日 更新の内容を書きます。

植物が有機物を吸収する/収量が2-3倍に高まる炭素肥料、17種全元素施肥栽培という考え方

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 最終訂正西暦2014年04月13日:西暦2014年01月04日

目  次  (目次と簡単な概要)


 現代農業は、最少律無機栄養説との2つの概念に立脚しています。
 ところが、このホームページは、植物に有機物をも吸収させることを提案します。
即ち、作物が無機物ばかりでなく有機物も吸収する新しい栽培の取組です。
これは、従来の科学的な調査で、完璧に否定されている栽培の考え方です。

 この長いホームページは、世界中の耕地の生産性が、身の回りの汚物のようなものを巧みに活用するだけで『2‐3倍の収量』『糖度が高く美味しい作物』『エグミが軽減され、これまで味わったことがない美味しさ』になって、しかも、『生産コストはむしろ安い』『序に、汚物みたいなものは完璧に殺菌されている』という信じ難いけれど、30年以上も続いていることを、『有機物のリサイクルが起きていた』『炭素肥料があった』『COHが肥料で補給できる』という新しい概念で紹介しています
これを簡単に図示すると、次の赤二重線のように収量が増すことです。1980年に提案され、訳もなく具合のよい現象が続いています。その具合のよい現象を「有機物の吸収」「炭素肥料」と解釈しました。同じ耕地でも栽培の仕方で収量は大きく変化します。今までと大差ない農作業で収量が格段に増加するのであれば便利です。
取分け、耕地が放射能で汚染され、その収穫物が放射能で汚染され、食材を通じて人体の被ばくが懸念される事態となりました。「放射能に汚染されていない耕地の生産量を高めて、多くの人を被ばく被害から守る」には耕地の生産性を高める栽培手法は現下の急務です。「より安全な食材が」・「安く」・「美味しく」・「豊富に」・「決して過大な負担を強いることなく」誰もが入手できることを具体的に提案しています。
さらに、これほど生産性が高まれば、広大な余剰耕地が出現し、その活用で日常生活には十分な再生可能エネルギーを生み出すことができ、枯渇系エネルギー資源への依存の少ない持続可能な社会のアウトラインも見通せることになります。

 最少律とは、植物の生育は生育に係る全因子の中で最少の因子によって制限されている、という考え方です。この考え方は、植物の生育だけではなく幅広い領域で「ボトルネック」として理解されている考え方です。

 無機栄養説とは、植物が生育するために吸収するのは光と無機養分だけで有機物は必要ないとする考え方です。膨大な科学的な調査によって、自然に生育している植物が無機栄養説に従っていることが検証されています。堆肥や腐植のような有機物を施肥しても、有機物は吸収されず、作物に吸収されている成分は無機物です。

  新しい肥料元素としてCOHの3元素が追加され、植物の必須元素17元素の全てが施肥によって供給できます。
 そして、耕地の収量が2‐3倍に増加し、さらに、食味が改善されます。
 驚くべきことに、新しい肥料元素として追加されるCOHは、家畜糞尿、雑草、食品残渣等幅広い有機物を原料として利用することができます。即ち、ほとんどタダ同然に身近に溢れているバイオマスが、食料に転換できる経路が拓かれたことになります。
「有機物のリサイクル」は、従来では否定されていました。しかし、それが可能となりました。従来の常識では完璧に否定されていた事柄が突破された時、ブレイクスルーが起きます。

「有機物のリサイクル」に関し、日本では、家畜糞尿・残飯・食品残渣等使い道のない有機物を活用することを「有機物のリサイクル」と見る気風があります。外国では違います。金属、ガラス、紙等の再生利用をリサイクルとし、堆肥や腐植の栽培への利用は、「リサイクルと見えるけれど違う」としています。堆肥や腐植等の有機栽培では、生育する作物に供給されるのは「無機養分」だけであり、有機物は生分解で無機化されCO2、H2Oとなる、とされています。即ち、堆肥や腐植や有機栽培は「有機物のリサイクル」ではない、と理解されています。そして、このホームページで紹介することは「ある種の有機金属とすれば、有機物が植物に吸収されて、成長を促進している⇒有機物のリサイクルが生じていた」と新しい分野が開拓されたことを提案しています。ある種の有機金属とは、「酢と卵の殻との反応で生成する酢酸カルシウム」のように、誰でも台所でできるものもあります。激痛で悩む尿路結石の主成分はシュウ酸カルシウムで、有機金属の一つです。栽培に有益な有機金属は水に溶けやすい酢酸カルシウムの方です。コンニャク芋には多量のシュウ酸が含まれ痒いです。しかし、消石灰を加えてシュウ酸カルシウムとしてからは、誰もがコンニャクとして食べています。有機金属化合物は、身近な存在の有機化合物です。


有機金属とすれば、有機物が植物に吸収された!
「無機栄養説」を突破できた。
NPK無機14元素施肥⇒COHNPK等必須全元素施肥へ
傍のバイオマスは、全て作物へ付加できる
ほぼ全域で収量が増え、美味しくなる

(有機金属化合物: metal organic compounds)

STAP細胞は「割烹着姿」で発表されました。無機栄養説を突破する炭素肥料(有機金属)は、台所の酢と卵の殻で確認できます。(STAP細胞の信頼性が揺らいでいますが、未来の有益な医療に繋がるものであるならばよいのですが。2014.03.17)


【無機栄養説の世界:今の自然界: 絶対的な今の社会の常識

無機栄養説では、植物が成長する時に吸収するものは「無機養分だけ」に限られています。植物はCOHNPK…Ni等の17種の化学元素を必須元素としています。COHの3元素は光合成で獲得される有機3元素とされ、NPK…Niの14元素は無機元素とされています。無機栄養説に従う栽培では、NPK以下の14元素施肥元素と考えて栽培を進めます。今日、肥料と言えば「無機14元素の何れかを補充するための資材」と考えられます。多くの場合はNPKの3元素が主体となります。

植物の96%を占める有機物COHは、全部、自身の光合成で作られています。有機物を肥料として施肥し、植物に与えることはできません。それが無機栄養説です。100年以上も前から、最も高度な科学的手段と英知を集めて、無機栄養説が正しいことが検証されています。今日の農業、植物学、生態系は、無条件に「無機栄養説」によって構築されています。最早、誰も異を唱えることはありません。1世紀以上、最先端の科学で検証されてきたことです。

生産性の高い農業を目指し、多様な調査、研究が重ねられてきました。「無機栄養説・有機栄養説の何れが正しいか?」ではなく、『作物をより旺盛に生育させる要素は何か?』という観点での調査です。その結果、「有機物はほとんど吸収されていない」「土壌の有機物は成長に貢献していない」という現実が判明しました。「無機栄養説」は、現実の自然界を正確に表現しています。そして、無機栄養説に基づいて、NPK等の無機要素が肥料として施肥されています。


【有機物がリサイクルされる新しい世界:全養分施肥(全元素施肥)栽培】

このホームページで紹介する「有機物の植物へのリサイクル」によって、全元素の施肥が可能となります。

そして、耕地の生産性が飛躍的に高まり、そして、糖度が高く、新しい美味しさが生み出される、と提案します。驚くべきことに、美味しいものが今よりも安価に豊富に生産される、という新しい見方も提案しています。更に、無機栄養説では想定外であった有機物の施肥が可能であるばかりか、有機物を炭素肥料として保存し、未来の食糧の原料として保存できることも紹介しています。

家畜糞尿・雑草・廃材・食品加工残渣等のように膨大な量の有機物があります。朽ち果てるのを待つだけの廃棄物や汚物もあります。しかし、そこに含まれている有機物は巧みに扱えば、作物の成長に付加できる有機物になります。植物が光合成で生み出した有機物に、無駄なものは一つもありません。全て有効に活用できます。

有機物を未来へ引き渡す術を知らなかっただけです。未来の食生活は、ますます豊かになります。そして、広大な余剰地が生まれ、その風土を利用したエネルギーの創造は、文明を継続する貴重な基盤になるでしょう。今、一人1000uの耕地の作物を食べています。その半分以上を余剰耕地にできるなら、再生可能エネルギーで何とか文明を継続できます。植物が生み出す有機物を未来へ引き継ぐことができるなら、それが可能になります。今までは、絶対的に「無機栄養説」に支配されていました。

「新しい肥料元素が増える」ということは、

1) 肥料による供給成分の重量が増す、ことであり

2) 植物の肥料によって増量する部分が増えること、です。

そして、COHの有機3元素が新たに肥料に加わることは、

3) 今までの肥料で供給される無機の部分は、全体の僅か4%であり、

4) 新たに肥料で追加される有機の部分は、全体の96%という膨大な領域です。

収量が倍増しても、不思議はない変化です。


次の図は、施肥成分と収量の推移の概況を示したものです。

現代農業は、NPK化学肥料を中心とした無機栄養説に従います。無機栄養説は1840年にリービッヒにより提唱され、1906年のハーバーによるアンモニア合成法が確立したことで、必要な無機養分の全てを必要なだけ施肥することが可能となり、現在の食糧生産の根幹を支えています。

このホームページで紹介する「有機物のリサイクル=炭素肥料」という考え方の端緒となる具合の良い現象は、JP1359005号(日本特許1359005号)として提案されました。ただ、有機物のリサイクル=炭素肥料=有機金属が判ると、それは数百年以上も前から、本件に似た奇異な現象として知られていました。そして、一般家庭の台所で、誰でも簡単に合成できる代物でした。

このホームページは、この奇異で具合の良い現象の背景にある自然の摂理を検討し、それを「有機物が植物にリサイクルされた結果」と解釈しました。

そして、「何故、有機物が植物にリサイクルされるのか?」、「何故、今まで有機物が植物にリサイクルできなかったのか?」、「何を見落としていたのか?」「どのように解釈すればよかったのか?」など幾つかの考え方も記します。

窓辺で、1カ月程度の期間、鉢植を観察すれば、日の出・日没(日時計)と物差を利用するだけで、学童でもその違いを知ることができます。

有機物のリサイクルが可能になり、施肥によって植物の全ての元素を補うことができるため、肥料が増え、収量が増えます

肥料は、作物に付加する成分であり、成分の要素(元素)が増え、肥料の量が増えることで、成長量が増えます。

また、新しい肥料元素が追加されることは、植物体の部位で、人為的な施肥によって成長が促進される部位が増えることであり、「全元素施肥」であれば、植物体全体が肥料によって成長が促されることになります。

「供給量の増大」と「受け入れる部位の増大」との双方が増大しています。

成長量の飛躍は、「要因」の改善が必須です。「窒素N」の合成によって飛躍したのは1900年代初頭です。以後、1世紀、要因の改善はありません(=新しい肥料元素が追加されていません)。

「COH」の追加は、1世紀ぶりに体験する飛躍です。そして、必須元素については、これが最後です。


有機物を、ある種の有機金属化合物へ転換し、カビや微生物による分解を受けない有機物とします。この有機金属化合物を植物に吸収させ、植物体内で他の有機金属化合物へ転換することで、有機物を植物の代謝に供給します。

植物体外の有機物を植物の代謝へ送り込むことは「無機栄養説」では想定されていないことです。しかし、ある種の有機金属は分解者に分解されず、そして、植物に吸収されました。更に、吸収後に植物体内で消耗されることで濃度が低下し、「吸収が継続」しました。

植物が有機物を吸収する作法がスッキリと浮かび上がりました。

最早、膨大な種類の有機化合物と膨大な量のバイオマスを、其々の特性に応じて巧みに「炭素肥料」へ転換し、そして、作物の成長に利用し、食糧へ転換することができます。

分解者による生分解は一切不要でした。有機物を植物へリサイクルすることについて、分解者は不要で、その役割も一切必要ありません。「有機物は分解者に無機化される」という過程は、極めて普通の自然の過程です。それが、有機物のリサイクルには、全く必要がない過程でした。

(有機金属化合物: metal organic compounds)

これまで、太古の昔から植物に有機物を吸収させることはできませんでした。それが無機栄養説です。

しかし、有機金属へ転換することで、有機物を植物へ送り込むことが可能となりました。今や、膨大な有機物は基本的に作物に付加できます。目に見える緑は食料へ転換できます。無機栄養説に比べて新しい肥料元素が追加されました。COHを追加する炭素肥料です。糞尿の有機物も作物の有機物も等価になります。そして、耕地の生産性は飛躍的に高まります。

膨大な量の有機物が食糧へ転換できる経路があった。
それが糞尿でも雑草でも、有機物なら作物へ等価で転換できる。
目に見える有機物は、食糧へ転換できる道筋ができた。


目次

第1章 概要

この章では、「有機物のリサイクル」がいろいろな分野において新しい見方や具合の良い効果をもたらすことを概観しています。勿論、その全てを概要に記すことはできません。「有機物が植物にリサイクルされる=炭素肥料があった」ということは、社会の様相の根本を劇的に改善することになります。その影響は余りにも広いものです。


第2章 日本特許第1359005号(JP1359005号)について

この章では、このホームページに紹介する事柄の切っ掛けとなった、不思議に具合の良い現象、を提案したJP1359005号の明細書に記されたこととそれを利用した栽培のことを概観します。従って、この特許の提案がなされた1980年頃に、認識はしていないものの「有機物の植物へのリサイクル」がなされていたものと思います。なお、前記のように、これと同じ現象は、数百年以上も前から続いていて、多くの人がその現象を見聞しています。即ち、昔から誰もがトラの尾を踏んでいたといえます。

第3章 これまでの農業の見方

この章では、今日の無機栄養説に立脚した農業がどのような経緯を経ているかを簡単に記しています。農業に科学的な目を向けたのは1800年代の化学者リービッヒからで、今日の無機栄養説に立脚した栽培が完成したのは、1906年ハーバーによって空気中の窒素からアンモニアを合成してからのことです。科学的な現代農業は、この二人のドイツ人化学者によってほとんどが構築され、ほぼ1世紀前に完成しています。

第4章 このホームページに関連する基礎的な事柄

この章では、このホームページに関連する基礎的な事柄を簡単に記しています。ネットのリンクという複雑な技術を利用すれば省略できる章です。

第5章 最少律と保存則から有機物の植物へのリサイクルの存在を推定する

この章では、これまで知られている栽培をドベネックの樽(桶)に基づいて概観し、そして、リービッヒの最少律の視点でこれまでの栽培を概観します。樽の板(要因)を、エネルギーCOHの有機3元素、NPK等無機14元素その他の4項目に分けてリービッヒの最少律を概観しました。

第6章 植物が有機物を吸収できる理由

この章では、土壌における成分の挙動を検討し、有機金属の一つである有機酸カルシウムが分解作用を受けないことから無機養分と同じように植物の側に移行できることを示します。そして、植物体内に移動した有機酸カルシウムが他の有機物と反応し、別のカルシウム化合物へ転換されるために、吸収した有機酸カルシウムは消費されたことになり、土壌から植物側への移動が継続されます。

第7章 植物工場の経済性の一つの側面

この章では、このホームページでは格別のデータを持ち合わせていない植物工場について、一般に公表されているデータを参照して、高い生産性を誇る植物工場による栽培が、どの程度のエネルギーコストになるかを概観します。このホームページは露地栽培とか簡易ハウス栽培のように原始的な栽培形態に関する改善を主体としています。植物工場の生産コストが十分に低いものであれば、生産性の低い土耕を検討する必要がないからです。エネルギー事情は国や地域によって異なり、一概には言えません。ただ、日本のような国であれば、エネルギーの海外依存度が高いので、露地栽培のような原始的な形態の栽培も重要です。

第8章 1000kcalのエネルギーの価値の比較

この章では、1000kcal当りのものの値段を算出し、比較しています。1000kcalとは、電気なら約1.16kWhの電力となります。約27円です。燃料の石炭なら1円で、美味しい作物であれば、その1000倍の千円を超えるものもあります。有機物のリサイクルは、「エネルギーの交換」を可能とします。糞尿の1000kcalであっても、所定の効率で作物へ転換できます。

第9章 自然の保存則から見た栽培

この章では、今の無機栄養説に基づいた栽培では、「エネルギー保存則」と「質量保存則」との2つの自然の保存則に対する配慮がないことについて検討します。

第10章 栽培と食味

この章では、収穫物の食味が栽培の価値創造に大きく影響していることを概観します。ものの価値は、本来、それ自身だけに存在しているべきものかもしれません。しかし、「作物に美味しさを付与するために機能する」ときには、他のものの価値をも高めることになります。

第11章 食物連鎖のピラミッド

この章では、生態系の構造を理解する上で明瞭な表示方法として知られる「食物連鎖のピラミッド」の図によって、有機物のリサイクルがどのようなことを提案しているのかを概観します。

第12章 生物学からの生態系の見方(キャンベル生物学を参照して)

この章では、生物学から見た生態系の理解と、それに合わせた新しい炭素肥料の位置付けを検討します。

第13章 新しい植物の姿

この章では、有機物のリサイクルの結果、植物が自己の光合成で獲得した炭水化物のみで成長していたものから、自己の光合成で獲得した炭水化物と吸収によって獲得した有機物との2つを利用して成長する新しい形態になることを検討しています。

第14章 堆肥・腐植などの有機農業と全養分施肥栽培

この章では、堆肥や腐植を利用した栽培とこのホームページで提案している「有機物のリサイクル=全養分施肥栽培」という考え方の栽培とを対比して概観します。堆肥・腐植等を用いる有機農業では、有機質資材を施肥して、土壌で生分解によって無機養分を土壌に開放して、作物に吸収させます。分解者による生分解は重要な役割を演じています。他方、全養分施肥栽培では、有機物を有機金属化合物へ転換して、土壌での生分解を受けないようにして、そして、有機金属化合物を作物に吸収させています。土壌の分解者による生分解に依存しているか、全く依存していないかの大きな違いがあります。生分解作用に依存する有機農業では、作物に有機物を供給できません。全養分施肥栽培では、有機物を生分解から保護し、的確に作物に有機物を供給します。

第15章 植物の成長の姿

この章では、植物の成長を分布曲線と累積分布曲線とで表示し、成長の推移を概観します。そして、対照区に対して1.9-3.5倍の増収となっているJP1359005号の事例では、従来の栽培では収穫できないような収穫物が得られる原因を類推します。

第16章 全養分施肥栽培から見たこれまでの栽培

この章では、このホームページで紹介する全養分施肥栽培の視点から見たこれまでの栽培について、幾つかの見方を紹介します。

第17章 持続可能な社会と全養分施肥栽培

地球環境サミットやRIO+20を見ると、エネルギー資源の枯渇が迫る中で、未来への展望が全く見出せずに、無為に時間を浪費しているように見受けられます。有機物を植物にリサイクルすることは、未利用のバイオマス資源を活用して食料の生産性を高め、化石燃料への依存度を低減させることができます。

第18章 まとめ

このホームページでは、第1章、18章、19章、23章などいくつも要約を記しています。それは、一つではまとめきれないほど大きな変化が伴うためです。この記載のどれか一つでもお判り頂ければ幸いです。

第19章 簡単な要約

第20章 参考文献のリスト

第21章 炭素肥料の製造方法

有機物を植物へリサイクルするための炭素肥料の製造方法を簡単に記します。一般家庭の台所で作ることもできます。また、専門的な化学技術を用いれば、家畜糞尿、雑草、紙、木のような天然の有機物は基本的に炭素肥料へ転換できます。

第22章 モデルで見る全元素施肥栽培の経済性の特異性

全元素施肥栽培の考え方であれば、環境から吸収する物質は「水」だけになってしまう恐れがあります。収穫物よりも施肥量が多くなるという恐れもあります。今までの無機栄養説に立脚する栽培に比べて、経済性の見方が違ってきます。

第23章 全元素施肥栽培とは(NPK慣行農法に炭素肥料を加えた栽培)

全元素施肥栽培をこの第23章でも要約しています。まとめとか要約とかがいくつもあることは可笑しなことです。しかし、この100年以上もの間、農業の基盤となっていた無機栄養説が突破されたことでもあり、そして、耕地の生産性が飛躍的に高まり、あまりにも大きな変化を招くため、幾度となくいろいろな視点で判りやすいように試みています。

第24章 全元素施肥から見た不足の要因と収量の推移

より高い収量を目指す時、リービッヒの最少律に従う制限要因を明確にする必要があります。1906年からは最早NPK等無機養分が不足することは考えられません。今の制限要因は「光合成」です。人工光と高濃度CO2で改善ができますが、現実的ではありません。光合成の不足は光合成産物の補給で可能となります。それは有機物です。ただ、生分解を受けない「有機金属」でなければなりません。今、100年前に解決されたNPKの施肥の如何に苦慮している人が多数います。「光合成の不足⇒有機物の補給⇒有機金属の利用」という作法が判りました。

第25章 全元素施肥栽培のQ&A(質問と答:順次追加します)

このホームページで紹介している全元素施肥栽培、有機物のリサイクル、炭素肥料などという新しい概念をQ&Aの形態で紹介しています。勿論、「答」とは、全元素施肥の立場からの一つの「考え方」にすぎません。

第26章 炭素肥料(全元素施肥栽培)の最も簡単な証明

「炭素肥料」「有機物のリサイクル」「全元素施肥栽培」は判りにくいことかもしれません。しかし、今、市井に普通に販売されている肥料・葉面散布剤或いは融雪剤に『酢酸カルシウム』があり、これは炭素肥料に他なりません。知らず知らずのうちに、誰もの傍でごくふつうに利用されていることがわかります。ネットで見れば、直ぐに沢山ヒットします。


【視点が多岐にわたるのは、所謂、「ブレイクスルー」のためかもしれません。社会基盤が変わります。同じ現象を、いろいろな視点で紹介しています。また、随時、追加・訂正いたします】


No thanks!  We are too busy.

" I'm too busy to be busy. "
Appleの前CEO、故スティーブ・ジョブス氏の著書にある言葉とされています。(出典は第20章の参考文献16)に記したURLです。文字は、ぼやけていたため同じ文字を打ち直しています。)
一瞥です。
誰もが、貴重な人生の一瞬を大切に脇目も振らず真剣に過ごしています。そして、誰もが、自分の選択肢が全宇宙の森羅万象の中で最善のものと信じて疑いません。他人の言葉など聞く必要も、余裕もありません。とりわけ、長年苦労を重ねている経験者にとっては!
【大昔の農業:昔の姿】わずか半日、食べ物を口にしないだけで、それこそ、死にそうな空腹に襲われます。食料を得るための農業は最も大切な所作の一つです。世界中で、多くの人が心血を注いで栽培に取り組んでいました。然し、1840年、リービッヒの出現で一変しました。農民でもない化学者が「最少律」「無機栄養説」と肩のこる意味不明な能書を提唱しました。
太古の農民にとって、歯牙にもかけない笑止千万な戯言でしかありません。
【少ない獲物と難儀な仕事】
【現在の99.99%の栽培の姿】


【1840〜1906〜現在:今の姿】ハーバーのアンモニア合成法の完成で「無機栄養説」が示す無機養分が全部揃いました。そして、歯牙にもかけない笑止千万な戯言で、耕地の生産性は、2.5倍以上も高まりました。現在の「無機栄養説」に立脚した慣行農法の完成です。しかし、途上国の中には、今でも100年も前に完成した慣行農法を実践できず、生産性が低迷している国々もあります。大昔から、世界中の百億人以上の人が栽培に心血を注いでいます。しかし、その生産性を飛躍させたのはたった二人のドイツ人化学者でしかありません。今、世界の五十億人は、リービッヒとハーバーのおかげで生き永らえています。彼らは耕作者ではありません。彼らは農業の素人です
【獲物は増えても、自然の光合成のサイドブレーキが利きっぱなし。170年も気付かない】
【有機金属ならCOHも肥料になる】

【収量と食味とが改善】

【バイオマス・有機物がリサイクル】



同じ人が「最少律」と「無機栄養説」を唱
えるのは無理がある。

「最少律」なら、せめて、「全元素施肥
でなければ
辻褄が合わないはず。
【1980〜:】「最少律」という絶対的な支配原理を知りながら、「無機栄養説」で栽培をする矛盾(国語の作文でも×になる!)。片手落ちの1世紀です。
今、無機養分の手当は、「F1」どころか「マッハ」の速度まで対応できます。「前輪」は、もう100年前から誰もが十分手当できます。無意味なほど大過剰の能力です。爆音をあげて徐行していませんか?
今の不足は、後輪の『COH』です。運転席からは、後輪は見えにくいかもしれません。無機栄養説ではCOHの不足は手当できません。「ある種の有機金属」なら、有機物の供給ができます。
まだ、「NPK、分解者」を論じていませんか。それは、前輪です。1世紀前に解決済みです。屋上屋を重ねて1世紀です。百周遅れの話題です。
有機金属でCOHを供給する「全元素施肥栽培」は、これまでの有機栽培・慣行農法とはほとんど共通する部分がありません。台所でできる誰もが見落としていたことです。使うものは、酢と卵の殻です。そんなに高くはありません。
今、大多数の人が、現状の打破のために無縁なことに心血を注いでいるかもしれません。
1世紀前に解決したことを、今、思い悩んでいるのかもしれません。
それは「柳の下の泥鰌」かもしれません。
【獲物が重いが、ペダルは軽い】

多数の人が先端技術に凌ぎを削っていても、新製品の発売日に徹夜の行列ができるのは「アップル=ジョブズ氏が生み出す商品」だけ。膨大な人々が栽培に取組んでいても、その生産性を飛躍させたのは当事者からは見向きもされない馬の骨のリービッヒとハーバーの二人の化学者(非農家)。百億人以上の農業の当業者vs農業の素人の二人の化学者…農業の生産性は、後者によって飛躍的に高まりました。



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