2015-2016年 パラグアイ川洪水






2015-2016年 パラグアイ川洪水






スーパーエルニーニョが発生して世界各地で異常気象が発生しています。南米ではラプラタ水系の水位が上がり特にパラグアイ川の水位が非常に上がり大きな被害をもたらしています。





パラグアイ川の水位が異常に上昇 (2016年 1月 1日)
世界的な異常気象の中でパラグアイでは連日悪天候が続きパラグアイ川の水位が上昇し大きな被害が出ています。数十年に一度はこの程度に水位が上昇する事があるとの事ですが近年開発が進み以前は利用されていなかった川沿いの地域も住居などが建ち並び活用するようになり被害が拡大しています。


アスンシオン市近郊の場合には低い土地でに宅地開発が進み多くの地域で浸水が広がっています。急峻な地域での洪水との違いは流域が大陸の広い範囲に広がっていますので上流地域での降雨の影響が遅れて来ることにあります。それも少しづつ上がる事が多く急に水位が上昇する訳ではありません。「明日は更に何センチ上がる」と予測が可能です。従いまして快晴の中水位が上がる時も珍しくありません。水位の推移を確かめて避難する事が可能なわけで洪水が原因で余り人的な被害が生じないのが特徴です。



(写真:アスンシオン市郊外住宅街の様子-01:外部の写真)



(写真:アスンシオン市郊外住宅街の様子-02:外部の写真)

水位が次第に上がり住み続けるのが難しいと判断しますと天気の良い時を見計らって避難します。堤防の決壊などで急に水位が上がり避難の判断が困難な日本の洪水とは異なりますね。



(写真:アスンシオン市郊外住宅街の様子-03:外部の写真)



(写真:アスンシオン市郊外住宅街の様子-04:外部の写真)



(写真:アスンシオン市郊外住宅街の様子-05:外部の写真)



(写真:土嚢を積み上げ浸水に備える:外部の写真)

年末にはニェエンブク県北部の都市であるアルベルディ市が全市民に避難勧告が出るほどの危機的な状況となりました。アルベルディはパラグアイ川が蛇行している場所に作られた都市で半島状になっています。川幅は非常に狭く向かい側はアルゼンチン・フォルモサ州の州都で中心都市のフォルモサ市になっていて、小舟で簡単に渡る事が出来る距離にあります。この為に同じ水量が増えた時にここの水位はより上昇します。また、パラグアイの他の地域とは離れているので実際には国境を挟んでフォルモサ市との繋がりが非常に強くなっています。

年末になり水位が上がり市中心部が島のようになり孤立状態となり県知事から全市避難勧告が出ました。国内のアスンシオン市などに一時避難せよというものでしたが多くの市民は国内の遠い場所に行くよりは町を守るために踏みとどまりいざという時には対岸のフォルモサ市に避難する事を選択しました。その後2016年に入り水位の上昇は小幅に留まり更に悪い状況にはならないのでは、との見方が出ています。







(写真:アルベルディ市・通常時と現在の様子:外部の写真)

アスンシオン市中心部に在る河岸公園は大きな砂浜があり市民の憩いの場所として親しまれています。川の水位が上がり砂浜は完全に水没し一番高い所に設置されているトイレが水に浸かっている状況となっています。一番上にはベンチが設置されているのですがそこにまで水が来ています。



(写真:アスンシオン中央部・河岸公園-01)



(写真:アスンシオン中央部・河岸公園-02)



(写真:アスンシオン中央部・河岸公園-03)



(写真:アスンシオン中央部・河岸公園-04)

比較の意味で普段の河岸公園の写真を掲載します。広い砂浜のずっと向こうに川があります。



(写真:アスンシオン中央部・河岸公園-通常の姿)

市内に急こしらえの住宅がありますが一番の問題はトイレなどの衛生上の問題です。



(写真:アスンシオン市簡易住宅の様子-:ABCコロール)



次のページ

綜合目次に行く

「パラグアイあの時」ホームページ表紙に行く