Meet the Stars of OTAKU UNITE!
サイト管理人によるOTAKU UNITE!に登場するイベント・人物解説

将来『Otaku Unite!』を見る機会があるかもしれない。
アメリカのアニメファン事情を予習しておこう!?

コン 

 コンベンション(convention)の略。ファン大会のこと。

アメリカで長い歴史を持つSFファン大会から派生したアニメ・コンは、日本のコミケとはかなり様子が違い企業ブース、イベント、パネル・ディスカッションなどが中心。『OTAKU UNITE!』では黎明期のコンの珍しい映像も紹介しながらアニメ・コン隆盛の様子を描いているが、映画の撮影が行われた時からたった数年の間にアニメ・コンの規模は更に大きくなっていると言えるだろう。アメリカにおいて1年間に開かれるコンの数は現在100近く。入場者数も年々増え続け、2005年7月にアナハイムで行われた「アニメ・エキスポ」ではその人数はおよそ3万3千人に達し、2004年の2万5千人から32%増となった。最近ではコスプレ人気が高まり、コスプレの出来を競うイベントがコンの呼び物の一つになっている。

セーラー・ジャンボリー 

 1999年に発足したセミプロ・コスプレ・グループ。日本のコスプレとセーラームーンのミュージカルに影響され、セーラームーンのパフォーマンスを主にアニメやゲーム関係のイベントで活動している。セーラー・ジャンボリーのオフィシャル・サイトはこちら

ポッキー 

アメリカのアニメファンは何故かポッキーをとても愛している。日本価格より高値であるが、コンでは必ずと言っていい程売られるアニメファンの定番品。

 あるコンのイベントでファンがステージに殺到した時のこと。スタッフがポッキーの小袋をその群集に向かって投げ入れた。ファンたちは今度は一斉にそのポッキーに突進。映画「十戒」のように群集の中に道ができ、ゲストをステージにあげることが可能になった、というのはアメリカのコン黎明期のウソのような実話である。

『ロボテック』 と カール・メイセック

 『ロボテック』は1985年にアメリカで放送されたSFアニメ。93−94年にはケーブルテレビで再放送され、その後も新版コミックスが発売されるなど今だに熱狂的なファンが多い。アメリカでの日本アニメの人気を確立した作品とされるが、その成り立ちは多くの議論を呼んだ。

タツノコ・プロ作品『超時空要塞マクロス』、『超時空騎団サザンクロス』、『機甲創世記モスピーダ』の権利を買ったアメリカの会社ハーモニー・ゴールドが、3作品をまとめて編集し新しく別のストーリーを作りあげ、ひとつの作品として放映したのが『ロボテック』である。その製作過程を知ったファンによってプロデューサーのカール・メイセック が脅迫状までもらう羽目になってしまった事は映画内で本人によって語られているが、最近では「日本アニメをアメリカに紹介した功労者」として彼を評価する動きも出てきた。オフィシャル・サイトでメイセックは、自分の行為はその3作品を傷つけるものではないとした上で、『ロボテック』を「世界の観客をターゲットにしたオリジナル作品」と語っている。一旦は自分の会社を立ちあげたが、現在はADV Filmsに所属。アメコミ『Lady Death』映画化に監督兼脚本家としてとり組んでいるとも言われるが、2005年末までに発売予定の『ロボテック 』完全新作版OVA『Robotech: Shadow Chronicles』にもコンサルタントとして参加している。
 『ロボテック』オフィシャル・サイト

スティーブ・ベネット

日本ではほとんど無名と言ってもいいスティーブ・ベネット氏だが、アメリカでは「アニメ界のセレブ」とも言われるアニメ業界有名人である。1980年代初期にマンガの翻訳・出版会社である「Iron Cat」(後に IC Entertainment と改名。現在は営業していない。)を立ち上げ、それ以来アメリカのアニメファンの間で最も有名で最も愛されている業界人としてコンには欠かせない人物。ただ毀誉褒貶の激しい人物でもある。

フレッド・パッテン

 フレッド・パッテン無くしてアメリカでアニメファンがここまで広がりを見せることは無かったかもしれない。パットンが1978年に仲間と共に設立した「Cartoon Fantasy Organization (CFO)」はアメリカ初のアニメファンクラブであり、その会のアメリカでのアニメファンへの貢献度は高い。会自体は解散したが月1回のミーティングは今日も続いている。パットン自身もアニメ雑誌Newtype USAやDVDの解説で現在も精力的な執筆活動を続けている。カール・メイセックの解説付きで「Watching ANIME, Reading MANGA: 25 Years of Essays and Reviews(「アニメを見て。マンガを読んで。25年に渡るエッセイとレヴュー)」をアメリカで出版。

カトゥーン・ネットワーク(CN)

 アメリカのカトゥーン専門ケーブルチャンネル。実際カートゥーン・ネットワ―クがアメリカのアニメ人気を後押していると言っても過言では無い。『ポケモン』『デジモン』『ベイブレード』などの低年齢層向け以外のアニメを放送している唯一のメジャーなケーブルチャンネルであり、濃いアニメファンはともかく一般の視聴者は殆どこのケーブルチャンネルで日本アニメを見ている。

 日本アニメが放送されるのは主に土曜日の夜7時から11時までの「トゥーンナミToonami」と平日午後11時からの「アダルト・スイムAdult Swim」の2つのブロックで、そのブロック担当スタッフはしばしば見せるその過激な冗談のためにファンから愛情を込めて「ウイリアムズ・ストリート(CNの所在地)の奴ら」と呼ばれている。映画に登場する映像は「トゥーンナミ」ブロックの冒頭に流されたCGアニメで「トゥーンナミ」イメージ・キャラクターの2代目トムと相棒のコンピューター・サラ。

マンガ・アニメのアメリカ市場

 アメリカでのマンガとアニメの市場拡大は日本でもしばしば報道されている通り。株式公開しているマンガ出版社がアメリカでは殆ど無いため正確な把握は難しいとされているが、2004年のマンガ小売市場はUSA TODAYの記事によると2億7百万ドル(2003年は1億6千5百万ドル)。アニメ市場は2003年度の数字で5億5千万から6億ドル、こちらも前年比10〜20%増となり、2004年度の停滞期を経て2005年初頭にまた7%の伸びを見せた。

映画の中で「アニメは未だに完全にはメインストリームの文化では無い」と語られたように、今のところファンによって消費されている感のある日本アニメとマンガだが一般の目に触れる機会が年々高まっているのは確かである。以前コミックスは「コミックス専門店」での売り上げが主であったが、マンガを扱う出版社は「バーンズ・アンド・ノーブルズ」に代表される一般書店に多くのマンガを卸し、従来からのコミックスファンに限定されない場所での売上を伸ばした。販売されるタイトル数も激増し、マンガ販売最大手のひとつTOKYO POPだけで去年は400を超えるタイトルが出版された。アニメではカートゥーン・ネットワークとは別に地域限定のアニメ専門チャンネルが登場。現在はケーブルを含めて10チャンネルで見ることができ、一月に販売されるDVDの数も今では100を優に超えている。

しかしその市場規模の増加に伴い「見るべきところの無い作品まで多く市場に流通した結果ファンのマンガ・アニメ離れが加速し、結局はブーム収束を早めている」と、日本マンガ・アニメの急激な人気を危惧する声もあがっている。

(参考文献:Retailers Guide to Anime & Manga, The Comic Journal)

デイブ・メリル
 マンガ家でありエッセイストでもあるデイブ・メリルは、おたく的側面ばかり強調されるアニメファンのイメージと一線を画すため、自らアニメ・コン「アニメ・W・A(Anime Weekend Atlanta)」を主催する。「俺ほど上手くアニメ・コンを主催できる奴は他にいないから俺がやるんだよ。」

「アニメ・W・A」以外にメリルが主催する「アニメ・ヘル(Anime Hell)」は『OTAKU UNITE!』スタッフの大推薦イベントだ。

ジョナサン・クック

自称「テネシー1のオタク」。声優を目指し日夜努力を続ける一方、熱心なコスプレーヤー、コン・スタッフ、ジャーナリスト、そしてラジオのDJとしてオタク道を進む。映画中での彼のコスプレ運営批判に同意するアニメファンはあまり多くないらしい。

スコット・フレージャー

 スコット・フレージャーはもう1人のコン・セレブ。アメリカ各地のコンで、コスプレの審査員または日本語の通訳者として活躍する。日本アニメの話になると止まらなくなるフレージャーは、かつて日本のアニメ業界でアニメーター、プロデューサーとして働いた経験を持つ。

フレデリック・ショット

日本マンガに対する愛情も造詣も人一倍深いフレデリック・ショットは日本マンガを海外へ紹介した功績により1997年、彼の敬愛する漫画家の名を冠した手塚治虫文化賞を受賞。最初の著作である「Manga! Manga! The World of Japanese Comics」は出版当時その種の出版物が皆無だった事もあって北米のマンガファンからは「必読本」または「バイブル」と呼ばれた。日本語に翻訳された「Dreamland Japan: Writings on Modern Manga(「ニッポンマンガ論」)」の他にも、マンガの翻訳やマンガ、日本文化に関する著作多数。オフィシャル・サイトはこちら

ジルズ・ポイトラス

フレッド・パッテンと並び古くから日本アニメのアメリカでの普及を支えてきた一人。著作「アニメの友  Anime Companion」で、アメリカ人にとっては不思議だらけの日本文化をアニメ作品のシーンを例に解説した。例えば「ナルト=ゆでた魚のペーストで、中心にピンク色の渦巻きがある麺の具。『らんま1/2』第1回で攻撃してきた男にらんまが投げたアレである」という具合。続編「Anime Companion 2」も近々発売予定。オフィシャル・サイトはこちら

ロバートとエミリー・デジーザス

アメリカン漫画家のロバートとアニメファンのエミリーが会ったのは1999年のアニメ・コン「アニメ・セントラル」。2年後二人はその「アニメ・セントラル」で結婚式をすることになりその結婚式の様子の一部は『OTAKU UNITE!』に収められることになった。現在ロバートが名誉ゲストとして招待されるコンでは必ずその傍にエミリーの姿を見ることができる。ロバートのオフィシャル・サイト「Ai Candy Gold」はこちら


前のページに戻る