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八重口敬子チェンバロ・ソロ・コンサート
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William Byrd(1542~1623)

Galliard 2'22"/// Rowland 3'01"
Johann Jakob Froberger(1616~1667)

Toccata 4'35"
Gyorgy Ligeti(1923~)

Passacaglia Ungherese 4'14"
Johann Sebastian Bach(1685~1750)
PartitaII C-moll

Sinfonia 4'28" /// Allemande 2'44"
Courante 1'16" /// Sarabande 1'32"
Rondeaux 1'35" /// Capriccio 2'00"
Johann Sebastian Bach
PartitaIV D-dull

Ouverture 5'11" /// Allemande 4'52
Courante 1'55" /// Aria 1'14" /// Sarabande 2'47"
Menuet 0'50" /// Gigue 2'05"

チェンバロを弾く
チェンバロは、ピアノ以前の楽器で、音の出し方が全然違うのです。もともと鳥の羽
の軸を削った爪(現在はプラスチックの爪)で弦をひっかくのであり、ピアノは木に
フエルトを張ったハンマーで弦を打つという違いがあるために、音色もデリケートさ
も全然違います。もちろん演奏者にとってのタッチも全然違い、永らくピアノを弾い
ている者にとっては戸惑います。はじめてチェンバロを弾くと、その響きはたよりな
くダイナミックさに欠けると同時に、すこし指がさわっても音が出てしまうのでびっ
くりします。でもだんだん聞き慣れてくると、その響きの素朴さ、暖かさに限りない
親しみを感じるようになってきます。現代人の荒々しさや無神経さにうんざりすると
き、チェンバロはそのデリケートな音色で暖かく慰めてくれるのです。まった装飾者
の楽しみもあり、ちょっぴりおしゃれな気分にしてくれます。          
チェンバロの音楽はバロック期のJ.S.バッハが頂点で、以後ばったりと途絶えてしま
いました。それはその頃できた新しい楽器であるピアノに負けたと言うことがことが
できるでしょう。そして長い長いブランクののち、現代にやっと再び現代の作曲家が
チェンバロのための作品を書くようになりました。               
私は2003年3月県芸を定年退職することになり、安井直子先生の教えをいただきつつ
退職記念に私の好きな曲ばかりでチェンバロ・コンサートをすることになりました。
この録音はそれに先立つ同年1月、県芸の大演奏室で行ったものです。 八重口敬子


 八重口敬子やえぐちよしこ

 三重県松坂市出身
 1957 東京芸術大学付属音楽学校卒業
 1961 東京芸術大学卒業
  福井直俊、野呂愛子両教授に師事
 1966 愛知県立芸術大学助手となる
 1967 愛知県立芸術大学講師となる
 1969 愛知県海外研修員として渡欧
  ハンブルグ音楽大学
  エッカルト・ベッシュ教授に師事
 1973 愛知県立芸術大学助教授となる
 1983 文部省海外研修員として渡欧
  ハンブルグ音楽大学で研修
 1993 愛知県立芸術大学教授となる
 2003 愛知県立芸術大学を定年退職する