上高地線の電鐘式踏切警報機
 
現在,踏切で使われている警報音は電子音によるものが主流です.例えば上高地線の多くの踏切ではこのような音が使われています.そんな中,機械的に鐘を打ち鳴らすことで警報音を発する電鐘式踏切警報機が今尚僅かながら上高地線には残っています.今回は沿線の4箇所の踏切を訪ねました.

  個性的な電鐘

 上高地線で使われている電鐘には他の鉄道の電鐘には見られない特徴があります.それは「笠」です.↓のように、電鐘が小さな笠を被っているのです.なんと可愛らしい姿ではありませんか。

 
左:上高地線の電鐘。上部に笠が載っているのが特徴。
右:一般的な電鐘
 

ところで、何故このような笠があるのか。まず考えられるのは、冬期の積雪対策です。
云十年前ほどではないにせよ、松本でも雪は降ります、積もります。こうなった場合、他の私鉄にあるような電鐘では音の響きが悪くなってしまいます。しかし、上高地線のように笠があれば、そのようなことにならずに済む訳です。



左図のように、笠の上に雪をのせた姿は微笑ましいものです。たとえ雪が降ろうとも、この笠のお陰で上高地線の安全は保たれています。


 現役の電鐘(2011年10月現在の情報です)

信濃荒井踏切
信濃荒井駅のそばにあります.下り列車の接近・停車中に鳴り続けます.京三工業製.南から北へ向けての交通量が比較的多く収録には注意が必要です.
2012年2月に電子音化されました.
 
北新踏切
北新松本大学前駅のそばにあります「上高地線で最も美しい音を奏でる電鐘」との呼び名も高く、伸びの良い澄んだ音を響かせます.交通量は比較的少なく,収録のし易い踏切です.京三工業製.

煙草屋裏踏切
森口駅の近くにあります。画像手前側の電鐘が現役です.奥側の警報機は2010年に電子音化されました.笠がついていると言えど、老朽化には勝てません.今後、置き換えが進むものと思われます.京三工業製.
※2012年3月に電子音化されました.
波田駅西踏切
南側の警報機は残念ながら電子音化されています.線路を横切る県道25号線は交通量が比較的多く、収録1回目はアイドリング音が入ってしまいました.また、松本というところはやたら直前横断の多いところでして(強引な右折と共に由々しきことです.)そういったクルマにも注意が必要です.京三工業製.2012年末に電鐘が復活しました.



 電鐘モドキに注意
 
電子音化されながらも電鐘をつけている踏切が幾つかあります.騙されぬようご注意を.
2012年中に全て更新されました.
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