念仏の声を 世界に 子や孫に


浄土真宗の法要・儀式・行事


年間の法要・行事

お念仏に生きるものとして、私たちは、1年を通じてさまざまな法要・行事を行います。そのすべてが聞法の場となるように心がけましょう。
元旦会
新しいこの一年を、お念仏とともに生きる決意を新たにするため、み仏にご挨拶いたします。新年を祝うとともに、真実の教えに生かされる身のしあわせを喜び、念仏もろともに報恩の生活の第一歩を踏み出す法要です。

報恩講 
90年のご生涯をかけて、私たちにお念仏のみ教えを明らかにし、伝えてくださった宗祖親鸞聖人のご恩徳を偲び、お念仏のみ教えに生き抜こうとの思いからつとめる法要で、浄土真宗の門信徒にとっては最も大切な法要です。本山では毎年1月9日から1月16日の親鸞聖人のご命日まで、「御正忌報恩講」が営まれます。一般寺院や門信徒の家庭では、そろって本山の法要に参拝できるように、取り越して1月より前に(一般的に10月、11月頃の場合が多い)つとめます。そのため、報恩講のことを「お取り越し」「お引きあげ」ともいいます。

涅槃会 
仏教を開かれたお釈迦さまがこの世を去られたのは、2月15日のことだったと伝えられています。一般寺院では、この日に涅槃会をつとめるところもあります。

彼岸会(春・秋) 
彼岸とは、悟りの世界、仏の国の意でお浄土のことです。彼岸会とは迷いのこの岸を離れて、さとりの彼の国に至ることを願う法要です。春分の日・秋分の日を中心とした1週間に営まれますが、日ごろの生活を省みるとともに、如来さまのご恩を謝し、本願の船にのせられてお浄土に生まれさせていただく身を喜ばせていただき、お寺におまいりし、み教えを聴聞しましょう。

花まつり 
お釈迦さまの誕生日をお祝いする行事です。お誕生は、4月8日だと伝えられており、この日を中心にお祝いします。花御堂のなかに誕生仏を安置し、この像に甘茶をそそいでお参りします。
「教主世尊は弥陀仏の誓い説かんと生れたもう」(しんじんのうた)と、親鸞聖人がたたえておられるように、釈尊の出現があってこそ真実の経典が説かれたのですから、心からお祝いしたいものです。

宗祖降誕会
宗祖親鸞聖人のお誕生をお祝いする行事です。親鸞聖人は承安3年4月1日のお生まれですが、これを新暦にしますと5月21日になりますので、本山では、毎年この日に法要が営まれ、祝賀能などさまざまな行事が行われます。親鸞聖人のご誕生があったればこそ、私たちが本願を聞くことができるのですから、そのご恩を喜びながらおつとめします。

盂蘭盆会
お釈迦さまのお弟子・目連尊者の故事に始まる行事です。浄土真宗では、亡き人を偲びつつ、お浄土への道を歩ませていただけるよう、報恩の思いの中に、家族ぐるみで法を聞くためにおつとめするのです。私たちの盆は礼拝と聴聞を大切にします。家庭のお仏壇においても他宗のように特別な飾りや迎え火・送り火などはいたしません。

永代経法要 
永代経とは、末長くお経が読まれるという意味で、お寺が存続し、み教えがますます盛んになるようにとの思いからつとめられる法要です。死者に追善供養する意味ではなく、故人を縁としてお寺に参詣し、故人を追慕し報恩の営みをするとともに、自身が聞法のご縁をいただきます。永代経懇志をあげられた場合に、その都度おつとめすることもありますが、お寺では年に1回または2回、一括しておつとめされるのが通例です。

成道会
成道とは、さとりを開くという意味です。お釈迦さまがさとりを開かれたのが12月8日だったとの伝承に基づいて、この日におつとめします。

除夜会
大晦日の夜、一年の行事の締めくくりとしてつとめられ、梵鐘のあるお寺では除夜の鐘をつきます。

月忌法要
故人の月々の命日につとめる法要です。この法要は、つとめる習慣のところと、そうでないところがあります。なお、毎月16日は、親鸞聖人のご命日にあたります。家族そろって仏前にお参りし、いのちの尊さを思い、聖人のご恩徳を偲びましょう。

祥月法要
毎年1回おとずれる故人の命日を祥月命日といいます。この日は、毎月の月忌法要より一段と厳粛におつとめしたいものです。

年忌(年回)法要
亡き人の命日を縁として、経典を読み、み仏のお徳をたたえ、み教えを聞かせていただく法要です。年忌法要は、1周忌、3回忌、7回忌、13回忌、17回忌、25回忌、33回忌、50回忌とつとめ、以後50年目ごとにつとめます。この他、7,5、3のつく年に年忌法要をつとめるところもあります。(関東では17回忌の後を23回忌27回忌、33回忌、50回忌とつとめるなど地方により異なります)



その他の法要・儀式・行事

私たちは毎日の生活の中で、また生涯を通じてさまざまな法要をつとめ、儀式や行事を行います。そのあり方は、地域や宗派によってさまざまですが、私たちは、浄土真宗の門徒としてふさわしい仕方でこれらを行いたいものです。人生の節目には、その意義をたしかにし、人間としての自覚を深めるため、宗教による儀式がもたれています。しかし、私たち真宗念仏者は、そういう場合でも便宜や都合で他の宗教の儀礼を行ったりしないように心がけましょう。仏式の行事は、ただ形だけの儀礼ではなく、深い教えの裏づけに基づいて、その人の一生を意義あるものにするように計画されています。それは、ほぼ次のようなものでしょう。
命名式
新しい生命が誕生すると、数日以内に親の願いをこめて名前をつけます。姓名判断などにとらわれてはいけません。名前は、半紙などにしたためて仏壇に供え、如来さまに報告します。

初参式(はつまつり) 
子供が生れたことを喜び、所属のお寺に初めてお参りして受ける式です。1ヵ月から100日目ぐらいまでの適当な時期にお参りします。お寺によっては年に1回または2回、その年の対象者を一同に集めて、みんなに紹介しお祝いするところもあります。

成人式 
20歳になると、一人前の社会人としての権利と責任が生じます。この時にあたり、以後の人生を念仏者として力強く生き抜くことを仏前に誓う儀式が成人式です。本山では、毎年1月の御正忌報恩講の間の日曜日に大勢の新成人が参拝して帰敬式を受式し、成人式が行われます。

入門式 
み教えに帰依し、真宗門徒の一員としてその本分をつくすことを仏前に宣誓する儀式で、各寺院で住職が行います。そして、備え付けの門徒名簿にあなたの名前が記載されます。

帰敬式(おかみそり) 
帰敬式は、浄土真宗の門徒として、仏祖に帰敬の誠をあらわし、仏弟子として念仏をよりどころとして人生を生きる決意を新たにする儀式で「おかみそり」ともいわれています。帰敬式は原則としてご本山にて、ご門主さま(またはお手代わりの方)により執り行われ、三帰依文を唱え、親鸞聖人のお得度にならい「おかみそり」を受け、仏弟子としての名「釋○○」という法名をいただきます。
釋は釋尊のお弟子の意味で、浄土真宗では戒名とは申しません。
受式記念の式章は、門徒であることをあらわす章ですので、自覚と誇りを持って法要や仏前の儀式または同信同行の会合には襟に掛けて参加してください。また、受式記念の「浄土真宗必携」はぜひ目を通し、宗門が展開している基幹運動(門信徒会運動・同朋運動)をはじめ、ひろく報謝の実践にいそしんでください。
 受式時間は、毎日晨朝後と午後1時30分(ただし、本山恒例法要の日などの中止日や時間変更があります。受式冥加金は、成人1万円、未成年5千円です。)
本願寺派のお問い合わせは参拝部[ココをクリック]

仏前婚約式 
婚約とは、二人の結婚の約束を公にすることです。常に私たちを見守ってくださる阿弥陀如来さまの前で婚約式を行うことは、仏弟子として意味深いものです。如来さまの前で二人の約束を誓い、腕輪念珠などを交換しましょう。

仏前結婚式
昔から「袖ふれあうも多生の縁」という言葉がありますが、男女二人が結婚して人生の苦楽をともにすることは、み仏のお導きとよくよくの因縁によるものでありましょう。仏弟子の結婚式は、お寺の本堂や家庭の仏前で行い、み仏の御前で永久の契りを誓いましょう。本山では大谷本廟礼拝堂で毎年何十組もの結婚式が行われています。

その他の祝いの儀式
誕生日、入学、卒業、銀婚式、金婚式、傘寿の式、白寿の式、建築の定礎、起工、上棟などの節目の時には、家族でいっしょに仏前にこれを報告し、お祝いするとともに成長の思い出や将来について話し合いましょう。家族間の断絶を防ぐとともに豊かな情操を育てるには、平素からのこういう話し合いの積み重ねが大切です。屋外などで行事を行うときには必ずご本尊を安置して行います。

葬送の儀式 
この世に受けた生命には、必ず終わりのときがあります。肉親や知人の死にあうことほどつらいものはありません。しかし、浄土真宗の門徒にとって、葬送の儀式は永遠の別れを告げる儀式ではありません。亡き人を悼み、その遺徳を偲ぶとともに、再び会うことのできる世界(お浄土)のあることをともどもに確かめあう法会なのです。浄土に往生された方を想い、浄土に往生させずにはおかないという如来さまの大悲を仰いで、心からお念仏申しましょう。 葬送の儀式は、形式的に行うものでなく、また見栄にとらわれることなく、浄土真宗のみ教えに反しないように行わなければなりません。
葬送の儀式は、臨終、通夜、葬儀、中陰にわたりますが、それぞれの場合において留意すべき点は、「浄土真宗の葬儀」について(臨終から中陰まで)[ココをクリック]をご参照ください。

お墓・墓碑建立・納骨の法要
お墓は、死者を埋葬した目印として、また故人を敬いたたえたいとの思いから建てられ大切に扱ってきました。亡き人のお育てによって私たちの今日あることに感謝の心を促す場であり、諸行無常の理をかみしめ、先祖の願いを聞き、それらを縁として如来さまに手をあわせ、自分自身がお念仏の教えを聞き味わう場としたいものです。
お墓の購入やお墓を建てたときの建碑法要等については、「浄土真宗のお墓について」[ココをクリック]を、また門徒のたしなみとして行われる親鸞聖人御廟の大谷本廟(西大谷)への分骨については、「大谷本廟への分骨」[ココをクリック] をご参照ください。

仏壇購入・入仏法要
仏壇は、迷える私たちをお救いくださる阿弥陀如来さまをご安置するために置くもので、もっとも尊厳な場所であり、家庭の中心となる場所です。うちは亡くなった人がいないから仏壇は不要だと考える方がいますがとんでもない間違いです。仏壇は、死者の為のものではありません。日々生きる力のもとである如来さまのお慈悲に、私があうためにお寺のご本堂をミニチュアにして家の中に置いたものです。浄土真宗の仏壇に関しましては、「浄土真宗のお仏壇」[ココをクリック] をご参照ください。

家庭での日常勤行
浄土真宗の門徒さんの日常は、朝夕の如来さまへの挨拶のおつとめです。
口をすすぎ、手を洗い、衣服を整え、念珠をもってお内仏(お仏壇)の前に出ます。花をかえ、灯明をあげ、香をたき、朝はお仏飯を供え、合掌・礼拝して勤行をはじめます。おわりに合掌・礼拝し、灯明を消します。勤行は、正信偈と和讃六首ずつを繰り読みし、御文章を拝読、領解文を唱和するのが正式ですが、ときに応じて、聖典の中から組み合わせてつとめてもかまいません。




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ー差異をみとめる世界の発見ー