の君へ

 

    【あらすじ】
    「すこし、不思議なセカイ」で恋人の陽炎を追う、切なく儚い虚空の物語。  【完結済み】

 
    1.終焉の残り香  2.秋の陽炎  3.辿る跡、重なる影  4.空洞  5.世界の閉塞



     世界とは何だろう?

     君の隣にいる「彼」と君は、本当に意思の疎通ができているだろうか?
     その「彼が言った言葉」というのは、
     本当は「君が『彼が言った』と思い込んでいる言葉」だった。
     そんな可能性を、考えたことはないだろうか。
     君と、君の隣の彼は、本当に同じ世界を見ているのだろうか。
     彼が見ている君は、本当に、君自身だろうか……?

     人間は、己の認知する世界の外には出ることが出来ない。  
     それゆえ、その先に何が広がっているかを、世界の真実の姿を見ることはできない。  

     人々は知らない。現実とは、幾重にも重なった妄想の総和であるということを……。


 

      『この世界が壊れたというのなら、死者(きみ)に逢えたっていいじゃないか』




 人は、思い込み、自分を騙して生きていく。
 この街に人が溢れれば溢れるほど、人々は隣を歩く他人に無関心になってゆく。
 他人の目に何が映り、その人間が何を考えているのか。
 己が見ている世界は、本当に真実なのか。
 目の前で笑う彼女は、本当に彼女自身なのか。
 分からなくなり、関心も失う。
 彼らが、「世界の崩壊」に気付くのはいつだろう?

 気付いた彼らははたして、その事実を悲しむのだろうか……?





BLOKEN WORLD.


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