番外編 本邦初!!? 自作DVD-Audioの製作


Part 1 DVD-Audio との衝撃の出会い 

2004年10月16日のことである。pippinechoesさんのJBL4350がついに5WAYマルチになったというので聴きに伺った。その際、最近これにハマッていると言ってDVD-AudioやSACDを聴かせてもらった。再生に使ったプレーヤーはパイオニアDV-A600という実売2万ぐらいの安モンである。安モンらしく低域は軽くて物足りなかったが、中高域にかけての歪の感じられないクリアな音には正直なところ少しショックを受けた。CD特有のあの詰まったような人工的な響きが相当抑えられている。

特に驚いたのはSACDのボブ・ディラン「フリー・ホイーリン」であった。ギターとハーモニカとヴォーカルだけのシンプルな演奏なのだが、SACDは定位がビシっと決まり、ディランがあたかもそこで歌っているかのような錯覚さえ覚えた。ハイブリッドディスクだったので、同じディスクをWadia6で聴いたら、こっちは三つの音がバラバラに散ってしまってディランはどっかに行ってしまった。
なるほどこれはたいしたもんだわい、と密かに舌をまいて聴いていた。SACDとDVD-Audioでは音の傾向が違うらしい。SACDはどっちかといえばハイエンド風の爽やかな音、DVD-Audioは音に密度があって押し出しもいいらしい。ROCKやJAZZは断然DVD-Audioである。というわけでDVD-AudioをBigBlockにも導入することに決めた。


Part 2 DVD-Audio  導入

そうと決めたら一日でも速く導入したい。映像には興味はないから最新の装置は必要ない。音さえマトモだったらそれで良い、という基準で旧式だが音はいいという東芝SD-9200に決めた。4年落ちで約3万である。発売当時の定価は22万、ピュアオーディオだったらせいぜい10万ぐらいにしか値落ちしないはずだ。AV機器ということで流行遅れの装置は叩き売られているのである。ちょっと前のネットの情報では新品が¥19800で売られていたらしい。

pippinechoesさんのDV-A600よりは遥かに高級感あふれるSD-9200であるが、期待に反して最初の印象はあまり良くなかった。特に低域が軟調で締まりのないことおびただしい。好みの低域とは正反対である。これは大失敗か?と思ったが、出力をプリアンプのバランス入力に入れたり、電源ケーブルをCable Labに換えたりするうちになんとか聴ける音になってきた。今でも低域はもう少し締めたいと思うが、その欠点に余りある中高域の良さで気に入っている。アナログのあの音の厚みには敵わないが、CDよりは相当良い音である。


Part 3 DVD-Audio ソフト

ソフトもボチボチ集めた。だがCDはもちろんのことSACDより圧倒的に数が少ないのには閉口した。耳タコになるぐらい聴いた有名どころか、名前も聞いたこともないような怪しげなディスクしかない。私の好んで聴くようなマニアックな(笑)ジャンルは壊滅状態である。

少ない中で苦労して集めたソフトの中で一番良かったのがこれ。YES/FRAGILEである。幾重にも録り重ねられた音のひとつひとつが見事に分離して聴こえる。しかもそれがすべてスムースに切れ目無くつながっている。まったく見事というほかない。これには心底感動した。だが、YESで出ているDVD-Aはこれだけだ。FRAGILEに続けて出た「危機」や「海洋地形学の物語」もこれぐらいのクオリティで聴きたいと思うのは私だけではあるまい。このころのYESのアナログはどれも音が悪い。それがDVD-Aで新たな聴きどころが得られるのなら最高なのだが。


Part 4 DVD-Audio  DigiOnAudio2

ソフトも15枚ぐらい揃い、毎日とっかえひっかえ聴いていたが、もともと昔から知っているアルバムが大部分である。最初の物珍しさが薄れるとだんだん飽きてきた。海外サイトの通販だともう少しいろいろ購入できそうだったが、支払い手続きが面倒なのでショッピングカートに入れるだけ入れて購入は見送った。やっぱり真剣に聴くならアナログやな〜、とSD-9200もホコリをかぶって忘れ去られる運命になりかけた頃、pippinechoesさんからパソコンでDVD-Audioディスクが焼けるソフトがあるらしいという情報をもらった。DigiOnAudio2というソフトである。これなら秘蔵のアナログレコードをDVD-Audioに出来るんではないか?そんな考えが一瞬脳裏を横切った。

DigiOnAudio2は普通の音楽管理ソフトである。CDから曲をMP3にして取り込んだり、選曲してCD-Rを焼いたりするのが主な用途だ。Windows メディアプレーヤみたいなものである。
ところが何を間違えたのか、DVD-Vが作れるのはあたりまえとしても、なぜかDVD-Audioディスクが作れてしまうのである。192KHz、24bitとか96KHz、24bitのWAVEファイルがあればこれをDVD-Aにできてしまう。いろいろ調べたが、Windows、MACを通じて唯一このソフトがDVD-Aの作成に対応していた。

問題は192KHz、24bitのデジタル信号をどうやって作るかである。これがないとDVD-Aを作っても仕方がない。CDからリッピングした44.1KHz、16bitのWAVEファイルを10時間ぐらい詰め込んだDVD-Aを作るぐらいしか使い道がない。


Part 5 DVD-Audio  VC64でCDをアップサンプリング

アナログレコードをAD変換した192KHz、24bitのWAVEファイルなど素人に作れるはずがない、と最初は信じて疑わなかった。プロ用のdCS902とかいうのが確かそういう用途の機器だったような気がする程度で、どちらにせよン十万の世界であろう。半分お遊びの自作DVD-Aのためにそんな大枚をはたく気は毛頭ないし、あと2,3年したらなにかいい装置でも出るかも、などと悠長に構えていたのだが、これまたpippinechoesさんよりVC64というソフトを紹介されたのである。

VC64とはパソコン(のCPU)を使って44.1KHz、16bitのWAVEファイルを192KHz、24bitなどに変換するソフトである。そんなことをしてなんのメリットがあるかというと、実は理屈はよく知らない(笑)。ただ、最近のCDPも内部でアップサンプリング処理をして音を良くしようとしている。とにかくこれをやれば音が良くなるのである。この計算処理には各種アルゴリズムがあるようで、CDPのようにリアルタイムで処理を行わないといけないような場合は、高速の計算能力が要求される。高速高精度にしようとすれば当然高級なLSIチップやソフトウエアが必要で、これが高級CDPが法外な価格をつけている原因でもある。
VC64はこの処理を低速なCPUにやらせるかわりに、リアルタイムでなくても良いという理由から精度をとことん追求したものである。時間はいくらかかってもよいから、これで192KH、24bitに変換したWAVEファイルをDVD-Aにするというのが概念だ。


Part 6 DVD-Audio  VC64 果てしなき変換時間

アナログレコードをDVD-A化するのは「とりあえず」諦めて、CDをアップサンプリングして高精度CD版DVD-Aを作ろうというわけである。これで超高級CDプレーヤーを凌駕しようというわけだ。ここでもうひとつソフトが登場する。CDexというCDリッピングソフトである。

これもまたVC64と同じく変な人が作ったソフトで、CDから1倍速以上でリッピングすれば、エラー補正がかかって元の情報が損なわれるということから、リッピングの際のエラーをなくしてCDに入っている情報をもれなく取り込もうというためのソフトである。メニューに「パラノイア」という選択肢があり、これならCD内のデータを完全に取りこぼしなくリッピングできる。これでCD一枚のWAVEファイルを取り込みVC64で192KHz、24bitに変換してやった。
ところが、変換に時間がかかるというのはある程度覚悟していたのだが、これが予想以上であった。CD一枚分(500MB程度)を変換するのになんと14時間もかかる。夜中に始めて出来上がったのは翌日の午後2時であった。これでも変換精度は「中」である。VC64にはこの上に「高」「最高」というさらに精度を高めたものがある。これにすれば一体どれほど時間がかかるのか想像もつかない。


Part 7 DVD-Audio  完成!記念すべき第一号

とにかくVC64で変換した192KHz、24bitのWAVEファイルをDigiOnAudio2に読み込み、これでDVD-Audioディスクを作った。一応メニューらしきものを作成して後は普通のDVD-Vディスク作成と同じである。ファイルサイズは3GBほどであった。VC64を作動させてから約15時間後、ついにDVD-Audioは完成した。

これが記念すべき自作DVD-Audio 第一号である。OtisRush/TOPS。もともとはアナログレコードから専用機でCDRにしたものだ。燦然と輝くDVD-Audioのロゴに注目(爆)。これとオリジナルの(オリジナル盤のことではない、念のため)アナログとCDRの3つを聴き比べてみたのである。
CDRと比較すると、DVD-Aの方は密度が増して細かい音が聞こえるようになり、音場形成に優れて、楽器の定位が非常にシャープになった。低域はふやけ気味だが、これはSD-9200のせいだろう。
オリジナルのアナログとの比較では、やはり相当の差がある。一音一音の力強さが圧倒的なアナログに比べ、DVD-Aはやはりデジタルにすぎないというか、整然と処理された印象があって、無理やり型にはめ込んだような印象がどうしてもぬぐえない。

結局DVD-A一枚製作するのに半日以上かかり、音もそこそこという結果であった。製作過程はプロライクで非常に面白いが、ここはどうしてもアナログ→192KHz、24bitDVD-Aをやってみたい。なにかいい装置はないものか?少し真剣に探し始めた。


Part 8 DVD-Audio  ROLAND FA-101

真剣に探せばネット時代、情報はあふれている。ほどなくROLAND FA-101というのを見つけた。楽器を演奏する人たちの間ではPCのHDにデジタル録音するというのが最近のトレンドのようである。FA-101というのもそのためのPCと生音を仲介するインターフェイスだ。こういう機種はサウンドカードのようなPC内臓型とFA-101のような外付け型の二種類がある。外付け型は最近ようやくUSB2.0により96KHz、24bit対応が一般的になったらしい。FA-101はUSBではなく、より高速なIEEE1394でPCと接続することによりスループットの大きな192KHz、24bitに対応している。もっとも一般の人が192KHz、24bitで録音しても、その後使いようがないという気がするが・・・。

アナログレコードをPCに録音するというのは、生録用であるFA-101の本来の使い方ではない。だが、とにかくやってみたいという欲求を押さえることができず、ほんとにできるのか半信半疑ながら注文してしまった。これを使ってアナログレコードを直接192KHz、24bitにAD変換しPCのHDに録音する。接続はプリアンプ(REC OUT)→FA-101→PCである。
こういう機種はデータをPCにひたすら送りつけてくるだけなのでPC側に録音ソフトが必要である。これはDigiOnAudio2がそのまま使用できた。だが問題はあった。FA-101の入力がマイク入力なので、このままだとライン入力ではレベルが高すぎる。DigiOnAudio2側ではレベル調整ができないのでFA-101の入力レベルを最小に絞ってやる必要があった。これでも多少レベルオーバー気味なのが気になるところである。もちろん入力がマイク用だとわかっていればFA-101は購入しなかったかもしれない。こういうのはカタログを見てるだけでは、なかなかわかりづらいところだ。


Part 9 DVD-Audio  ついにアナログレコード → DVD-Aの完成

というわけで、FA-101をADコンバータに使い、PCのIEEE1394端子に接続してHDレコーディングを行った。FA-101のレベルインジケータはたまにレベルオーバーの警告の赤いLEDがつくが、これ以上入力レベルを絞れないので仕方がない。試しに少しだけ録音してPCのスピーカーでモニターしてみたが、これで聴くかぎり特に歪んでいる様子はなかった。

これでようやく本来のアナログ→DVD-Aが完成した。先にCDRからアップサンプリングで作った同じ Otis Rush/TOPS を今度は直接DVD-A化して聴いてみた。一聴してこれは

「おぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!・・・・・・」

である。非常に良い。さすが192KHz、24bitだけのことはある。元のアナログディスクとしつこく聴き比べてみたが、僅かに高域のきらめきが後退するだけでほとんど遜色がない。心配だったレベルオーバーによる音の歪みも感じられない。これは大成功であった。


Part 10 DVD-Audio  PCをチューンアップ

一度うまくいけばこっちのもの。調子に乗って一日一枚のペースで アナログ→DVD-A の作業を行った。アナログを取り込むのに45分、PCのDigiOnAudio2での作業に15分、DVD-Rに焼くのが1時間。やはり2時間は必要なので、商売でもない限り一日一枚ぐらいが限度である。

ところが、DVD-A一枚につき3GBほどHDの容量を消費するので、もともと空きが少なかったHDの残りが2GBを切ってしまった。このHDは120GBもあるのだが、iTunesに14000曲も曲を溜め込んでいるので、これだけで65GBも使ってしまっている。その他、画像や映像ファイルが満載なのでDVD-Aを作り始めた時には20GBぐらいしか空きがなかったのである。
DigiOnAudio2はDVD-A用にテンポラリーファイルを作るらしく、空きが2GBでは途中でエラーになってしまう。それもDVD-Rディスクを道連れにしてエラーを起こすのだ。不親切にもDVD-Aを少し焼きだしてからエラーで止まる。当然ディスクはパーである。少なくとも開始時点で警告でも出してくれればディスクを無駄にすることはないはずだ。
さすがに3枚続けてエラーを起こしたので、温厚な(笑)私も頭に来てPCの強化をすることにした。HDを増設してiTunesファイルを追い出しHDの空きを作ってやる。ついでにメモリも512MBから1GBに増やす。DISK TOOLS Xというソフトで不要なファイルやレジストリをクリーンにしてやる。これで1年半使ってガタガタだったPCも本来の実力を取り戻したようだ。それ以降エラーは出なくなった。


Part 11 DVD-Audio  RME HDSP 9632

ROLAND FA-101で5枚ぐらいアナログレコードをコピーしたが、結果はまあまあ満足いくものであった。だが、FA-101の入力がマイク入力であるのがどうも気に入らない。結果は悪くはないが、いつも入力レベルを最小に絞って録音しなければならないのは気分が悪い。そこで、いろいろ調べるうちにこんどはドイツのRMEというブランドから比較的廉価な内蔵型オーディオインターフェイスが出ているのを見つけてしまった。もちろん192KHz、24bitのAD変換をサポートしたものである。

これはRME HDSP 9632という。PCのPCIバスに差し込んで使うものである。使い方はアナログ信号をPCに取り込むだけなら難しくはない。背面のD-sub端子に付属のRCAピン端子かXLRバランス端子をつなぎ、プリアンプと接続するだけである。あとはFA-101と同じでDigiOnAudio2で録音してやればよい。

肝心の入力レベルは固定で、ゲインを「LO GAIN」「+4dBU」「-10dBV」の3つから選択するようになっている。プリアンプC100Aからの入力では中間の「+4dBU」でちょうどであった。

結果は良好。ノイズや歪みもなくアナログレコードの音そのものがちゃんと再現される。CPUに依存しないバスマスター方式なので、録音中も他の作業が余裕でできるのもよろしい。さすがプロ用というところだ。


Part 12 DVD-Audio  DELL Dimension2400

ひととおり実験が完了して満足がいく結果が得られたので、この際DVD-Audio専用PCを用意してお気に入りのアナログレコードをDVD-Audioに焼きまくることにした。専用機といってもたいしたものは必要ない。ソフトもDigiOnAudio2さえあれば良い。HDに十分容量があってDVD-Rドライブさえあればよいのである。

そこで目をつけたのがDELL。ちょうどメモリ4倍キャンペーンというのをやっていて、512MBのメモリがついてくるというのでこれを購入した。BTOでHDの容量を増やし、DVD-Rドライブに変更した。

CPU   Intel Celeron 2.4GHz
メモリ  512MB
HD   160GB
DVD-Rドライブ

というスペックである。これに液晶モニタつきで約¥9万。パソコンも安くなったものである。これに手持ちの256MBメモリを追加し、RME HDSP 9632を取り付けるだけである。これをBigblockの隣室に設置して15mのバランスケーブルで接続する。実際録音するときは、DigiOnAudio2を録音状態にして隣室に走り(笑)アナログプレーヤーの針を下ろす。後で最初の無音部分をカットするのである。


Part 13 DVD-Audio   Sound Blaster Audigy 2

DVD-Audio製作環境は確立した。これであとはひたすら作業するだけである。だが、東芝SD-9200でBigBlockを鳴らしても面白くもなんともない。いくらアナログレコードの音がするといっても再生するのは同じスピーカーである。それなら元のアナログを聴いた方がよいに決まっている。アナログレコードそのものの音がするなら、アナログが聴けないところで聴いてこそ価値があるというものである。



そこで登場するのが Sound Blaster Audigy 2 というサウンドカードである。いまやほとんどのPC用サウンドカードが192KHz、24bitの再生には対応している。だが、DVD-Audio再生をサポートしたものはこれしかない(はず)。192KHz、24bit再生が可能ならソフト的に対応すればDVD-Audioも可能なはずだが、需要がないためだろう、これ以外はDVD-Audioに対応していないようである。

とにかく、PCにDVDドライブとSound Blaster Audigy 2 があればDVD-Audioが再生できるのだ。幸い仕事場のPCにはこの Sound Blaster Audigy 2 が入っている。あとはDVDドライブさえあればOKである。DVD-Rドライブはどうせ他の用途にも使えるだろうから、この際購入しても無駄になることはない。購入価格はPC内蔵型で¥9000程であった。

Sound Blaster Audigy 2 のアナログアウトからケーブルを引っ張ってオーディオシステムのプリアンプに入力してやる。現在仕事場にはD130+HF4000+T925Aという3WAYマルチアンプシステムが稼動中だ。PCのDVDドライブにDVD-Audioディスクを入れてやると、自動的に写真のようなソフトプレーヤーが立ち上がり勝手に再生が始まる。
PCのDVDドライブ+Sound Blaster Audigy 2でもちゃんとDVD-Audioの音がする。CDと比べて定位が明確で、それでいて個々の音のつながりがウルトラスムースである。ヴォーカルもガサガサしたところがなく滑らかだ。高級機と差が出る低域もなんとか不満のないギリギリのレベルは確保している。懸けたコストを考えると、これは立派なものであるといえるだろう。


Part 14 DVD-Audio   VC64 爆低速モード

仕事から帰って夕食後、一日一枚のペースでアナログ→DVD-Aの製作をおこなってきたが、せっかく購入したDELLを昼間遊ばせておくのはどうももったいない。最後に購入したのだからあたりまえだが、手持ちで使用中のPC9台のうち、このDELLが一番ハイパフォーマンスなのだ。

そこで、一部で「超高音質」だという噂のVC64「超低速モード」でCDのアップサンプリングを再度やってみることにした。素材に選んだのはスティーブ・ハケット「The Tokyo Tapes」。この一年ほどアナログばかりでCDはほとんど聴かなくなってしまったが、これだけは音と演奏の良さでたまに聴く。これならアップサンプリングによる音の変化もわかりやすいという思惑もあったのである。
以前やったのは「中速モード」であった。あのときは40分のCD一枚変換するのに14時間かかった。今回はそんなものではすまない。だいたい1曲変換するのに12時間から18時間かかる。およそ10倍の時間を要するのである。実は変換を開始して3日半たった今も、まだ7曲目が始まったばかりである(笑)。というわけで、結果についてはまた後日。


Part 15 DVD-Audio   VC64 爆低速モード その2

結局12曲全部変換するのは途中でへこたれて、6日後11曲で終了した。早速DigiOnAudio2でDVD-Aにしようとしたのだが11曲だと容量オーバーだという。単純にCDだと限界が74分だからDVDでも74分入ると考えていたのだが、考えてみれば4.7GBという容量は映像を基準に決められたものだから、192KHz、24bitでちょうどCDと同じ74分入るはずがない。どうも60分ぐらいが限界のようである。

それにしてもDigiOnAudio2は使いにくい。曲を並べる段階ではすべてが強制的に「Track1」という名前になってしまう。メニュー作成段階でファイル保存が出来ないので、容量不足で曲数を減らすとかで前の画面に戻ると、再度メニュー作成をしなければならない。ここでまたいちいち曲名を打ち込み直す必要があるのである。
1曲減らして10曲にしてようやく完成である。ところが今度はこれがSD-9200で読み込めない。どうも容量ギリギリまで詰め込んだのが原因のようである。再度1曲減らして9曲にし、もう一枚製作したら今度はちゃんと読み込めた。11曲、10曲、9曲と減らすたびに再度メニュー画面で曲名を打ち込んでいるのである。2枚焼く時間を含めて結局2時間ぐらいかかってしまった。
SD-9200で読めない10曲入りの方はPCのDVDドライブではちゃんと再生できた。