倉見 (927m)
  2004.11.6 晴、単独 

山頂付近は天然林の別天地

『岐阜の山旅100コース』に紹介されている倉見に登った。取り付き付近で難儀をしたが、尾根沿いにいったら何とか登れた。山頂手前の小ピークから山頂まで、そして山頂付近一帯には手つかずの自然林が残っている。本当にすばらしい山だった。ただ一部に植林用の作業道はあるが、登山道あるいは踏み跡らしきものはほとんどなく、あまり登られていないのはそのせいだろうと思う。

取り付き 0815、アカマツ 0918
小ピーク 1019
山頂 1038−1130
小ピーク 1150
取り付き 1329

山歩記さんのサイトを参考にさせていただいて、根尾のうすずみ温泉から尾砂谷に入り、「水源かん養保安林」とかかれた柱のそばに車をおいて、そこから取り付くことにした。



靴を履き替えているとにょろにょろと何かがはい上がってきた。見覚えのある尺取り虫運動。こんなに寒くなってもヒルはいるのだ。スッパツに「ヤマビルファイター」を吹き付けてくればよかった。でもここまで来たのだから登ることにする(結局その後ヒルには会わなかった)。

とりつきからしばらくは急登で、しつこい藪があって、下がぬかるんでいて、さんざんだった。このまま退散しようかとも思ったが、ともかく登ってみよう。

しばらくは谷を行くと『岐阜の山旅100コース』には書いてあったが、谷は倒木だらけだったので左の尾根を目指すことにした。しばらく行くと大岩があった。
何とか尾根に出ると作業道らしきものがあった。ヒノキの幹には何かが巻き付けてある。シカに樹皮を食べられるのを防ぐためだろうか。

そのシカの糞らしきものがあった。



しばらくは植林地帯のなかを進んだ。2本の太いアカマツがあった。

西の方に雷倉が見えた。


植林地帯のなかをかなり登った。西側が急な谷になっていて、植林が難しかったのだろう。自然林となって、ほっとした。

少し色づいている。



この尾根はかなり幅広で、明瞭である。ほとんど植林されている。よく手入れされているためか倒木もなく、歩くのは大変ではなかった。

時々出会った黄色いシロモジ。



しばらくすると尾根の西にはヒノキの植林、東は天然林になった。高度を上げるとブナの木が目立つようになった。





この尾根を登り切ると小ピークの上に立つことになる。ここはうすずみ温泉付近から登ってくる尾根との合流地点でもある。北を見ると木々の間に目指す倉見のピークが見えた。踏み跡は全くないが、ヤブはしつこくなく、尾根は明瞭であり、目指す方向はわかっているので、気持ちよく歩けた。


ハウチワカエデ?

木々の間から周りの山が見えた。

唯一の表示だった。

山頂付近には本当に気持ちのいい自然林が広がっている。

しっかりした樹冠がつくられているからだろうか、林床のヤブはしつこくなく、とても気持ちよく歩ける。


しばらく山頂付近を歩き回った。
イワカガミの群落があった。春にはさぞきれいだろうと思った。

いい山だと思った。


下りは途中で谷の方に行かず、そのまま尾根をひたすら下った。植林用の作業道が下の方まで続いていた。ただ、林道付近で崩落している部分があった。また最後に林道に降りるところが崖になっていて、降りるのに苦労した。というか滑ってしまい、その時木の枝のとがったところが目のあたりにあたった。もう少し慎重に行かなければ! 尾根をそのまま下ってしまったので、車を駐車した小沢のところまで5分ほど歩いた。岩岳が見えた。







山頂付近は比較的なだらかで、美しい自然林が広がるまさに別天地だった。こんなに気持ちのいい山はあまりないのではないか。ただ、なだらかな山というのは、植林などの作業もしやすい山だということだ。この美しい自然林もいつかは切られてしまうのだろうか。魚金山の山頂付近は林道ができて、ずたずたにされている。この倉見がそうならないという保証はどこにもない。そう考えると憂鬱になる。この山がもっと登られるようになり、その美しさがもっと知られるようになれば植林地化は防げるかもしれない。それには登山道の整備が必要だろう。そんなことを思った。


(ヤブこぎ、道探しあり)




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