インドネシア 風の集まる島スンバワ

セイルとボードを手に入れたとき僕はこれでどこまでもいけると思った。
もちろん風がないと動かないものなんだけど、
僕にとってウィンドサーフィンは風のあるところに移動するためのチケットでもあるんだ。

「ケン、ウィンドするならスンバワはいいんじゃない?」
ナールーキャンプの最高のエンターテイメント、"焚き火"の前でジョニーがいった。
「スンバワ?どこそれ。」
なんとも怪しげな響きのするその場所はインドネシアに無数にある島のひとつだ。
ジョニーはつい2週間前までその島でサーフィンをしていた。
僕はその日のウィンドセッションで乗った波を思い出しながらジョニーの話を聞いた。
その日のナールーは10m/sのシーブリーズが入りオーバーヘッドのうねりと合わさって最高のウィンドコンディションだった。
「まったく今日と同じだよ。午後から風が上がって波間を吹き抜けるんだ。サーフィンは朝と夕方しかだめだ。」
ジョニーがスンバワにどんな風が吹いているかを細かく説明してくれた。
聞けば聞くほど風と波を当てるチャンスが大きい魅力的な場所になっていった。
目の前の焚き火のなかに浮かび上がった。風が吹く島、スンバワ。

一年後、僕はそのチケットを手にスンバワへ飛んだ。

     
             
 
             
             
 
     
サーフキャンプから30分ほど歩いた丘に登るとブレークが見渡せる。正面左のほうに離れ島のようになっているのがレイキーピーク。左端が今回ウィンドしたレイキーパイプ。正面より右はいくつものブレークがリーフにヒットしている。    
             
 
   
バリ島を夜の10時に出発して翌朝9時にスンバワ島に到着。11時間の船旅は正直きつい。300人以上の乗客で船内はいっぱいだった。エコノミーシートから身動きできん!片道240,000Rp(約3,400円)  
             
 
   
港のあるビマからポイントまでは車で2時間ほど。港では何台ものタクシーが待っていた。ウィンドギアもこの通り。船でふらふらになってたから迷うまもなくこれに乗り込んだ。このバンを5人でシェアして一人80,000Rp(約1,120円)。  
             
 
   

到着した日のレイキーは腰ー胸のファンウェイブ。ピークポイントは10人くらいのラインアップ。隣のパイプは3人だけ。風は6m/sくらいで乾燥した道路を走ってきた僕には心地いいそよ風だった。夕方には潮が引ききってラグーンが岩だらけに。干潮の差が大きく潮を読まないと危険だ。

 
             
 
   
潮とともに波があがってくるのを待つ。太陽があがりきると風が入ってくるので、グラッシーなフェイスを捕らえられるのは1日のうちでも限られた時間だけ。木陰にいればそれほど暑くなく体力を温存できる。  
             
 
   
ローカルサーファー。彼らは潮と波の関係をよく知っていて風と他移民が合うときには必ず海に入る。コンディションが決まるとキッズたちが10人以上入ってきてポイントを占領しちゃうんだよなー。でもみんなメローでNo fightingです。  
             
 
   
レイキーパイプ。風が入ってきてもここはオフショアになり比較的面は整っている。潮のタイミングでかなりエグイほれ方をするのでそれほどサイズがなくてもチャレンジングな波になる。このときはセット10本中8本はバレルになっていた。  
             
 
   

“トモダチー、ゲンキー?サーフィンイイヨー”
ローカルキッズはいつも元気な日本語で海に向かう。

 
             
 
   
そしてレイキーパイプで簡単にバレルをメイクしていた。  
             
 
   

波はこんなリーフにヒットする。干潮で現れた海草原。

 
             
 
太陽が昇るとシーブリーズが入りだす。午後には白波が入ってくる。
             
 
     
インサイドは超フラットで浅い。レイキーパイプのコーラルリーフに、満ちてきた潮がヒットする。夢中で波を追いかけてるとガリッとフィンヒットしちゃうんだよね。    
             
   
セットからのテイクオフ。この波ならもう少し奥にポジションをとってもいいだろう。このピークからマシンブレイクがスタート。  
             
 
     
このサイズのセットを選べばアクションをかけるのが楽しい。次々とおいしいセクションが登場するのでテンションあがりっぱなしです。    
             
 
   
あまり奥にポジションを取るとクローズアウトしてしまう。バックに山でここが湾の入り口だということがわかる。うねりの方向が一定なので波は読みやすい。
             
 
   
波の上から岸を見ると低い山が連なっている。この山に沿ってシーブリーズが流れているんだろう。  
             
 
   
1時間ほどのライディングで潮が満ちてきて波がブレイクしなくなった。  
             
 
   
アフターサーフはこんな空間で夕日を待つ。  
             
 
   
レイキーピークで気をつけなければならないのがマラリア。まだかなりの頻度で発生しているらしく村の通りにはこんな看板が。  
             
 
   
マラリアの予防薬と蚊よけクリームは必需品。マラリア予防薬は日本国内では入手できなかった。バリ島の薬局ならどこでも売っているので渡航の1週間前に手に入れて飲んでおくべき。強い薬らしいがボクは副作用をほとんど感じなかった。  
             
 
   
マラリアは蚊を媒介として感染するので蚊に刺されないようにする。宿泊は網戸がしっかりしたところを選びベッドには蚊帳をつるして寝る。ここまでしても朝起きると刺されているんだよね。毎日無事でいられるのがシアワセです。  
             
 
   
マラリア問題さえクリアーすれば楽園だ。強い太陽が照りつけるビーチに潮が満ちてくると水温30℃以上のラグーンとなる。  
             
 
   

1週間の滞在で平均風速は8m/sほどだった。カイトサーファーは毎日海に出て楽しんでいた。カイトには最高の場所でしょ。

 
             
 
   
近くの村まで行くとなんとスクール馬車で下校する子供たちに会った。  
             
 
   
スンバワの子供は無邪気に元気です。  
             
     
  こんな女の子たちもいた!  
     
             
 
   
ウォーターショットを撮ってくれたジョニー。240のボードと4.7uでウィンドにトライ。ウォータースタートからボードの上に立つまでいきセンスあるね。微風用のギアがあればもっと楽しめたはず。  
             
 
   
宿泊していたプーマバンガローのスタッフ。ファンキーです。  
   
 
   
バンガローの庭に植えられている花。乾燥した土地の多いスンバワでこのサーフキャンプは楽園だ。  
             
 
   
一日の終わり。波と風に感謝です。  
             
 
   
スンバワーバリはウィンドギアを飛行機に乗せられた。片道600,000Rp(約9,000円)。バリまで約1時間ほど。フェリーの苦労がうそのようだ。  
             
 
   
今回スンバワに持ち込んだギアのすべて。トリップは身軽なほうがいいよね。  
             

今回は残念ながらビックスウェルはヒットしなかった。ファンサイズの波でリラックスライドできてよかったんだけどね。 レイキーピークのリアルスウェルが見たい方はハイウィンド7月号をご覧ください。トリップ特集でスンバワがフィーチャーされています。
これ見たら行きたくなるよ!

   
             
         
             
スンバワ情報がほしい方はケンケンまでメールください。
alohakenken@ybb.ne.jp
 
             
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