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ふと気がつくと私は森の中にいた。
音のない空間。綺麗過ぎる蒼い月。底の見えない湖。
到底この世の物とは思えない。これは夢だろうか。
私は自分の手さえ、闇の中で見出せなかった。
途方に暮れる私の目の前に一匹の獣が降り立った。
ここに迷い込んだのはお前で
人目だ。
今日では
人目。昨日は
人来た。
人間の考える事は全く不可解だ。
そう言ってくるり、と向きを変えたかと思うと闇にまぎれて消えていった。
どうにかしてその後を追いかけようと目を凝らすと、魔物が消えた方向に道がある。
無我夢中で走って、私は分かれ道にでた。
それぞれの道の先には何かあるみたいだ。
左の道の先には、やたらと奇怪な宇宙船。

右の道の先には、怪しく光る館。

戸惑う私に一羽の烏がささやく。
戻ると言う道もある。
どの道を進むにしろ、初めてならここで登録して行く事を勧める。
私は一つの選択をすることにした。
それぞれの場所で、どうぞ、ごゆっくり…
誰もいない空間に、どこからか声が響いた。
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