釣魚水槽入門 ver.1
Yahoo!アバター いろいろ眺めて,ちょっと自分でも挑戦してみようかなって気になりましたか?
そのような人達のために,ここでは釣魚水槽の立ちあげ方についてご説明したいと思います.ここで紹介する方法は,ベストではありませんが,最低限のセットで開始することが出来ます.熱帯魚の飼育と同様に,水槽の仕様と飼育可能な釣魚は密接に関係します.その辺の制約を十分考慮すれば,誰でも釣魚水槽が立ちあげられます.

お勧めセット内容

水槽      : 60cm (お買い得,4点セットで十分) 
フィルター   : 上部フィルター式(通常,上記のセット内容に含まれる)
ヒター     : 温度調節機能つき(ヒータと温度調節器が独立している)
エアレーション : 2L/分 程度の出力(静音設計が望ましい)
砂利      : 厚さ2cm程度敷き詰められるように
温度計     : 水温管理は重要
おもちゃの土管 : とにかく隠れ家が必要です.ほとんどの魚がオープンスペー
           スを好みません.

DIYセンターなら上記5点でも1万5千円程度でそろえられるでしょう.基本的には,ネオンテトラ用の水槽にエアレーションを追加したような構成です.しかしこのエアレーションの追加で,飼育の容易さは飛躍的に増加します.水槽サイズから考えて,20cmなら1匹が限界(それ以上でも可能であるが,維持管理が難しくなる).10 cm程度の魚なら,3-4匹は飼育できると思います.

 初心者は,メジナあるいはメバルの幼魚から始めることを薦めます.水槽の水が出来ていなくても,しぶとく生き続けます.メジナで3ヶ月ほど様子を見た後,お目当ての魚に入れ替えましょう.そうやって,1年ほど飼育経験を積むと,皆さん90cmや120cm水槽に移行して行きます.

セットアップのポイント
 小さい魚ほど,飼育しやすい(とはいっても,5cm以上の話).
 大きい水槽ほど,自由度が高い(飼いやすい:環境変化が緩慢).
 淡水魚の標準仕様に倍のエアーを与える(溶存酸素の急激な消費に備えて).
 餌の量を最小限にとどめ,水換えを頻繁に行わない(フィルターの分解能力以下)
 
失敗する事例
魚の過密飼育 初心者には,水槽が寂しいくらい,1‐2匹がベストです
餌の与えすぎ 食べた分は,排泄されます.よくある食べきれる量と言うキャッチコピーは,釣魚には当たりません.水質は水槽にくわえられた有機物の総量で決まります
腐敗しやすい餌 いろいろ試してみたい気持ちはわかりますが,腐敗しやすい餌は,刺身や魚卵など,極めて危険です.やりたければ,それなりの覚悟でおやりください.
鮮魚コーナから買って来た生き魚介類 過密飼育されている生簀の魚介類は,往々にして病気を移されています.病原菌が水槽に導入されると,魚が全滅して水槽が長いこと使えなくなります.水あげ直後に死んでしまった魚は,病気を移される前に死んでいるから,大丈夫のようです:例えばキビナゴ
釣具店の生き餌 物によっては,かなり危険な存在です.チヌ用の蟹餌で痛い目にあいました.餌としては,自然界で健康的に過ごしているものか,冷凍あるいは乾燥餌がお勧めです

つまり,餌の管理が十分できれば,魚達は水槽で長生きしてくれます.心を鬼にして,餌をあげすぎないようにしましょう.

そのほかの細かな諸注意は,下記を参照して下さい.
よくわからない点は,掲示板で質問してください.
(更新日 2005. 1. 30.)

我家の水槽術 (更新日2002.3.31)

我家の水槽  水槽日記

1 使用海水  天草の海に不定期的に汲みにいっている.人口海水は使用していない.だって,お金がかかるじゃないですか人口海水では.ですから,釣りにいったついでに海水を汲むか, 海水を汲むついでに釣りをしてくるのが良いと思います. 塩分濃度は,思ったほど敏感でないようだから, 汲んできた海水で十分でしょう. 冬場は汲み置きできるのですが,夏場は妙な微生物が繁殖したり,死滅したりするため,水質の維持がなかなか出来ません. 細かな網を使って微生物を取り除いて,保管するのも一つの方法でしょう. 
2 水質管理   水質は,水槽内の餌と死骸によって支配されるようです.死体は,魚やカニの餌などと考えて放置すると,数日後に全滅か水換えをさせられる歯目になります.魚は以外とタフで,餌をやらなくても一ヶ月ぐらいは,生存するようです.淡水魚ではありますが,ブルーギルを飼ったとき,餌なしで(水槽内のものを餌にする)2ヶ月生きました.最後は木の葉のようになっていました.2001年の夏も,不在のため一ヶ月半管理できなかったことがありましたが,魚は生存記録を伸ばしました.
  ペット飼育の楽しみの一つに餌を与えるという行動があります.そのときなんとなく,ペットがうれしそうなのが楽しくてついつい過剰に与えてしまうようです.限られた空間を与えられているペットにとって,運動量は限られますから,肥満になるのは当然でしょうね.ペットの長生きのためにも,餌のやりすぎには注意したいものです.
  私の場合,フィルターのみならず水槽に敷き詰めた,砂利が強力な濾過器の働きをしてくれています.砂利の中には得たいのしれない生物がうごめいており,彼等も海水の浄化に一役かってくれているようです.カニ類もせっせと残飯整理をしてくれるのでちょうほうしております.ゴカイのたぐいは,砂利の間に落ちた餌を消化し,排泄物をもっと深い位置で砂利の中に出します.結果として,不要な有機物は海水から取り除かれます.
 このように,水槽内にある生態系がうまく機能している時はよいのですが,海水中の有機物を除去してくれる生物,ゴカイのたぐい,貝,カニが死亡し始めると,水槽は一気に死の世界に変わります.これらの生物は,死滅から腐敗までの時間が短い様で,そのため水槽の白濁が見る見るうちに起ります.ついには,飼っていた魚を全滅に追いやります.もし,ゴカイのたぐい一緒に入れていて,ゴカイ達が砂利から出てくるようならば,水槽内の溶存酸素が極めて少なくなっている現れだと思った方がよいです.そんなときは,迷わず,水換えをし,海水中の有機物量を減らし,更なるバクテリアの増殖を抑えましょう.
左の写真が,海水魚達の主要な餌です.なんとなく,テレビをみながらポテトチップスに集る小学生みたいで気が進まないのですが,水の汚れを考えるとベストな餌かもしれません.
朝になるとこぞってこのように餌のくるのを待ちます.私を見るなり,こぞってダンスをはじめます.特にアラカブ君のダンスはなかなかのみものです.チヌは,餌をねだったりしません.写真右上にあるグレーの箱は,水流作成用(エアレーション)のポンプです(下記参照).
3 水温管理    自然環境の場合,浅海や汽水域を除いて,海水温の変動は,一年を通じて大きくありません.海水魚の多くは,冬場,寒くなると深場に落ちていきます(大気によって冷却されていない暖かい領域に).逆に夏場はどうかというと,やはり温度が急激に増加する事はありません.つまり,一般的に,海水魚の適応温度の幅は,狭いと考える事が出来ます.飼育魚種によって,この辺は充分考慮する必要がありそうです. 
   しかし,例外として,汽水域やタイドプールを基本的な縄張りとしている魚や生物は適応範囲が広いようです.ここに紹介しているアゴハゼは,10℃〜35℃の温度範囲を生き抜きました.巻貝や磯に住むカニの仲間もほぼ同様の結果でした.
  ・タイドプールの生物  適応性 大  (例:アゴハゼ,ミガキボラ,ヒライソガニ, 各種稚魚 etc)
  ・汽水域に侵入する魚  水温適応力   中  (例:クロダイ,スズキ,ボラ)
  ・波止や磯の上物    水温適応力   中  (例:メジナ,イッサキの稚魚)
  ・波止の底物       水温適応力   小  (例:メバル,ガラカブ,二枚貝,タコ,キスゴ虫)
  ・回遊魚等         水温適応力   小  (例:アジ,ガザミ)
  ・熱帯魚          水温適応力   中〜小 (例:ルリスズメ等)
  ある時,水質の悪化に気がついて,一気に水換えをしました.換えた海水は,屋外でストックしていたものですから,水温は5℃程度だったと思います.水槽の温度は21℃程度あったので水換え後水槽の温度は10℃以下に下がりました.クロダイは,5分後活動停止.バリは,30秒後活動停止.その後脳障害を起こしたらしく,横になって泳いでました.クロダイは,水温上昇に伴って復帰.メジナは影響受けず.といった結果でした.大体15℃以下で,魚達の活動は鈍くなり,隅っこの方で流れにあたらないようにしているみたいです.そんなときは,当然ですが餌には見向きもしません.
4 溶存酸素量  通常の淡水魚飼育セットでは,生存率が下がります.通常のフィルターに,もう一つそれと同等のフィルターを付け加えると生存率があがりました.このフィルターの増加によって,ある程度温度の適応範囲も広がったようです.私的な感想としては,過剰の有機物(餌の残りや死骸)がバクテリアによって分解されるときに,多量の酸素が消費されるようです.そのため,魚の数が許容量内であっても,一気に酸欠状態に陥ります.そのとき,水槽内の海水は白濁し,魚は鼻上げを開始します.もし,そのような状態に陥ったら,すばやく,新鮮な海水と交換し,不要の餌や死骸を取り除きましょう.死亡にともなう,水質への影響は,魚<カニ<<えび<<<貝<<<ゴカイの順番のようです.つまり,虫餌と貝は水槽にとって極めて危険な存在です.
簡易フィルター これは簡易フィルターで,ノズルの先に空気を取り入れるチューブがついているため,エアレーションを同時に出来る.また適度な水流かあるので,魚達の運動不足も若干改善してくれる.定価3500円ぐらいだったと思う.
強制エアレーション これも簡易フィルターで,みどりがめの水槽で使うらしい.充分沈めれば,水槽ないに適度な水流を作り出すことが出来る.また,水面ぎりぎりに設置すると,猛烈なエアレーションに早替わりする.難点は,これをやるとかなりうるさくなる事である.しかし,水槽内には,充分酸素をいき渡らす事の出来る優れものである.定価2800円だったと思う
5 臭い 波止場から汲んで来た海水は,その時点ですでに臭いを持っています.活性炭の入ったフィルターを何度か通過する事である程度臭いが少なくなります.過剰に与えた餌の腐敗臭も強烈なものがあります.特に甲殻類を餌として与えて,腐敗した場合は,部屋中がとんでもない臭いとなります.
  当然飼育魚にも影響があり,この失敗で何度か全面的な水換えを余儀なくされました.さらに,最悪の場合は,全滅したりします.特に気温の高い夏場は,要注意です.
6 脱走に関する注意  水槽からの脱走には,隙間から這い出す場合と飛び出す場合がります.カニや貝は,種類によっては這い出てきます.エビや魚の中にも飛び出すものがあとを断ちません.充分注意しないと水槽の裏に干からびた死体の山が出来ちゃいます.特にカニは,水中生活を常としているガザミですら這い出てきます.
7 魚のとりあわせ  1. 餌として入れる以外に捕食者を共存させるのは危険.一晩で全滅する事ある.
 2. サイズの違う魚の混泳
   基本的に大きな魚が小さな魚より強引.ただし,怖いもの知らずの当歳魚は,この限   りにあらず.当歳魚程度なら,仲間割れはあまりないようだが,大きくなるにつれて   ,縄張り意識が芽生えて大きい魚が小さい魚をいじめたおす事があります(メジナな   ど).
 3. 基本的に強気の魚
   フグやカワハギは,その鋭い歯で他の魚を威嚇出来ることから,極めて強気.フグな   どは,自分の数倍もある魚に対して,攻撃を仕掛ける.その攻撃は,鋭い歯でひれを   食いちぎるといったものです.見かけは   どちらもユ―モラスなのですが,なか   なか一筋縄でいきません.アミメハギ位小さいと問題はないようで   すが,クサ   フグは小さくても要注意です.
 4. 魚だけでなく,貝やカニなど同時に飼うと捕食関係が複雑になる事があります.新し   く導入するときは,水槽内の生態系が予想を越えた事態になる事もありえます.
 5. 複数の魚を入れるときは,力関係を十分考えてやりましょう.魚は基本的に臆病です   から,混泳でトラブッタときの用心に,さぶタンクを用意しましょう.
8 餌問題  採取した魚が飼育できるかどうかは,こちらが用意できる餌を食べてくれるかどうかにかかっています.基本的には,金魚用のフレーク餌で飼育できるようにしたいと努力しています.クロダイ,ヒラスズキ,シマハゼ,アラカブ,ボラ,アミメハギ,アゴハゼ,メジナは,金魚用のフレークも食べてくれます.
 魚の成長とともに食性も変化します.この変化をなるべく,コントロールしやすい方向に導く事が必要です.
生き餌(生きた海エビやゴカイ)は,魚達にとって大好物です.しかし,過剰に入れると,食い散らかして,水質を悪くします.生き餌あるいは生の餌を与えるときは,そのときに全て食べきれるていどに抑えることが肝要なようです.
9 上記以外の環境 どんな魚でも基本的に臆病だと思ったほうがいいみたいです.従って,長生きのためには,安心できる領域(隠れ家)を水槽内に構築してあげる事が必要のようです.海洋資源保護のために漁礁を造るのとおなじセンスです.やはり理想は,その魚の生活環境に近づけてあげる事でしょうね.クロダイは,岩により沿ったり,土管に隠れたりで,基本的に優雅に水槽を泳ぐよな事はありません.この傾向は,魚体の成長(大きい魚ほど)とともに顕著になるようです.

釣魚水槽