農薬空中散布
 


農薬空中散布

1988年度 1988年度の松江市の農薬空中散布への反対運動の始まり
1994年度 1994年度の玉湯町の農薬空中散布への反対運動から
2002年度 2002年度の緊急の調査・確認と指導を求める申し入れ
2003年度 2003年度の散布と周知
農薬空中散布に関するホ−ムペ−ジでの周知
子どもたちへの配慮
散布区域近くの教育・福祉施設
島根県の2003年度の農薬空中散布の情報
緊急防除実施の周知
島根県の緊急防除の情報
農薬空中散布周知公開質問状
2004年度 被害を受けた子と母の手紙
島根県の2004年度の農薬空中散布の情報
2004年度に提出した要望書
大社町の回答
2005年度 島根町の農薬空中散布
松江市に提出した陳情書
島根県の2005年度の農薬空中散布の情報
教育委員会からの通知と島根小・中学校の対応
2006年度 島根県の2006年度の農薬空中散布の情報
2006年度に林野庁宛に提出した要望書
2006年度に県宛に連名で提出した要望書
2006年度に県と散布実施市町及び議会に提出した陳情書
2007年度 高校生が出雲大社の空中散布で農薬被曝
林野庁宛「出雲大社における生徒の農薬被曝」に関する申し入れ
2007年に県議会に提出した陳情書
2008年度の島根町の空散予算に提出した反対意見
2008年度 出雲市の農薬空中散布当日、15校473人に健康被害
出雲市の農薬空中散布後の健康被害への対応
健康被害原因調査委員会と林野庁宛に出した要望書
健康被害原因調査委員会(1〜3回)
健康被害原因調査委員会(4〜6回)
健康被害原因調査委員会(7〜8回
島根県議会に出した陳情書と、島根県と散布実施市町に出した陳情書
2009年度雲南市と隠岐の島町に提出した陳情書と島根県に提出した要望書
島根県の2009年度の農薬空中散布の情報
島根県に提出した無人ヘリ散布に関する要望書
2010年度2010年度に出雲市に提出した陳情書
2014年度隠岐の島町、農薬空中散布後に体調不良の申し出
環境問題


 島根県では、毎年、5月末から6月始め頃、松枯れ対策として、農薬空中散布が実施されています。この散布は、「松が枯れる原因は松くい虫=マツノザイセンチュウ」説に基づき、マツノザイセンチュウを媒介するマツノマダラカミキリを駆除するために行われます。マツノザイセンチュウ原因説は1971年に発表され、散布は、1973年制定の「松くい虫特別防除法」、1977年制定の「松くい虫被害対策特別措置法」、1997年に同法が吸収された「森林病害虫等防除法」の基に続けられてきました。「松くい虫防除特別措置法」は5年間の時限立法で、当初は5年間で松枯れな終息するといわれていましたが、30年を越える散布を続けても松は枯れ続け、いつのまにか、農薬空中散布推進派の主張は「散布を続ければ、松枯れは終息する」から「散布を止めたところから松枯れが広がっているから、散布を止めるわけにはいかない」を経て、「散布は松枯れの急激な進行をゆるやかにする」に変わってきています。

 マツノマダラカミキリを駆除するために、農薬は1ヶ月効果が続くよう散布されます。地面や樹木に付着した農薬は、気温が上昇すると揮発し、空気中に残留し続けます。国が安全とする使用法を守っても、子どもたちや抵抗力の弱いひと、農薬に過敏な化学物質過敏症のひとの中には、農薬空中散布後に体調を崩すひとがいますし、長年の散布で化学物質過敏症を発症するひともいます。1988年に、わたしたちが農薬空中散布反対の運動を始めたのは、家族を、特に子どもたちを健康被害から守るためにでした。島根県では、2008年度の出雲市の農薬空中散布後の1285人もの児童生徒、364人もの住民の健康被害の発生を受け、2009年度、散布を実施していた市町のうち、出雲市と松江市は、市民の安全を重視し、松枯れ対策を空中散布から樹幹注入・伐倒駆除・抵抗性松や広葉樹への樹種転換に切り替えましたが、雲南市と隠岐の島町は農薬空中散布継続を決定しました。2010年度、雲南市も散布を中止し、隠岐の島町だけが散布を継続しています。

 林業は衰退し、松林の手入れも滞る現状ですが、ひとの手の入らない状態では、松は土地が肥沃になるに従って枯れて、その土地にあった樹種に代わるのが自然の循環です。松は環境汚染や温暖化に弱い樹種ですし、石油の高騰に伴って農薬も高騰し、品不足になっていくでしょう。税金での農薬空中散布をこれから先もずっと続けていける保証はありません。わたしたちは「健全な松は松くい虫に感染しても枯れない」・「農薬の使用はただでさえ弱っている松をさらに痛めつけている」・「弱った松に必要なのは環境を浄化することだが、それができないなら、せめて、汚染物質で酸性化した土壌を炭などで中和してやること」と考えています。山の荒れは海の荒れを招きます。手をかけてやることができる松は大切にし、それができない場所では環境汚染に強いそれぞれの土地にあった樹種に変えて行くしかありません。子どもたちに残す環境を守るためにも、農薬に頼らず、子どもや青年や林業経験者や団塊の世代も巻込んで、地域のみんなで、手間暇をかけて、楽しみ、誇りを持って山を守っていくことのできる取り組みを始める必要があります。

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