風力発電と低周波音による健康被害
 

出雲市の風力発電事業

出雲市の風力発電事業
要望書の提出
夕日スポットから眺める風車のイメージ図
「古代出雲の歴史的景観破壊を危惧する者一同」からの要望書
「出雲の風土を伝える会」の署名活動
「新出雲風力発電事業の建設に反対する協議会」からの公開質問状・「質問・要請」
島根県景観審議会資料から
賛否両派と行政の動き(2005年度)
賛否両派と行政の動き(2006年度)
定例知事記者会見から
賛否両派と行政の動き(2007年度)
風力発電と低周波音による健康被害
環境問題


風力発電と低周波音による健康被害
 新出雲ウインドファームが出雲市平田地区に建設した国内最大の風力発電所「新出雲風力発電所」は、2009年4月1日に営業を開始し、中国電力に売電を始めました。4月2日の山陰中央新報の掲載によると、3枚羽根と支柱を合わせた高さ120mの巨大風車26基からなり、総出力は78000kw。発電した電力は、すべて中国電力に売電しますが、変電所を通して出雲市の家庭や事業所など約40000世帯分を賄い、賄う世帯分の換算でCO2削減量は年間85000t。総事業費は160億円とのことです。

 風力発電所による被害としては、
  1. 風力発電施設及び工事用重機搬入用道路建設のための、森林破壊や環境汚染。
  2. 建設された道路が風や雨水の通り道になり、森林が乾燥し、表土が流出する。
  3. 回転する羽根に鳥が衝突して死ぬ「バードストライキング」が起きる。
  4. 巨大な風車が林立することによる景観破壊。
  5. 風車の羽の回転による視覚的な圧迫感、羽の反射光や影、夜間のライトのちらつき、モーターの騒音、風車の羽の回転やモーターによる低周波音の発生。
などがあげられています。最後にあげた風力発電の低周波音による健康被害の問題については、低周波音や低周波音による健康被害の理解が不十分で、間違った対策が取られている例もあるため、汐見文隆医師の「低周波音症候群ー『聞こえない騒音』の被害を問う」(アットワークス)や黙殺の音 低周波音、被害者坂澤耀子さんの手記マンションの低周波騒音被害、「風車問題伊豆ネットワーク」事務局 の「風車騒音・低周波音による健康被害から紹介します。

 低周波音は100ヘルツまでの音で、1〜20ヘルツまでは超低周波音と呼ばれます。風力発電による健康被害(いわゆる風車病)や、隣家のエコキュートの低周波音で苦しむひとについて聞かれたことがありますか? 被害を30年以上研究している和歌山市の汐見文隆医師によると、化学物質や電磁波同様、低周波音に対する感覚には個人差があり、他のひとには聞こえず、感じ取れもしない大きさで、過敏なひとはさまざまな健康被害を起します。低周波音に関する知識がないと心因性の不定愁訴だと見なされかねませんが、その健康被害は風車やエコキュートを止めたり、十分な距離離れたりすれば楽になるのです。伊方の風力発電では住民の健康被害の訴えに業者は防音サッシやエアコンの無償設置を提案しましたが、低周波音は防音するとかえって強まってしまう可能性があります。汐見文隆医師の最新刊「低周波音被害の恐怖  エコキュートと風車」(アットワークス)には、エコキュートでは8m、風力発電では3kmの離れた場所での被害報告があります。

  目次
    低周波音に対する感覚には個人差があり、過敏なひとは慣れることはない。
    敏感なひとはさまざまな健康被害を起す。
    敏感なひとには低周波音はどう感じられるのか。
    敏感になるまでに潜伏期がある場合も。
    低周波音はマスキングが効き、防音すると症状が悪化する可能性もある。
    風車からどのくらい離れれば安全か。

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低周波音に対する感覚には個人差があり、過敏なひとは慣れることはない。

 「低周波音症候群ー『聞こえない騒音』の被害を問う」によると、騒音はたいていのひとにとって煩い不快な刺激ですが、続くと適応し、慣れることができます。低周波音に対する感覚には個人差があり、たいていのひとには感じ取れなくても、過敏なひとには我慢できない不快な刺激で、慣れることはなく、むしろ、続くとより過敏になるそうです。対策としては原因を除去するか、原因から離れるしかないのです。

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敏感なひとはさまざまな健康被害を起し、適応できない。

 「低周波音症候群ー『聞こえない騒音』の被害を問う」によると、低周波音による健康被害で最も多いのは、頭痛・不眠・イライラで、耳鳴りや耳の痛みや耳の圧迫感だけではなく、肩その他の凝り・動悸・胸の圧迫感・息切れ・めまい・吐き気・食欲不振・胃やおなかの痛み・目の痛み・腰痛・手や足の痛みやしびれ・だるさ・疲労感・微熱・風邪をひいた感じなどのさまざまな症状が起きるそうです。

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敏感なひとに低周波音はどう感じられるのか。

 マンションの低周波騒音被害掲載の被害者の手記によると、たえまなく「鳴り響く低い唸り音」で、「波や風のように私の脳味噌や内臓を通過して行」く、耳で聞くというよりは、直接脳味噌や内臓に伝わる嫌な感覚だそうです。

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敏感になるまでに潜伏期がある場合も。

 「低周波音症候群ー『聞こえない騒音』の被害を問う」によると、低周波音被害は潜伏期があるのが普通で、稼働し続けている音源に接し始めてから、数週間か数ヶ月、ときには数年後に発生し、それまでは健康被害が起きないだけでなく、音にも気づいていないことが多いそうです。
 ただし、風力発電の場合、稼働してすぐの発生が多発しています。

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低周波音はマスキングが効き、防音すると症状が悪化する可能性もある。

 「低周波音症候群ー『聞こえない騒音』の被害を問う」によると、低周波音による健康被害者の中には経験的に普通音によって被害が緩和されることに気づくひとがいるそうです。ラジオ・テレビ・CDををつけることで気を紛らわせることができたひとや、冷蔵庫の稼働音で少し楽になったひとが紹介されています。
 風力発電周辺住民への被害対策として防音サッシを提供している業者もいますが、「低周波音症候群ー『聞こえない騒音』の被害を問う」によると、低周波音は透過力が強いので防音サッシや防音壁を作っても僅かしか低下しません。逆に、防音サッシや防音壁によって普通音が遮られることで低周波音が際立ち、返って症状が悪化することさえあるそうです。
 また、「黙殺の音 低周波音」掲載の初めの低周波音被害 簡単チェックによると、屋内にいるよりは戸外にいる方が症状は軽減し、普通騒音による被害には有効な「戸や窓を閉める」や「耳を塞ぐ」が低周波音では無効あるいは症状の憎悪につながることで、騒音や振動が低周波音かどうかチェックできるとしています。

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風車からどのくらい離れれば安全か。

  「風車問題伊豆ネットワーク」事務局 の「風車騒音・低周波音による健康被害は、少なくとも2kmは必要としていますが、風力発電問題>南豆の和掲載の南伊豆に今、何が起こっているのか?〜 渥美半島の風車被害から学ぶこと〜4日目には3km離れた場所で被害にあっているひとが報告されています。

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