昔からキツネがついたとか、よくあたる神様がいるとか、超能力についての話題は
     途切れることなく今日まで信じられています。私たちの身の回りにも「夢のお告げが
     あった」、「虫が知らせてくれた」など、もっともらしい話がたくさんあります。今回
     はこの超能力について考えて見ましょう。

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いろいろな類型がある超能力

 私たちがふつう超能力と呼んでいるものの中には、神がかりとしか考えられないものから、科学的に説明のつくものまで、雑多に含まれています。しかしマスコミに取り上げられている超能力は、非常に大掛かりなもので、中でもユリ・ゲラーは古今の超能力者の代表格と、もてはやされました。

 彼は多くの科学者に、その能力を観察されました。最も熱心だったのは、ニューヨークのアンドレア・ブハリッチ。ブハリッチは、その著「ユリ・その不思議な力」の中で、ユリは宇宙の統率者ナインの使者であるとまで述べています。ちなみにナインとは異次元からきた存在で、地球から5万3069光年のところにあるスペクトラというスターシップに居住し、数千年に亘って地球を観察している知的生命体です。

 さっぱり話が分からないや、というのが正直な感想ではないでしょうか。そうなんです。正常な能力を持っている人には、超能力のことは「さっぱり分からない」のが当然なんです。もし分かる人がいたら、その人も何等かの超能力を発揮できる人でしょう。

 表をご覧ください。超能力と一般的に呼ばれているものが、いかに広い分野に及んでいるか、驚いてしまいますね。

超能力の類型

  予言・予知 これから起きることや、遠い未来の出来事を言い当てる能力なで、E・ケイシーや
          ノストラダムスが有名

  透   視  テレビューイングとも言い、缶の中の物を当てたり、伏せた紙に書いてある文字を
          読んだりする能力。行方不明者の捜査などに使われた例が多い。
 

  念   写  遠隔地の風景を写真に写しこんだり、頭で考えたことをネガに焼き付ける能力。
          いま考古学への応用が研究されている。

  念   力  スプーン曲げ、指輪の切断、コンパスの磁気の自由操作、などユリ。ゲラーに代表される能力。

  テレパシー  心に思ったことを第三者に伝え、また受信できる能力。電気を使わない新しい通信への可能性
          が研究されている。

  タウジング 糸の端につるした錘が揺れるのを見て地下水脈や鉱脈の存在を当てる能力

  テレポーテー人間の体が違う場所に瞬間移動したり空中から物を取り出したりする能力。
  ション    ポルターガイスト(騒霊現象)も、その一つと考え
られる。

  人体浮揚  インドのヨガ行者などが有名で、ロープを空中に立ててのぼっていくのが普通のようだ。


学習次第で、誰もが超能力者になれるか

 ところで数多い超能力に関する書物を読んでみると、人間だれでも超能力を持つことができると書いてあります。

 例えば透視。カリフォルニア州のスタンフォード研究所で、超能力の研究をしているラッセル・ターグ博士によると、@気分の良い時を選び、A落ち着いた安心できる場所で、Bリラックスして肩の力を抜き、Cゆっくりとしたペースで、「透視の訓練」を続けるなら、次第にリモートビューイングが可能になる、と明言しています。
 また1958年からインドで始められたTM(超能めい想)では、空中浮揚術を教えています。「まずれんげ座にすわり、めい想を始めます。最初は体が浮き上がって、ドスンと落ちることがありますが、しばらくするとコツを飲み込んでゆっくり降りられるようになります」。

 つまりこれも訓練で、超能力を身につけることができると、主張しているわけです。

 彼等は、人間が地球の重力や社会的なしがらみに縛られて、もともと持っていた無限の能力を、忘れてしまったと言っています。その能力を解放することが「めい想」、つまりリラックスの効用なのでしょう。

 たしかに世の中のきまりや習慣に縛られて、窮屈な生活を送っていては、自由な精神の発露が閉ざされてしまいます。

 超能力を信じるか信じないかは別にして、リラックスするための手段として「超能力トレーニング」を実行することは、健康生活の第一歩になるかも知れません。


ソ連ではテレパシーを軍事利用

 ところが意外なことに、テレパシーの軍事利用というとてつもないことを研究していることが分かりました。

 情報員同士が、傍受されやすい無線を使わずに、テレパシーで情報交換する方法が完成したと言うのです。

 ソ連の心理学者レオニード・ワシリーエフは、30年間に亘って超能力研究を行ってきた事実を公表しました。党組織のトップシークレットだったそうです。

 それによると1962年には、すでに催眠状態の被験者をテレパシーで命令し行動させる実験に成功していました。また心身症で左半身が麻ひした女性を催眠状態にし、ワシリーエフ博士が心に念じるだけで、彼女の左手や左足を自由に動かす実験にも成功しました。

 このようにテレパシーは軍事利用だけではなく、医療行為にも応用できることが分かってきました。


「超能力開発」のパソコンソフトも研究中

 超能力の現実社会への応用は、軍事や医療だけではありません。自然科学全体に大きな影響を与えるでしょうし、世の中の仕組みも変えてしまうでしょう。

 日本の超心理学会会長も勤める防衛大学の大谷宗司教授は次のように話します。

 「超能力を実際に応用できるのは、まだ先のこと。超心理学が学問として確立されれば、自然科学に大きなインパクトを与えるでしょうし、また自然科学がもっとも苦手としている人間の精神に拘わる問題を解明できる鍵を与えてくれるでしょう」

 そんなに重要な学問なら、日本国内でも研究は進んでいるのでしょうか。

 残念ながら、心霊とか宗教とかいわゆる「神掛かり」のものを除くと、まじめな分野で超能力と取り組んでいる人の数は、限られてしまいます。

 その一つを紹介しますと、日立製作所の日立研究所では「超能力開発用のパソコンソフト」開発を目指しています。担当する六車正道氏は「超能力が犯罪捜査にも使えるかも知れないし、新しい通信システム開発も可能になる」と話しています。

 また日本電気のある研究員も、超能力の存在を証明するデータ作りに取り組んでいますが、会社の中で異端視される危険があるために、公表はしていません。彼は「隠れた変数という問題で行き詰まっている素粒子理論に応用したい」と、張り切っているのですが…。


「超能力願望」は心をリラックスさせる

 これらの超能力を研究する学問の分野を超心理学と呼んでいますが、その成果をいくつか取り上げてまとめて見ましょう。

 人間が超能力を発揮する本質が、電磁波なのか粒子なのかは、まだ分かっていません。しかしかなりの的確さで、次のような輪郭が見えています。

@ 超能力とは、統計学的に見て偶然の確率以上に発揮される能力である。

A その能力にはムラがあり、安定した持続性が ない。

B 意識的に制御可能な時と、制御不能な場合がある。

C 親近性に左右される。肉親、友人、超能力を信じている人々の間では、能力が発揮されやすい。

D おそらくすべての人間に超能力はあるが、非常に個人差がある。

E 超能力を信じている人とか、性格が開放的な人は成功率が高い。

F 実際にはテレパシー、透視、予知、念力などの区別は難しい。そのすべてとか、いくつかが複合した形ででてくる。

 私達の現実世界では、今のところ超能力とは無縁の世界です。しかし人間なら誰でも持っていると言われる「超能力願望」は心を自由に遊ばせてくれるリラックス素材。

 たまには世のしがらみから離れ、想像の翼で大空を自由に飛んでみてはいかがでしょうか。

             
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