【ジブリ姉妹編】 「耳をすませば」のページ
耳すまのページ
このページでは、管理人がトトロと同様に大好きな「耳をすませば」についてまとめてみました。
※ 多摩湖とは関係ありません。

 

「耳をすませば」は、柊(ひいらぎ)あおい原作の同名コミックを、近藤喜文監督、宮崎駿プロデュース、スタジオジブリ制作により、平成7(1995)年に発表されたジブリアニメのひとつです。

主人公の月島雫(しずく)は、読書好きの明るい中学3年生です。雫が出会った少年は中学卒業後、イタリアに渡りバイオリン職人の修行をしようと決意していました。夢に向かって着実に歩く少年に心ひかれながら、将来も才能もすべてがあいまいな雫は、自分に焦りを感じます。運命的な出会いから、夢を追うことの大切さ、人を恋することの素晴らしさを描いた愛の物語です。

DVD アニメ絵本 集英社文庫(コミック版) コバルト文庫(小説)

 

○ 「耳をすませば」あらすじ

月島雫は、読書が大好きな中学3年生で、図書館の本を借りまくっています。夏休みのある夜、雫は本の貸し出し用の図書カードに「天沢聖司」という名前を発見します。雫の借りた本にはどれも、その名前が書かれてありました。

翌朝、雫は夕子との約束で学校に行き、自分で訳したカントリーロードの訳詩を見せ、替え歌のコンクリートロードで大笑いします。そこに夕子がひそかに想いを寄せている杉村が現れたことで二人は退散しますが、図書室で借りた本を忘れたことに気づいた雫は引き返し、謎の少年に出会います。少年は雫を呼び捨てにし、忘れた本を差し出します。

夏休みのある日、雫は市立図書館に勤めているお父さんにお弁当を届けようと、電車に乗ります。電車には、あやしげなねこ(ムーン)が乗っていて、雫のおりる駅でいっしょに電車をおりて図書館のほうに向かいます。雫は、ねこを追いかけていくうちに、いつのまにか丘の上のロータリーに来ていました。ねこは地球屋というお店に入っていき、雫もそれに続きます。お店の中で主人のおじいさんは、ねこの人形(バロン)やドワーフ(こびと)のしかけ時計などを見せてくれます。お弁当を届けることを思い出した雫は、あわてて図書館にもどりますが、肝心のお弁当を忘れ、なぜかあの少年がそれを届けてくれました。

新学期が始まったある日、杉村に呼び止められた雫は、神社の境内で夕子が杉村を好きなことを告げます。しかし、杉村に雫が好きだと逆に告白されてしまいました。

家に帰っても心が重くなるばかりの雫は、いつしか地球屋に向かいました。地球屋はお休みでしたが、あの少年がいて脇の木戸をあけ階段を降りてお店の中に入れてくれます。少年はバイオリンを作っており、バイオリンを聞かせてとせがんだ雫は、そのかわりにカントリーロードを歌うことになります。そこへ帰ってきたおじいさんたちも加わり、楽しい演奏会になりました。雫はそこで初めて、少年の名前が天沢聖司であることを知らされます。聖司は、雫を送っていく帰り道、イタリアのクレモーナでバイオリンづくりの勉強に行く決意を語るのでした。

次の日、学校の屋上で、聖司は雫にクレモーナのアトリエで2ヶ月間、見習いに行けることになったと知らせます。いろいろなことが起きて混乱する雫は、その夜、夕子の家に相談に行き、自分もかねてから心に思っていた物語を書いて自分を試すことを決心するのでした。

何日かして、雫は地球屋のおじいさんを訪ね、バロンを主人公にした物語を書くことの許しを得ます。おじいさんは、緑柱石というエメラルドの原石を見せて、応援してくれました。雫はその足で図書館に向かい、物語を書くため夢中で調べ物をします。雫は偶然、「牢屋でバイオリンづくりをする職人のさし絵」を見つけました。ふと気がつくと、前の席に聖司がすわっています。二人はお互いに2ヶ月間がんばることを約束して、図書館の前で別れました。

毎日毎日、雫は物語を書き続けました。そのため学校の成績も落ち、両親や姉も心配しますが、あのバイオリンづくりのさし絵を聖司の姿に重ね合わせ、がんばります。

11月のある夕暮れ、雫は地球屋のおじいさんを訪ねました。ついに物語「耳をすませば−バロンのくれた物語−」が完成したのですが、書きたいことがまとまっていませんでした。おじいさんはそれを読み、荒々しくて素直で未完成で聖司のバイオリンのようだと言って、いつかの石を雫にくれました。

雫は家に帰ると、明るい声で今日から受験生に戻ることを宣言します。しかし今までの疲れがどっと出て、そのまま眠ってしまいました。目をさましたときには、空が白み始めていましたが、ふと窓の下を見ると、なんと聖司がいるではありませんか。聖司もクレモーナから帰国したのです。聖司は雫を自転車に乗せ、夜明けの町を秘密の場所へと走らせます。二人は、東京の町がひとめで見渡せる崖の上に着き、太陽が昇り始め東京の町が金色に輝く光景を見ます。雫はもっと勉強するため高校に進学することを告げ、聖司は雫に結婚を申し込み、一人前のバイオリン職人になることを誓うのでした。

⇒ 「耳をすませば」全セリフ集

 

○ 英文名、キャッチコピー、ポスター

Whisper of the Heart

「好きなひとが、できました。」

第1弾ポスター 第2弾ポスター

○ 主な登場人物

・月島雫(しずく)(14歳。向原(むかいはら)中学校3年生(3年5組)(原作コミックでは中学校1年生の設定)。明るく読書好きの少女。いつか物語を書きたいと思っている。コーラス部の後輩たちにカントリーロードの訳詩をプレゼントしようとしている)
・月島靖也(45歳。雫のお父さん:郷土史家で市立図書館(杉の宮図書館)(原作では県立図書館)で働いている司書)
・月島朝子(43歳。雫のお母さん:子供たちが大きくなったので、もう一度大学に通って修士論文に取り組んでいる)
・月島汐(しほ)(18歳。雫のお姉さん:大学1年生)
・高坂(こうさか)先生(向原中学校の保健室の女の先生)
・天沢聖司(15歳。向原中学校3年生。バイオリンづくりの職人(原作では画家)をめざす少年)
・天沢航司(聖司の兄(原作に登場))
・天沢航一(聖司と航司の父。向原中学校の元PTA会長。医者(天沢医院)。雫と夕子が学校の渡り廊下で聖司を連れた航一とすれ違う)
・西司朗(80歳。聖司の母方の祖父。古い家具や時計などをなおしたり売ったりするお店「地球屋」の主人)
・原田夕子(14歳。雫の親友。杉村に恋している)
・杉村(14歳。雫のクラスメートで、野球部に入っている。雫に恋している)
・ムーン(あちこちの家を渡り歩いているデブネコ(原作では黒ネコ)。雫を地球屋に導いてくれる。ムーンは聖司がつけた名前で、別の家ではタマ、ムタなどとも呼ばれている)
・バロン(聖司のおじいさんがドイツに留学中、町のカフェでゆずり受けた人形のねこ男爵。正式名:フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵。いいなずけのルイーゼと別れ別れになった)

  

○ スタッフ・キャスト

・原作:柊あおい
・監督:近藤善文
・脚本、絵コンテ、制作プロデューサー:宮崎駿
・作画監督:高坂希太郎
・美術:黒田聡
・音楽:野見祐二

・月島雫(本名陽子)
・月島靖也(立花隆)
・月島朝子(室井滋)
・月島汐(山下容莉枝)
・高坂先生(高山みなみ)
・天沢聖司(高橋一生)
・西司朗(小林桂樹)
・原田夕子(佳山麻衣子)
・杉村(中島義実)
・バロン(露口茂)

○ バロンの飛翔の比喩がキーワード

「耳をすませば」のテーマのひとつは、自分の好きな道を見出すこと。自分の中に原石を見つけて、時間をかけてみがくこと。ねこ男爵のバロンがイバラードの世界で雫と一緒に飛翔する描写は、それを象徴しています。

 「いざ、おともつかまつらん。ラピス・ラズリの鉱脈をさがす旅に。
おそれることはない。新月の日は、空間がひずむ。
遠いものは大きく、小さいものは近く、見えるだけのこと。
飛ぼう、上昇気流をつかむのだ。
いそがねば、小惑星が集まってきた。
いいぞ、気流にのった。このまま、あの塔をいっきにこそう。
なあに、近づけば、それほどのことはないさ。
いこう、おそれずに。
午後の気流がみだれるとき、星にも手がとどこう。」

(注)ラピス・ラズリ(lapis lazuli):青色の宝石。青金石。群青

 

 

○ テーマ曲

・「TAKE ME HOME, COUNTRY ROADS」(Words & Music by Bill Danoff, Taffy Nivert, and John Denver 日本語訳:鈴木麻実子/補作:宮崎駿) 

カントリーロード
0

カントリーロード この道 ずっと ゆけば
あの街に つづいてる 気がする カントリーロード

1

ひとりぼっち おそれずに 生きようと 夢みてた
さみしさ おしこめて 強い自分を 守っていこ

2

カントリーロード この道 ずっと ゆけば
あの街に つづいてる 気がする カントリーロード

3

歩きつかれ たたずむと うかんでくる ふるさとの街
丘をまく 坂の道 そんなぼくを しかっている

4

カントリーロード この道 ずっと ゆけば
あの街に つづいてる 気がする カントリーロード

5

どんな くじけそうなときだって 決して 涙はみせないで
心なしか 歩調が はやく なっていく 思い出 けすため

6

カントリーロード ふるさとへ つづいても
ぼくは いかないさ いけない カントリーロード

7

カントリーロード あしたは いつものぼくさ
かえりたい かえれない さよなら カントリーロード

 ※ 「コンクリートロード」(作詞:月島雫の替え歌)

「コンクリートロード」
1

コンクリートロード どこまでも
森をきり 谷をうめ
ウェスト東京 マウント多摩
ふるさとは コンクリートロード

 

 

※ CD「耳をすませば サウンドトラック」

@「丘の町」、A「猫を追いかけて」、B「地球屋」、C「エルフの女王」、D「夏の終わり」、E「打ち明け話」、F「電車に揺られて」、G「丘の上、微風あり」、H「エンゲルス・ツィマー(天使の部屋)」、I「−ヴァイオリン・チューニング−」、J「カントリー・ロード(ヴァイオリン・バージョン)」、K「満点の夜空」、L「流れる雲、輝く丘」、M「きめた!わたし物語を書く」、N「飛ぼう!上昇気流をつかむのだ!」、O「古い木版画」、P「カノン」、Q「迷いの森」、R「追憶」、S「バロンのうた」、21「夜明け」、22「カントリー・ロード」(主題歌)など、アニメーション映画で使用された曲が収録されています。

 

※ CD「耳をすませば イメージアルバム」

@「丘の町」、A「コンクリト・ロード」、B「コンビニエンスストア」、C「半分だけの窓」、D「怪猫ムーン」、E「地球屋にて」、F「バロンのうた」、G「ヴァイオリンをつくる少年」、H「夜明け」、I「カントリーロード」など、アニメーション映画で使用された曲が収録されています。

 

 

 

 

○ モデル場所(ロケ地)の推定

アニメ映画「耳をすませば」は、東京都多摩市の聖蹟桜ヶ丘駅周辺にある多摩丘陵の町が舞台です。聖蹟桜ヶ丘駅西口の交番南側には、地元商店街により「アニメ映画 耳をすませば モデル地案内マップ」の看板が上映10周年を記念して立てられました。 

平成27(2015)年3月、看板は「聖蹟桜ヶ丘 散策マップ」にリニューアルされ、耳すまのモデル地案内から、耳すまを含めた聖蹟桜ヶ丘の案内へと変身しました。

アニメ映画 「耳すませば」 モデル地 案内マップ
↓リニューアル
聖蹟桜ヶ丘 散策マップ 〜猫を追いかけて〜

  

・向原(むかいはら)中学校(雫や聖司が通っている中学校)⇒東京の郊外「多摩ニュータウン」にあるようです。

・向原駅(雫が住んでいる最寄り駅)⇒聖蹟桜ヶ丘駅と百草園駅との間に位置するようです。

・京玉線⇒京王線(京王電鉄)

・杉の森駅(市立図書館や地球屋がある最寄り駅)⇒聖蹟桜ヶ丘駅

・Keioの看板があるデパート⇒京王せいせきショッピングセンターB館

・電車から降りたネコ(ムーン)を雫が追いかけて通る交差点⇒聖蹟桜ヶ丘駅前交差点

・図書館に向かう途中の橋⇒大栗川の霞ヶ関橋

・市立図書館(雫のお父さんが働いている杉の森図書館)⇒いろは坂桜公園(図書館はありませんが…)

・地球屋があるロータリー⇒いろは坂通りの桜ヶ丘郵便局近くのロータリー

・地球屋⇒桜ヶ丘集会所(ロータリーにある)。外観は全く異なるが、「人が集まる場所」という意味でモデルだと思われます。

・地球屋から図書館に向かう途中の道路⇒いろは坂通り

・天守の丘⇒天守台(金比羅宮のすぐ南側にある)

・図書館にお弁当を届けに行った帰りの川沿いの道⇒大栗川沿いの道

・地球屋に向かう階段⇒いろは坂の階段(下)

・地球屋から図書館に向かう途中に走り降りる階段⇒いろは坂の階段(上)

・杉村が雫に告白する神社⇒金比羅宮

・雫が住んでいる団地(原作では一軒家。東京郊外の多摩丘陵(緑町)にある)⇒愛宕2丁目住宅(配水所の塔がそっくり。多摩市愛宕2丁目)

・クレモーナ⇒イタリア北西部の都市。バイオリンのストラディバリウスで有名。

・秘密の場所(聖司が雫に美しい日の出を見せる場所。映画のクライマックスシーン)⇒連光寺浄水場(多摩市聖ヶ丘5丁目、いろは坂通りの桜ヶ丘浄水所あたりから南東を見るとはるか地平線に連光寺浄水場のタンクが見えます)(実際は川崎市多摩区にある「よみうりランド」の、現在は廃止されたジャンプ台の鉄塔からの景色だそうです)。あるいは、立入禁止になっている「耳すまの丘」からの景色かもしれません(近くには桜ヶ丘浄水所があります)。いずれにしても、多摩川は見えないので、京王百貨店からの景色かもしれません。

(蛇足) 地図を見ていたら、「連光寺浄水場」と「よみうりランド」との間に、「向原(むかいはら)」(川崎市麻生区向原)の地名をみつけました。偶然にしても、あり得ない感じです…。

 

耳すまの丘 耳すまの丘西(東寺方橋緑地)からの景色
聖蹟桜ヶ丘駅 聖蹟桜ヶ丘駅前交差点
京王百貨店 大栗川の霞ヶ関橋
いろは坂桜公園 ロータリー
ロータリーにある桜ヶ丘集会所 いろは坂通り
天守台 大栗川沿いの道
金比羅宮 いろは坂
いろは坂の階段(上) いろは坂の階段(下)
愛宕2丁目住宅 京王SCのA館B館連絡通路からの景色
(多摩川にかかる関戸橋)
連光寺浄水場 みはらし緑地(連光寺浄水場横)からの景色
桜ヶ丘浄水所 耳すまの丘からの景色
※ 八王子市堀之内にある京王研修センターには、当時の京王電車(5000系)が保存されています。非公開で関係者以外立入禁止ですが、センター職員にお願いして写真撮影させていただきました。

※ 新「京王れーるランド」について
京王電鉄では、多摩動物公園駅前にあるアミューズメント展示施設「京王れーるランド」(2000年開業)を一新し、2013年10月10日、リニューアルオープンしました。新しい施設には、引退した2400形、2010系、5000系、3000系、6000系の5両を、並列させて展示しています。(入場料250円)

京王研修センターにある当時の電車(5000系)

※ 新型車両「5000系」登場???
2016年3月16日、京王電鉄は2018年春、新型車両「5000系」を導入し、有料の座席指定列車を運行すると発表しました。新型車両は、クロスシート(座席指定時)/ロングシート(その他の時)の転換座席が採用されるそうです。不可思議なのは車両形式の番号で、耳すま当時の車両は「5000系」、新型車両も全く同じ「5000系」なのです。一体どうやって区別するのでしょうか?

 

 

○「耳をすませば」の原石が宝石に磨かれるまで

「耳をすませば」は、原作:柊あおい「りぼん」1989年8月号から11月号に掲載された。原作者にとっては、恋愛だけでなく生きるうえで大事なこと、たくさんの夢が詰まったワクワクするような作品であったが、不評のためわずか4回で連載終了に追い込まれた。

ジブリのメンバーが宮崎家の信州のアトリエ(別荘)で夏休みを過ごしていたときに、宮崎駿監督が部屋の片隅に置かれてあった雑誌の中から「りぼん」に掲載された「耳をすませば」を見いだした。東京に戻った宮崎監督は鈴木敏夫プロデューサーに、これを映画でやろうと言い出した。

すぐに柊さんの了解が取られ、映画を作る話がトントン拍子に進みだした。柊さんの描いた原作は、自分の描きたいことが描ききれないうちに終えてしまった作品であったが、宮崎監督の絵コンテには、柊さんの中で未消化に終わっていた部分や描きたいと思っていたことがほとんどすべて盛り込まれていた。思い描いたとおりにならなかった作品が、あこがれのアニメーターに見初められ、憧れのスタジオで制作されて全国上映されたのである。

柊さんは、やっとこの作品がきちんとした形で結末を迎えることができたという気がして、とても嬉しかったそうである。数奇な運命を辿った作品であったが、この作品を思い返す時、いつも当時の作品に込めたかった夢と、敗れた悔しさと、その後多くの人達によって映画化してもらった有難さと感謝の気持ちが湧き上がってくるという。

  

○「耳をすませば」の由来

月島雫が初めて書いた物語「耳をすませば−バロンのくれた物語−」(ねこ男爵バロンとその恋人ルイーゼ)に由来します。

「私と、いいなずけのルイーゼは、遠い異国の町でうまれた。
その町には、まだ魔法が生きていて、魔法使いの血をひく職人たちが、工房を連ねていたものだった。
私たちを作ったのは、見習いの貧しい人形づくりだった。
ルイーゼと私は、幸せだった。
彼が、人を愛する想いをこめてくれたから。
ところが…。」

・・・・・

それは秋の風が街のほこりを空へと舞い上げる気持ちのいい午後。
「えーっと…」
少女は地球屋の店内を見回しました。
少女の服装は、ハイネックのシャツにブラウス、スカート。
首にはペンダントを下げています。
少女はこれから、旅にでるのです。
「えーっと。磁石がいるわね。それに地図」
お店の棚から磁石をとり、壁の世界地図を外します。
「灯りもないと困るかもね」
ランプも持っていくことにしました。
さあ、旅の支度が整った。
「よーし、じゃあ、行こうか。男爵!」
「にゃおう」
燕尾服を着た猫が答えます。
男爵はシルクハットをかぶり、ステッキを持ちました。
男爵の手をとって、少女は地球屋をでました。
「おっといけない」
男爵が言いました。
「忘れもの忘れもの」
男爵は地球屋にもどります。
少女もついていってみると

・・・・・

「あったあった、これこれ」
男爵は少女に、彫刻のある板を見せました。
「なあに?それ」
「これはなくてはならない大事なもの。行方の知れない彼女を映す心の鏡」
その鏡をもって二人は地球屋をでました。
こうして少女と猫男爵の旅ははじまったのです。
行方の知れない男爵の恋人を探す旅が…。

・・・・・

少女と男爵の旅は続いていました。
いったい男爵の恋人はどこにいるのでしょう。
そうだ、森の声を聞こう。
少女と猫男爵が森に尋ねますと、森はこう言いました。
「遠い異国から吹いてきた風の記憶を聞け。…空の上からすべてを見ている雲の記憶を聞け」
風の記憶を聞き、雲の記憶を聞く。
それにはいったいどうしたらいいのか。
少女と男爵は途方にくれていました。
そこに、いったい、どこからやってきたのか、二匹の猫が姿をあらわしました。
少女と男爵が驚いていますと、二匹の猫はこう言いました。
「私たちは月の国からきた猫。あなたがたの力になろう」
「私は風と話が」
「私は雲と話ができます」
少女と男爵は大喜び。
これで彼女の行方を知ることができるかもしれません。
「ありがとう、二人とも」
少女が言い、男爵も帽子をとってお礼を述べました。
「なーに、同じ猫同士」
二匹の猫は言いました。
旅立って初めての仲間。
猫は歌う。
風が叫ぶように。風が踊るように。
風の言葉は美しいメロディ――

・・・・・

その人は、森で知りあった少年。
シャツにベストを着て、頭には羽のついた帽子をかぶった男の子。
少女が話をすると、彼も一緒に旅をしてくれることになりました。
「さあ、行こう」
少年は、荷物を木の枝の先にくくりつけました。
月の国からきた二匹の猫、猫男爵、少女と少年は歩きはじめました。
まだはじまったばかりの長い長い旅。
いろんな人に助けながら進んでいく旅。

・・・・・

「幾多の苦難を乗りこえて、
いつか必ずめぐり逢う恋人たち。
聞こえてくる声。
ほら、耳をすませば。」

 

○牢獄でヴァイオリンを作る職人

「牢獄でヴァイオリンを作る職人」は、雫が図書館で見つけた本にあった挿絵「投獄された時の様子(フランチェスコ・フェリオ画)」です。

雫は、聖司がクレモーナにヴァイオリン作りの試し修行に行っている間、牢獄のこの職人に聖司の姿を重ね、それを励みに物語『耳をすませば』を書き上げました。

実際のところ「牢獄でヴァイオリンを作る職人」は、版画家の宮崎敬介氏が「耳をすませば」用に制作した木口木版画だそうです。

なお、宮崎敬介氏は、宮崎駿監督の二男です。(長男は宮崎吾朗氏)

「牢獄でヴァイオリンを作る職人」

 

 

 

○「耳をすませば」は、日本版「風と共に去りぬ」?

「風と共に去りぬ」は、ビクター・フレミング監督により1939年に制作された愛と運命の一大ロマンであり、映画史上不朽の名作です。マーガレット・ミッチェルの原作を元に、史上空前の巨費を投じて作られたこの作品は、アカデミー賞10部門を獲得しました。

主人公のスカーレット・オハラは、アメリカ南部の大農園に生まれた勝気で美貌の持ち主です。南北戦争の激動の時代を背景に、スカーレットは、貴公子アシュレへの思慕をたちきれぬまま、野性の男レット・バトラーに強くひかれてゆきます。彼女を慕う天使のようなメラニーは、スカーレットと夫アシュレの噂をきいても、二人の潔白を信じて疑いません。風のごとく現れて求愛するレットの情熱に屈し、ついにスカーレットはレットと結婚しますが…。
強く、深く、そして激しい、スカーレットとレットの恋。細やかで、品性があり、そして穏やかな、メラニーとアシュレの愛。スカーレットは決して希望を失わず、次々と襲いくるつらい運命に立ち向かいます。波乱万丈な人生をくぐりぬけた末、真実の愛にめざめます。

「たとい敗北に直面しようとも、敗北を認めようとしない祖先の血を受けた彼女は、きっと顔をあげた。レットをとりもどすことができる。いったん、これと心を決めたら、自分のものにできない男なんて、今までにも、けっしてなかったではないか。
みんな、明日、タラで考えることにしよう。そしたら、なんとか耐えられるだろう。明日、あの人をとりもどす方法を考えることにしよう。明日はまた、明日の陽が照るのだ。」(“GONE WITH THE WIND”)

「ヤなヤツ」聖司にひかれながら、受験という運命に立ち向かっていく雫は、「悪党」レットにひかれるスカーレットの姿に重なります。雫とスカーレット、あるいは聖司とレットとは、性格も行動も全く異なりますが、それぞれの作者が人生の本質に迫る描き方に似たものを感じてしまいます。主題歌「カントリーロード」が示す故郷「多摩ニュータウン」に対し、「風と共に去りぬ」の主題曲も故郷「タラのテーマ」です…。

マーガレット・ミッチェル女史は生涯、「風と共に去りぬ」のほか1冊の著書も書かなかったそうです。近藤喜文監督も、宮崎駿監督と高畑勲監督の作品を作画面で支えてきましたが、生涯で唯一の監督作品がこの「耳をすませば」だったのです。(1998年、惜しくも急逝されました)

風と共に去りぬDVD
スカーレット・オハラ(ビビアン・リー)とレット・バトラー(クラーク・ゲーブル)

 

 

○スタジオジブリ作品「耳をすませば」と「猫の恩返し」の関係

2002年に公開された「猫の恩返し」は、1995年に公開された「耳をすませば」に登場した『バロン、ムーン、地球屋』をモチーフにその姉妹編を描いてほしいという、宮崎駿監督のリクエストを受けて、柊あおいが描き下ろした冒険ファンタジーです。

また、「猫の恩返し」は、「耳をすませば」の主人公・月島雫が大きくなってから書いた小説という設定にもなっているようです。「耳をすませば」の主人公月島雫の夢は、小説家ですので、夢が叶ったということも考えられます。

・「耳をすませば」の地球屋のおじいさん西司朗が持っていた猫人形の名前は、フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵ですが、「猫の恩返し」の猫男爵の名前もフンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵で、姿もそっくりです。
・「耳をすませば」の天沢聖司がムーンと呼ぶデブ猫は、近所の子供にムタと呼ばれていますが、「猫の恩返し」のデブ猫の名前もムタで、これも姿が似ています。
・「猫の恩返し」の原作では、猫男爵のいる「猫の事務所」の名前は、「地球屋」です。

なお、「猫の恩返し」の原作は、「バロン−猫の男爵」です。
また、「耳をすませば」の原作は、「耳をすませば」ですが、このほかに「幸せな時間−耳をすませば」があります。

 

 

○「耳ノート」と「耳すま思い出ノート」

地球屋からの眺め、秘密の場所からの眺めを象徴する「耳丘」には、いつしか「耳ノート」というノートが設置されたそうです。ノートは、映画を見たファンの寄せ書きにより、何冊にも増えていきましたが、心ない者によりノートが盗まれたり、壁に落書きがされたりしたそうです。

平成12(2000)年7月、上映10周年を記念してジブリ映画「耳をすませば」ロケ地訪問に来るファンのために、桜ヶ丘ロータリーそばの「ノア洋菓子店」が、新たに「耳すま思い出ノート」を店内に置くことにしたそうです。平成24(2012)年8月6日現在、ノートは32冊目になっています。

ノア洋菓子店では、店内にカントリーロードの曲が流れ、「耳すまロータリークッキー」「耳すまサブレ」などのお土産やケーキを製造販売しています。

(ノア洋菓子店:多摩市桜ヶ丘2-2-9 042-373-0660 日曜祝日定休らしい)

 

ノア洋菓子店 耳すま思い出ノート

 

 

○せいせきハートフルコンサート

「耳をすませば」の舞台のモデルになった聖蹟桜ヶ丘の中央商店会では、上映10周年を記念して、平成17(2005)年12月4日、オーパ8階の関戸公民館ヴィータホールにおいて、主人公・月島雫の声を担当し主題歌「カントリーロード」を歌った本名陽子さんらを迎え、「第1回せいせきハートフルコンサート」を開催しました。入場無料で、定員は250人とし、往復ハガキによる事前申し込み制(抽選)としました。

ファン待望の企画であり大好評であったことから、毎年、本名陽子さんのほか多彩なゲストを迎え、定員200人で開催されるようになりました。

第1回:2005年12月4日(日)
第2回:2006年12月3日(日)
第3回:2007年10月7日(日)
第4回:2009年1月31日(土)
第5回:2009年11月8日(日)
第6回:2010年11月6日(土)
第7回:2012年2月4日(土)
第8回:2013年1月27日(日)
第9回:2014年1月26日(日)
第10回:2015年1月25日(日)
第11回:2015年10月3日(土)(耳すま関連の出演なし)
第12回:2016年11月12日(土)

問合せ先:中央商店会(桜ヶ丘商店会連合会) せいせきショップドットコム
http://seiseki-s.com/

 

 第1回ポスター
(上映10周年)
第6回ポスター
(上映15周年) 

 

※ 映画「耳をすませば」上映会(公開20周年)

「耳をすませば」の公開20周年を記念して、2015年7月19日、パルテノン多摩において、多摩市主催による耳すま上映会が開催されました。上映終了後、主人公・月島雫役の本名陽子さんからのボイスメッセージなども公開されました。(本名陽子さんは、6月20日、第1子女児出産のため、ボイスメッセージとなりました。)

映画「耳をすませば」上映会
(公開20周年)

 

 

 

 

○金比羅神社の『恋おみくじ』

平成23(2011)年12月12日、聖蹟桜ヶ丘のいろは坂上の金比羅神社に『恋おみくじ機』が設置されました。この神社は、ジブリアニメ「耳をすませば」の主人公の月島雫が、同級生の杉村に「お前が好きだ」と告白されるシーンに登場します。恋おみくじ機は、金比羅神社境内の鳥居をくぐって右側にあります。(多摩市桜ヶ丘1-53) 恋おみくじ機の『恋おみくじ』は、1回100円です。

金比羅神社の『恋おみくじ』は、「耳をすませば」の聖地巡礼をきっかけに、町がますます発展するように計画されたようです。中央商店会(桜ヶ丘商店会連合会)、せいせき観光まちづくり会議が、金比羅神社の所有者である宗教法人熊野神社の了承を取って設置したそうです。なお、設置後間もない12月25日深夜に、悪質なおみくじ機荒らしが発生し壊されてしまいましたが、平成24(2012)年2月20日から防犯カメラ付きで再開しました。

金比羅神社と恋おみくじ機  
恋おみくじ

 

○聖蹟桜ヶ丘駅の列車接近メロディー

京王電鉄は、多摩市と共同で、平成24(2012)年4月8日から「耳をすませば」の主題歌「カントリー・ロード」を聖蹟桜ヶ丘駅の列車接近メロディーとして導入しました。これは、桜ヶ丘商店会連合会やせいせき観光まちづくり会議が推進する「耳すま」による地域振興の一環として実現したものです。

1番線下りホーム用は歌い出し部分(Aメロ)を、2番線上りホーム用はサビの部分をそれぞれアレンジしたもので、各8秒程度の長さです。

 

 

○耳すまモニュメント「青春のポスト」

平成24(2012)年4月8日、耳をすませばモニュメント「青春のポスト」が聖蹟桜ヶ丘駅西口広場に設置されました。「青春のポスト」は、アニメに登場するアンティークショップ地球屋をアレンジしたデザインで、80cmくらいの大きさです。入口の上部に投函口があります。室内の家具調度まで細かく作られており、室内照明が灯っています。(製作:株式会社アレグロ)

ジブリが公認するものではありませんが、HP「耳をすませばWhisper of the Heart」のもーり氏をはじめ、桜ヶ丘商店会連合会やせいせき観光まちづくり会議の尽力により実現したものです。

青春ポストの下部の銘板には、次のように書かれています。

青春のポスト

郵便ポストではありません。「青春を見守るポスト」です。

・あなたの夢や目標を、カードに書き綴って投函してください。
・配達はされません。代わりに耳を澄ましてあなたの努力を見守ります。
・夢を叶えたら、その報告を綴って再び出しに来てください。
・みんなが2回ずつ投函してくれることを願っています。

由来:聖蹟桜ヶ丘は、アニメ映画「耳をすませば」のモデルになった街とされています。
このポストは、ファンと地元の有志が「耳をすませば」にオマージュを捧げる形で作りました。
「耳をすませば」は、少年少女が自分の出発点を確かめる、ピュアな青春の映画です。
よって、ひとりひとりの青春を応援したいという願いを込めて建てました。

2012年春 桜ヶ丘商店会連合会・ファン有志

なお、同日13時30分から「駅メロディ&モニュメントの記念セレモニー」が、多摩市長、聖蹟桜ヶ丘駅長、本名陽子さん(主人公・月島雫の声役)らの出席のもと挙行され、インターネットのUSTREAMで生中継されました。

また、平成24(2012)年7月7日には、モニュメント裏側から部屋の中を見ることができる「ご開帳」が催されました。

耳すまモニュメント「青春のポスト」 記念セレモニー(USTREAMで生中継)
 
モニュメント内部のご開帳  

 

 

○「せいせきの風景」スタンプの設置

平成24(2012)年11月5日から、アニメゆかりの「せいせきの風景」スタンプ3種類が、次の3か所に設置されました。

@聖蹟桜ヶ丘駅前スタンプ:せいせきSC・A館「京王ストア」2階のエレベータ前
(耳すまモニュメント裏側の階段をあがります)
Aいろは坂スタンプ:さくら通り「ファミリーマート」の店頭
Bロータリースタンプ:桜ヶ丘団地ロータリー「ノア洋菓子店」の店内

スタンプ台紙として、最新情報を盛り込んだ「耳すまマップ」が、それぞれの場所に置かれています。
(運営:桜ヶ丘商店会連合会、管理:せいせき観光まちづくり会議)

耳すまマップに押印した「せいせきの風景」スタンプ

 

 

○聖蹟桜ヶ丘のマスコットキャラクター「聖蹟☆さくにゃん」

平成26年1月26日、第9回せいせきハートフルコンサートにおいて、聖蹟桜ヶ丘のマスコットキャラクター「聖蹟☆さくにゃん」が発表されました。(せいせき観光まちづくり会議による)

「耳をすませば」に登場したデブ猫「ムタ」(ムーン)をイメージし、桜ヶ丘のニャンコだから、「聖蹟☆さくにゃん」としたようです。(「多摩市」の「たま」も、猫の名前としてイメージされます。)

そのプロフィールは、ブサイクで、ふてぶてしいデブ猫。「耳をすませば」の大ファンのようで、性格はおとぼけ、悪気はないけど、天然なので時々やらかす、とのこと。

「聖蹟☆さくにゃん」

 

 

 

 

 

 

 

○天沢聖司ストーカー説(都市伝説)

ネットでは、天沢聖司は月島雫にストーカー行為をしていた、という説があるようです。

@ 聖司は、図書カードで、ずっと前から雫の存在に気がついていた。
A 聖司は、図書館で何度も雫とすれ違ったり、雫の隣の席に座ってみたりした。
B 聖司は、雫より先に図書カードに名前を書くために、ずいぶん本を借りて読んだ。
C 聖司は、秘密の場所へ行く朝、雫のアパート前の路上で待ち伏せしていた。

このような行為がストーカー行為だというわけですが、果たしてそうなのでしょうか?
ストーカー規制法は、次のようになっています。

ストーカー行為等の規制等に関する法律(平成12年法律第81号)

(目的)
第1条 この法律は、ストーカー行為を処罰する等、ストーカー行為等について必要な規制を行うとともに、その相手方に対する援助の措置等を定めることにより、個人の身体、自由及び名誉に対する危害の発生を防止し、あわせて国民生活の安全と平穏に資することを目的とする。

(定義)
第2条 この法律において「つきまとい等」とは、特定の者に対する恋愛感情…(略)…を充足する目的で、当該特定の者…(略)…に対し、次の各号のいずれかに掲げる行為をすることをいう。
一 つきまとい、待ち伏せし、…(略)…住居等の付近において見張りをし、又は住居等に押し掛けること。
二 その行動を監視していると思わせるような事項を告げ、又はその知り得る状態に置くこと。
…(略)…
2 この法律において「ストーカー行為」とは、同一の者に対し、つきまとい等(前項第一号から第四号までに掲げる行為については、身体の安全、住居等の平穏若しくは名誉が害され、又は行動の自由が著しく害される不安を覚えさせるような方法により行われる場合に限る。)を反復してすることをいう。

(つきまとい等をして不安を覚えさせることの禁止)
第3条 何人も、つきまとい等をして、その相手方に身体の安全、住居等の平穏若しくは名誉が害され、又は行動の自由が著しく害される不安を覚えさせてはならない。
…(略)…

(罰則)
第13条 ストーカー行為をした者は、六月以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
2 前項の罪は、告訴がなければ公訴を提起することはできない。

…(略)…
  

聖司は雫に対し、確かにつきまとい等を疑われるような行動はとっていますが、雫の身体の安全、住居等の平穏若しくは名誉が害され、又は行動の自由が著しく害される不安を覚えさせるような方法により行われてはいません。このような行動は、男女の出会いから恋人になるまでの過程において、多かれ少なかれ自然発生的にあるものです。

従って、聖司の行動は、ストーカー行為には全く該当せず、無罪ということになります。

 

 

○「耳をすませば」自殺誘発説(鬱映画説)

「耳をすませば」は、実際にはあり得ないような話をさも現実的に描いているアニメ映画です。(中学生の天沢聖司がバイオリン製作の見習い修行のためイタリアのクレモーナに行き、帰国した翌朝、同級生の月島雫と結婚の約束までしてしまう。)

夢に向かって突き進み好きな人と結ばれることは、誰もが理想とする青春の生き方ですが、現実はそんなにうまくいくわけがありません。この映画の理想的な青春と現実的な自分の青春を比べてしまうと、理想と現実のあまりのギャップに、世の中が虚しく思え、絶望感に襲われる人もいるみたいです。

そのため、あまりにもハッピーエンドな「耳をすませば」を観た後、自殺する者が出るとか、鬱状態になるとか、ネット上ではまことしやかにささやかれています。

 

 

○10年後の耳をすませば

「耳をすませば」のファンがネット上で続きを書いたらしく、評価も高いみたいです。

10年後、聖司がクレモーナから帰国し、紆余曲折の末、雫と聖司は結婚、雫は「猫の恩返し」を書くという展開です。

 

 

 

 

【付録】 ジブリ劇場公開作品一覧

作品名 監督 公開年 舞台
風の谷のナウシカ 宮崎駿 1984年3月11日 中央アジア、クリミア半島シュワージュ
天空の城ラピュタ 宮崎駿 1986年8月2日 英・ウェールズ
となりのトトロ 宮崎駿 1988年4月16日 埼玉県所沢市
火垂るの墓 高畑勲 1988年4月16日 西宮市、神戸市
魔女の宅急便 宮崎駿 1989年7月29日 スウェーデン・ストックホルム、バルト海ゴトランド島ヴィズビー
おもひでぽろぽろ 高畑勲 1991年7月20日 山形
紅の豚 宮崎駿 1992年7月18日 アドリア海
平成狸合戦ぽんぽこ 高畑勲 1994年7月16日 多摩ニュータウン
耳をすませば 近藤喜文 1995年7月15日 聖蹟桜ヶ丘、東京都多摩市
10 もののけ姫 宮崎駿 1997年7月12日 屋久島、白神山地
11 ホーホケキョとなりの山田くん 高畑勲 1999年7月17日  
12 千と千尋の神隠し 宮崎駿 2001年7月20日 江戸東京たてもの園、道後温泉、国道20号八王子
13 猫の恩返し 森田宏幸 2002年7月20日 横浜元町
14 ハウルの動く城 宮崎駿 2004年11月20日 仏・アルザス、中央アジア
15 ゲド戦記 宮崎吾朗 2006年7月29日  
16 崖の上のポニョ 宮崎駿 2008年7月19日 広島県福山市鞆の浦(とものうら)
17 借りぐらしのアリエッティ 米林宏昌 2010年7月17日 青森県平川市の盛美園
18 コクリコ坂から 宮崎吾朗 2011年7月16日 横浜
19 風立ちぬ 宮崎駿 2013年7月20日  
20 かぐや姫の物語 高畑勲 2013年11月23日  
21 思い出のマーニー 米林宏昌 2014年7月19日  
22 レッドタートル マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット 2016年9月17日 (仏ワイルドパンチと共同制作)

 

※ その他のジブリ作品

  作品名  監督  公開年月日  舞台 
1  海がきこえる  望月智充 

1993年5月5日、日本テレビ放映 

高知、吉祥寺 
2  On Your Mark  宮崎駿 

1995年7月15日「耳をすませば」同時上映 

セリフなし、上映時間7分 

3  ギブリーズ episode2  百瀬義行 

2002年7月20日「猫の恩返し」同時上映 

上映時間25分 

 

 

※ ジブリ美術館・地球座の上映作品

  作品名  監督  公開年  上映時間 
1  くじらとり  宮崎駿  2001年  16分 
2  コロの大さんぽ  宮崎駿  2001年  15分 
3  めいとこねこバス  宮崎駿  2002年  14分 
4  やどさがし  宮崎駿  2006年  12分 
5  水グモもんもん  宮崎駿  2006年  15分 
6  星をかった日  宮崎駿  2006年  16分 
7  ちゅうずもう  山下明彦  2010年  13分 
8  パン種とタマゴ姫  宮崎駿  2010年  12分 
9  たからさがし  宮崎駿  2011年  9分
10 毛虫のボロ(制作中) 宮崎駿

 

 

※ スタジオジブリが初めて公認する記念スポット「コクリコ坂からの舞台 横浜」

平成24年3月22日、ジブリアニメ「コクリコ坂から」の舞台である横浜に、映画の舞台であることを記念するスポットが誕生しました。スタジオジブリが初めて公認する記念スポットです。

劇中でコクリコ荘がある場所のモデルとされているのが「港の見える丘公園」です。公園内の横浜港が一望できる場所に、主人公の松崎海が毎朝掲げていた「U・W旗」を掲揚するポールとパネルが設置されました。(※U・W旗:「安全な航行を祈る」という意味の国際信号旗) パネルには、宮崎吾朗監督直筆のイラストとサイン、映画「コクリコ坂から」と横浜の町との関わりが書かれています。

平成24年3月22日、横浜市や地元関係者を中心に、設置式が挙行されました。

コクリコ坂からの舞台 横浜

2011年夏に公開されたスタジオジブリ作品「コクリコ坂から」は、1963年の横浜が舞台です。

映画には、横浜港はもちろん山下公園や横浜マリンタワーなど、当時から現在まで大切に受け継がれる様々な場所が登場します。横浜は、いくつもの古き良きものを大切に守っていく街です。

主人公の松崎海は、自分が切り盛りする下宿屋「コクリコ荘」の庭で、毎朝、「安全な航行を祈る」という意味の2枚の国際信号旗を掲げていますが、その「コクリコ荘」がある場所は、港の見える公園がモデルとされています。

港の見える丘にたなびく旗を見上げ、また眼下の横浜港を眺めながら、「コクリコ坂から」の世界観に身をゆだねるとともに、舞台の地「横浜」をお楽しみください。

2012年3月 横浜市文化観光局

 

「コクリコ坂から」記念スポットのU・W旗 記念スポットのパネル

 

 

 

 

 

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