名前は「3D-LOGO」。PC98のMS-DOS用にユニー株式会社バイナス事業部という会社が出したLOGOのプログラム言語である。LOGOというのは加工文字のことでなく、タートルグラフィックとリスト処理を備えたれっきとした言語である。普通線分を描くには座標から座標まで指定するが、タートルグラフィックでは方向(角度)と進む距離で指定する非常に直感的な描画方法である。スクイークもタートルグラフィックを取り入れている。Right・Left・Forward・Backの4つの命令で描画するが、「3D-LOGO」はこの命令にさらにUp・Down・RollRight・RollLeftの命令が付加され仮想空間の中で自在にタートルが動き回ることができる。これを図示すればこうなる。
 プログラム言語の性格上その軌跡はワイヤーフレームとなるが、「3D-LOGO」ではShape命令を使ってタートルグラフィックで作成された図形をもちいてこの空間で動かすことができるので、建物などのパースにも利用できる。スクイークでは部品をXY面上に動かすだけである。ただしスクイークでは3Dも扱えるアリスというものが用意されている。
 この「3D-LOGO」は世界の紹介しても他のソフトと遜色はないと思うのだが、また何より教育的にも非常に空間把握に役に立つと思うのだが・・・実際教育現場での報告もどこかのサイトで見かけたこともあった。
 「3D-LOGO」はバージョンアップして発売予定が途中で中止になったと聞く。昨年残念でならなかったので開発会社に電話したことがあった。それによるとWindows版の開発予定はないとのことであった。仕方なく最近はPC98のエミュレーターで動かしたりしているが・・興味のある方は次のサイトで手に入れることができますが、PC98を持っているかエミュレーターが必要です。
http://www.vector.co.jp/soft/dos/prog/se035917.html?site=n

 最近パブリックドメインのソフトに素晴らしいものが出てきた。しかも非常に質が高く本格的なものである。その際たるものはSqueak(スクイーク)だろう。
 先ごろ「スクイークで遊ぼう」という本(絵本)を書店で見かけ、パラパラと内容を見てみた。小さい子供でも操作できるであろう小さい部品を組み立てるように画面に置いていく感覚のソフトという印象。なにかおもしろいと思い、買わずに(すみません)家に帰ってから「スクイーク」でサイト検索をしてみると、日本語版が有志で開発している。さっそくダウンロードしてみた。使ってみるとインターフェースが今までのOSとずいぶん異なっている。関連サイトでしばらく勉強してみたところ、何と「スクイーク」の開発言語はSmalltalk(スモールトーク)というではないか。何と懐かしい。むかしちょっとかじった言語である。自分で自分を定義していく、ワークスペースがどんどん膨らんでいってメモリ管理に苦心していた言語というイメージが浮かんできた。その当時においてもGUIで操作する環境で確かモノクロだったと思うがグラフィックが得意だったような気がする。そのSmalltalkを土台に、こんな素晴らしいOSができあがっていることにビックリした。
 それからもうひとつ、驚いたのは部品に中に「スタック」が用意されていたことだ。この言葉も懐かしい。昔々になるのかな、マッキントッシュに憧れた直接の原因が「HyperCard(ハイパーカード)が使いたい!」だった。貧乏にもかかわらず大枚はたいて買ったのが名機SE30、白黒だがスタイルがよく数値演算プロフェッサー搭載、これでよくスタックを作っては遊んだ。スタックはHyperCardで作ったプログラムだ。
 当時このスタックづくりが得意な人をスタック作家とか呼んでいた。いろいろな人が輩出した。「ひめたろう」とかいう人のスタックはよかったなあ。驚いたことに、このスクイークの絵本の作者のHPを見るとなんとスタック作家の山本徹(とおる)ではないか。彼のスタックでの絵柄がユニークでもよく集めたものだ。こんなところで彼の健在ぶりを見ようとは・・・
 さらに驚いたことにスクイークの関連サイトを見ていると、掌田津耶乃という名前も見える。この人にはHyperStackの解説本でお世話になった。今でも探せば上下2巻の解説書は残っているだろう。なにやらスクイークの周辺を見ているとHyperStackの世界を思い起こさせる。しかしスクイークはタイルプログラミングだけでなく、スプリクトを記述して本格的なものを作成できる非常に高度な環境を持っている。
 概要を見るには先のやまもとたろうさんのサイトFun Fun Fun squeak!!が決定版。

 話は変わって今度はWindows環境である。「ひまわり」というプログラム言語がある。これは命令や引数・変数に日本語を使うことができるものだ。これも昔々、MS-DOS時代、同じような日本語プログラミング言語があった。構造化プログラム可能の「MIND」(マインド)。本体にライブラリが充実しておりマウス操作やモデム操作、はてはタートルグラフィックまでソースが付属していた。マインドは現在でもWindows環境のものが開発販売されているらしいが、「ひまわり」はこれと比べると構造化プログラムはできないが、どちらかというと「Visual Basic」に近いので理解しやすいし、Windowsソフトとして表計算のExellやワープロソフトのWord、Acssesなどのデータベースソフトの操作に直結している点が強みといえる。
 簡単な日本語単語で手ごろなソフトをつくるには便利です。2年ほど前から出ているためサイト上の解説やサンプルなど豊富です。
 こうしてみると、ソフトウェアも昔のものをベースにしたりして進歩しているように思う。ここで私がぜひもう一度姿を現してほしいソフトウェアを紹介したい。

平均時速は 40キロです。
走行時間は 3時間。
休憩時間は 1時間でした。

走行距離は 平均時速×(走行時間ー休憩時間)。

走行距離を 表示します。

「ひまわり」での簡単な例。

「ひめたろう」さんのサイトもこの間発見した。この方はdirectorで作家活動をされていた。

みんなが憧れたハイパーカード

 バージョンアップで256色、フェースに色が張れるようになったので真の3Dグラフィックスになったのに・・・本当に残念!誰か開発してほしい。

絵本「スクイークで遊ぼう」