TOP 履歴 Zaurus 衣装部屋 [映画] Profile 日記 BBS Links

極私的映画戯言

 
各映画の紹介で、当サイトが使用しているチラシ画像
写真の権利は、すべて配給元や出版元に帰属します。
※ ★の数は、オススメ度です
Monsters.Inc(モンスターズ・インク)             ★★★+★1/2
モンスターズ・インク(チラシ)
 休みの日に、妙に早起きしてしまったんで(…といっても、朝の8時半だったけど(^-^;)、久しぶりに映画へ出掛けました。以前から「ディズニーのフルCG映画はどうもなぁ」と思ってたんですけど、他に観るモノの無さ気だったんで、「ま、たまにはイイかな」とコレを観ました。
 
 そんな偏見はあっけなく打ち崩されました。まず、そのキャラクターの濃さに驚きました。何というか凄い個性的なんですよ、キャラクターのひとりひとりが!
 
 主役の一人、毛むくじゃらで大柄なサリーは、一見どう猛そうな気配を漂わせていながら、実は単にデカイだけで気が優しく正義感の強いヤツだし、もう一人の緑色した一つ目モンスター…どこか「Dr.スランプ アラレちゃん」のニコちゃん大王(笑)を思わせるマイクは、超小柄でちっちゃいクセにエネルギッシュ。マシンガンの用にしゃべりまくって、ちょこまか動きまくってせわしないときてる。物語の核となる人間の女の子ブーも、セリフらしいセリフがないのに愛らしい表情と意味のない言葉につい何でも許してしまいそうになる…(^-^;
 
 その他のキャラも、アタマの隅に残るインパクト持ってるヤツが次々に出てくるんですよ。保護色で、いつでも好きなときに透明になれる紫トカゲ?のランドールも、登場シーンから「いかにも悪役です!」って感じで出てきてそのとおり最後までワルのままで超分かり易いし、ツッパリ髪で出てくるたびにひたすら動きのないロズも、やたらとしゃべりが遅くてイライラさせてくれる割りには最後に「まさか?!」って展開で活躍するし、どこがどうキレイなのか微妙なマイクの彼女セリアも、何故か髪の毛一本一本がヘビになってて「髪を切る」って話題になったときに悲しそうな表情になるのもおかしかったし。ちょい役なのに、何度も何度も登場する連中もいるし。
 
 でも、驚いたのはそれだけじゃありません。そのCGの描写の細かさにも驚かされました。モンスター一匹一匹の質感や、毛並みの動き、それに衣服なんかの揺れやシワまで、本当に細かいところまで計算されて表現されていました。特に登場回数の多いサリーの「毛の動き」に関しては、ちょっとCGをかじっている人にとっては、観ていて「こりゃぁ〜面倒くさそうだ」と思わせるほどスゴイものがあると思います。TVCFでちょっと見かけただけでも、そこそこキレイで凄いなぁと感じてたけど、これこそピクサーの目指したコンピューターと映画との融合なんでしょう。この映画が、自社スタジオを新しく移転させて最初の作品というだけあって、その意気込みというか力の入れようが分かります。
 
 それに時代というか世界観の設定も面白い。おそらく、アメリカでは子供を早く寝かしつけるために、夜更かしする子にはクローゼットの中からモンスターが現れるというのが、おとぎ話めいて言い聞かされているんでしょう。日本でも、同じような事を伝え聞かせて迷信めいている事がいろいろとある。昔、誰しも自分が幼稚園や小学校の低学年ぐらいだった頃、夜は家の中の暗いところが妙に怖かったり、一人でトイレに行けなかった記憶がわずかに残っていませんか? そんなときに、きっと親から何かそういうお化けや地域の昔話を聞かれたはずです。そのあたりを上手くモチーフにして、子供から大人まで楽しめる作品に仕上げているのは、さすがディズニーというところでしょう。
 
 そうそう、妙に日本びいきなシーンが多い気がしたのは、私だけでしょうか?
 マイクとセリアがデートする人気レストランが何故か寿司屋だったり、その寿司ネタが寿司らしくなくてタコ焼きみたいだったり(笑)、終盤でサリー達とランドールが追い掛けっこするシーンにも富士山が出てきたり。ひょっとして、制作するアニメーターの中に日本に対して妙なイメージを持ってる人がいたりするのかなぁ…。
 あと、いろんなところに制作スタッフに関する名前や数字がちりばめられているそうで、その辺にもいかにもハリウッド的な遊び心の要素を感じますね。何でも、過去のピクサー作品のパロディなんかも混ざっているそうですよ。
 
 なぁんにも考えず予備知識も全く無く、ただ純粋に観て楽しめる作品です。適度に笑いもあって、ちょっぴりジーンともする。カップルにはどうかと思いますが、最近イイ事無いよなぁってお嘆きの方や、小さなお子さんのいらっしゃる方にはオススメできる一本ですね(笑)
 そうだ、地上波や衛星で何度か放送されてると思うけど、この作品と似た感じでそれが原点というのなら「トイ・ストーリー」や「バグズ・ライフ」も観ておいて損はないかも?…ディズニーなんてって決めつけて、まだ観てなかった!これは反省しないと(^-^;
 
 
監    督  ピート・ドクター
共 同 監 督  リー・アンクリッチ/デヴィッド・シルバーマン
脚    本  アンドリュー・スタントン/ダニエル・ガーソン
製    作  ダーラ・K・アンダーソン  
                                    <吹き替え>
声 の 出 演  ジョン・グッドマン     (サリー)    石塚英彦(ホンジャマカ)
          ビリー・クリスタル     (マイク)     田中裕二(爆笑問題)
          メアリー・ギブス      (ブー)
          スティーブ・ブシェーミ  (ランドール)
          ジェームズ・コバーン   (ウォーターヌース)
          ジェニファー・ティリー  (セリア)
          ボブ・ピーターソン    (ロズ)   ・・・ほか
 
【公式サイト】
http://www.disney.co.jp/movies/monstersinc/
 
<鑑賞データ>  2002年3月7日 東映パレス2(10:50の回)
 
 平日の真っ昼間にもかかわらず、何と私の他にも客がいました。しかも、カップルが2組も!・・・といっても、居たのはこの4人だけ。上映3分前に私が入ったのが最後。何だか前の2組をみていて悲しくなりました(T_T)
 
 それと、新しい発見をひとつ。どうやら、地元の映画館でも微弱な妨害電波装置を導入したらしい。席に着いた際、マナーモードの携帯の電源を切ろうとしたら「圏外」表示になっていました。アンテナを伸ばしても、高いところにかざしてもダメ。都会の方で、携帯の苦情に業を煮やした映画館やクラシックコンサートなどを行う会場が条例をクリアして導入したという話は聞いた事がありますが、私の知る限り、地元ではまだどこも設置していなかったように思います。これで、上映中にワケの分からない流行モノの曲が鳴ったりしなくなると思うと、良識ある映画ファンにとっては嬉しい限りですな。

前のページ 映画リストへ 次のページ




Last updated: 2004/10/20