TOP 履歴 Zaurus 衣装部屋 [映画] Profile 日記 BBS Links

極私的映画戯言

 
各映画の紹介で、当サイトが使用しているチラシ画像
写真の権利は、すべて配給元や出版元に帰属します。
※ ★の数は、オススメ度です
SPIDER-MAN(スパイダーマン)                   ★★★★
スパイダーマン(チラシ)
 「スーパーマン」
 「バットマン」
 「ミュータント・タートルズ」
 「X-MEN」
・・・アメリカのコミック界から飛び出したヒーローたちが映画になった作品は数知れないが、その独特の動きと奇抜さから長年映画化するのは無理だとされていたスパイダーマンが、登場から40年の年月を経て、ついにスクリーンにやって来た!(厳密に言うと、スクリーン初登場じゃないんだけどね・・・)
 
 リアルタイムで触れた世代じゃないけど、なぜか昔から知ってる、それがスパイダーマンだ。あの奇妙極まりない動きをどう表現するんだろう? 頭の中に描いていたとおりなんだろうか?
 そればかり気にしていたが、そんな事、心配するには及ばなかった。最大の見どころである“糸”を使ってニューヨークのビルからビルへ飛び移っていくスパイダーアクションをはじめ、実際に人間が演じてカメラで追い掛ける実写撮影は絶対に無理!ってんで、「マトリックス('99)」あたりから加速度的に発達しているVFXの最先端技術を取り入れた結果、想像を絶する迫力を醸し出していた(^-^;
 
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜冒頭あらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
 黒縁メガネでいかにもガリ勉タイプのピーター・パーカー(トビー・マグワイア)は、クラスでもからかいの的。いつも誰かに馬鹿にされていた。ごく普通の高校3年生のピーターは、叔父さん夫婦とニューヨーク郊外のクイーンズに暮らしていた。この周辺は、同じような造りの家が並ぶ住宅街、隣には同級生メリー・ジェーン=MJ(キルスティン・ダンスト)も住んでいた。ピーターは、6歳の頃にMJが越してきたときから密かに想いを寄せているが、それを伝えた事は一度もなかった。
 
 そんなクラスではのけ者扱い、女性に思いを告白する勇気もないピーターが、唯一友達と呼べるのは同級生のハリー・オズボーン(ジェームズ・フランコ)だけだった。しかし、ハリーもまたMJに思いを寄せる一人だった。そのハリーの父は、軍需企業オズコープ社の社長ノーマン・オズボーン(ウィレム・デフォー)。非常に多忙で、息子のハリーに構ってやる時間すらとれないぐらいだったが、天才科学者でもある彼は、自分の学説に興味を持っていたピーターを見て、非常に関心を持つのだった。
 ノーマンは、国から援助をもらっている軍事新薬の開発研究で思うような成果が上がらず悩んでいた。ライバル企業も現れ、2週間以内に成果を報告しなければ、資金を打ち切られる事になり、ついに動物実験も成功していない「新薬」を自分自身で人体実験を行い、破滅への道を歩んでいってしまう。
 
 ある日、高校の課外授業で大学研究室の見学会があった。研究室では、クモのDNAを研究しその遺伝子組み替え操作で、実在するあやゆるクモの特徴を備えた“スーパースパイダー”を生み出していた。その中の逃げ出した新種のクモに刺されてしまったピーターは、一晩寝ただけで劇的な変化が起きてしまった!
 
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
 原作をご存じの方には違和感があるかもしれないけど、ヒーローの生まれ方が微妙に違うところは、映画向けという事でご愛敬(^-^; でも、かえってこういう偶然の設定の方が楽しいじゃないですか!(笑) それに、身体の違いに気付いた最初の日に、いきなり壁を上ってみたり糸を飛ばしてみたり、徐々に訓練していく様が突拍子なくて何とも滑稽。ミョーに長いオープニングから引っ張って入ったファーストカットが、クモ男に目覚めたシーンにもう一回登場してたりして、「へぇ、そう来ますかぁ」って思わされたし。
 
 あと、未知の力を手に入れたピーターの動きもいい! 一見無駄のように見えるスパイダーマンの動きだけど、ジャンプしたと思ったら勢いよく地面に這い蹲ったり、糸に逆さにぶら下がったまま、スルスルッと画面にフレームインしたり、意外性のある動きばかり。コミックを忠実になぞった動きも数多く出てきて、ページのコマから連想してたとおりの動きをしてくれます。・・・あ、もちろん日本語版ですけどね(^-^;
 
 それに、次から次へと思いついていく思考回路も、さすがはアメリカ。まず、意中のMJの気を惹こうと考えて「車が欲しい」。で、そのためにはお金が要るってんで「賭けプロレスで賞金を稼ぐ」。そして、顔を隠すためと、出場する条件でイカした格好に変装するために「コスチュームを考える」。ここが一番笑えた。だって、ホントメチャ真剣に悩んでデザインしてたし、たたみかけるような編集で、2重3重の合成までやってて、やたらと映像的な作りも凝ってた凝ってた(笑) その割りに、最初にピーターが作ったコスチュームは「ヒューマンスパイダー」ってリングネームのとおり、全然イケテなかったんだよなぁ。それもまたナイスなアイデアだったんだけど。
 
 もちろん、ダイナミックなVFXスパイダーアクションも、前評判どおりスゴかった。CFやスポットを見た印象からは、いわゆるターザンのような動きを予想してたんだけど、ちょっと違ってた。左右の手首から繰り出される糸を交互にうまく使って、次から次へぶら下がってはビルを渡っていく。いくつかのシーンを観てると「いったいあの糸はどこにくっついたの?」って思うところがない事もないけど(笑)、そのへんを通り越してスリリングな動きに満足できるはず。特に、ビルとビルの間の狭い空間を左右に揺れながら、疾走(?)するシーンは圧巻です。
 
 しかし、この場面を作り上げるまでには大変な苦労があったようです。昨年のテロ以前に撮影していたニューヨーク市街をバックに合成したために、倒壊したWTC(ワールドトレードセンター)ツインビルも当然含まれていました。アメリカでの公開に向け広告にもWTCが象徴的に取り入れられていたので、当時のバージョンはお蔵入りしました。そして、公開時の事も考えて、すべてシーンからWTCをなくす処理が行われました。その作業は途方もなく、公開一ヶ月前に迫ったごく最近の時期まで、違和感のないニューヨーク市街にするためCGを調整していたと報じられていました。
 
 でも、単なるアクション映画と思ったら大間違いです。ちゃんとMJとのラブロマンスの要素も入ってますよ。まだ高校出たてって年齢設定だから、他と比べるとソフトだけどね(^-^; まあ、ヒーローモノなんだから、これぐらいでいいでしょ。
 悪役の誕生には、ちょっと同情させられたけどねぇ。アレはイカンでしょ? ビルの屋上でスパイダーマンとグリーン・ゴブリンが2ショットで会話するシーン、あれは寸劇を観ているようでママゴトくさかったかなぁ。でも、あの場面だけ、妙に違和感を感じたんだけど、何でだろ?
 
 すでに第1作の公開前に、第2作目の製作が発表になり、主演はトビー・マグワイアが引き続き出演するという契約書にサイン。さらに、悪役を2人に増やす構想もあったりして、聞くところによるとその内の一人はシュワちゃんになるかもって噂もある。
 「それじゃ、バットマンと同じ流れじゃないかよ!」ってツッコミたく気持ちもあるけど、今作の結幕を受けて友人のハリーがどう関わってくるのかも気になる、片思い相手MJとの仲がどうなるのかも気になる。う〜ん、早く観たい! 久しぶりに続編が気になる、そんな映画でした。
 
 
監    督  サム・ライミ
製    作  ローラ・ジスキン/イアン・ブライス
製作総指揮  アビ・アラド/スタン・リー
脚    本  デビッド・コープ
  
出    演  トビー・マグワイア    (ピーター・パーカー=スパイダーマン)
         ウィレム・デフォー    (ノーマン・オズボーン=グリーン・ゴブリン)
         キルスティン・ダンスト  (メリー・ジェーン=MJ)
         ジェームズ・フランコ   (ハリー・オズボーン)
         クリフ・ロバートソン   (ベン・パーカー)
         ローズマリー・ハリス   (メイ・パーカー)   ・・・ほか
 
 
【公式サイト】
http://www.spider-man.jp/
 
<鑑賞データ>  2002年5月11日 シネマプラザ築栄(16:45の回)
 
 地元では考えられないぐらいの大入り。土曜とはいえ、8割りぐらいの座席が埋まっている。客層は計算不要。あらゆる世代が集まっていた。さすが、ハリーポッターを抜くほど勢いのある映画だけの事はある。
 公開初日の地方都市でこの入りなら、大都市じゃあ、絶対に立ち見だな。

前のページ 映画リストへ 次のページ




Last updated: 2004/10/20