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極私的映画戯言

 
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※ ★の数は、オススメ度です
Stalingrad(スターリングラード)                  ★★+★1/2
 いやぁ〜、予想どおり重い重い(^-^;
実際に第二次世界大戦であった史実に基づいて作られているにせよ、全編をつうじてここまで「暗い」となると、世間的にはきっと受けないだろうなぁ・・・と感じる作品だった。個人的には好きな部類で、★も4つぐらいあげたい気分だが(笑)
 
 まず冒頭、戦争シーンの描写で息つくヒマもないほど圧迫感を与えてくれる。「プライベートライアン」をご覧になった方は想像できるだろう。着ている制服こそ違え、クレーンからの俯瞰映像(高い位置から見下ろした構図:CGとの合成だが)は、本当によく似ていた。向こう(プライベート〜)はノルマンディー上陸作戦で、敵地に向かって上陸してくる兵士達を表現しているのに対し、こちらは対岸のスターリングラード(現ボルゴグラード)に向かってボルガ河を渡っていく補充兵士たちを表現している・・・。物悲しさと迫力の戦闘シーンは驚くほどそっくりだった。
 
 ストーリーは、ヒトラー率いるナチス・ドイツとソ連(当時)との戦争の中で、その人生を翻弄された25歳の伝説的スナイパーを描いたものだ。今も、ロシアでは国民的ヒーローとして数々の戦利品が展示また保存され語り継がれているようだが、いかんせん旧ソ連のことについては日本人にとって周知の事実というわけにはいかないのがつらいところだろうか。
 
 ファーストシーンで、ウラル山奥の羊飼いの家に生まれた主人公ヴァシリ・ザイツェフ(ジュード・ロウ)は、オオカミをターゲットに祖父から射撃について仕込まれている。「自分は石だ。だから動かない」。標的を覗くスコープの奥に隠れた瞳は、いつもそう呟いていた・・・。
 主要な登場人物は4人。ソ連側の若きスナイパー・ヴァシリと、彼を偶像として仕立て上げた政治将校・ダニロフ(ジョセフ・ファインズ)、両者が想いを寄せるレジスタンスの女兵士ターニャ(レイチェル・ワイズ)、そしてソ連のスナイパーを討つべくベルリンから送り込まれたドイツ側の凄腕狙撃手・ケーニッヒ少佐(エド・ハリス)。この4人のそれぞれ思惑と、極限状態での「愛」と「生」に対する描写がこの作品の見所だろう。
 
 どんな映画でも、狙撃シーンはやはり見応えがある。しかもこの作品では敵味方とも一発必中の腕前と来てる。テレビドラマでもよくありがちな、スコープをイメージした円形十字の標準がスクリーン一杯に映し出されると、思わず観客も狙撃手と一緒になって、微妙な動きも見落とさないように標的を探してしまう。こんな場面が随所に用意されている。特に、ヴァシリとケーニッヒのスナイパー直接対決が数回展開されるのだが、これが緊張感があって何ともいいのである。ホント個人的な意見になってると思うが、この手の演出が好きな人にはたまらないものがある。
 しかし狙撃そのものの表現は、そんなにグロくなってないので、安心して観てもらいたい。
 
 これはTVCFを見た感想なんだが、あのヴァシリの射撃シーン中の表情へ寄っていく「倍速」は反則だろう。あんな勢いある表現をテレビでやっておいて、劇場ではそういう編集はなかったんだから。どこであのシーンが出てくるんだろうと楽しみ待っていたのに、ちょっと肩すかしを食らったようだった。それだけが残念。
 それにしてもユダヤ系の人種を多く集めたのか、ハリウッドにもF1レーサーのような顔した俳優さんがたくさんいる(笑)もんだと思った。ほとんどの役者がそう見えたのは私だけではないはずだ?!
 
監督 ジャン=ジャック・アノー
主演 ジュード・ロウ/ジョセフ・ファインズ/レイチェル・ワイズ/
    ボブ・ホフキンス/エド・ハリスほか
 
第51回ベルリン国際映画祭オープニング作品
 
公式サイト【 http://www.stalingrad-movie.com/ 】

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Last updated: 2004/10/20