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極私的映画戯言

 
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ハムナプトラ2                         ★★★+★1/2

ハムナプトラ2

 前作のときは「砂や埃のCG」が当時の最先端技術で一番のウリだったけど、たった2年の間にそんなものはどの映画でもやるようになって、驚きもなくなってしまった。果たして、続編はどんな手で来るかと期待していたら、見事に全編ノンストップで繰り広げられる「アクションの勢い」だけで押しまくってくれた(^-^; それなりに新しい技術は使われているんだろうけど、それを上回るアクションの連発で、いかにもアメリカ人がビールとポップコーン片手に喜んで観そうな映画に仕上がっていた。
 
 また、主人公に敵対する対抗勢力が複雑な上、「前作を観ている」というのを前提に話が進むため、各キャラクターの細かい人物説明はほとんど無し。物語冒頭部分から、いきなりアクション・シーンに突入したりするもんだから、ついていけない人は全然ついていけないままになるだろうなぁ。
 
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 舞台は、前作から8年後の1933年エジプト。リック・オコーネル(ブレンダン・フレイザー)とエヴリン(レイチェル・ワイズ)は、いつものようとある遺跡を探索していた。ひとつ違っていたのは、2人の間に出来た8歳の一人息子アレックス(フレディ・ボーズ)が今回は一緒だということだった。度重なるハプニングを乗り越え、一行は黄金に輝く不思議なブレスレットを手に入れ、ロンドンにある我が家へと戻る。しかし、このブレスレットには伝説のピラミッドとオアシスへの秘密が隠されていて、コレを狙って暗躍する秘密結社がすぐそこまで迫っていたのだった。
 
 自宅に戻った好奇心旺盛なアレックスは、両親の注意も聞かずブレスレットを自分の腕にはめてしまう。するとブレスレットに込められた封印が解け、伝説のピラミッドとオアシスへの扉が開かれてしまったのだった。同時に、古の呪いによって外れなくなってしまったブレスレットごと、何者かによってアレックスが誘拐されてしまう・・・。リックとエヴリン、そして頼りにならないエヴリンの兄ジョナサン(ジョン・ハナ)はアレックスを救うべく、再びエジプトの地へと赴くのだった。
 
 また、奇しくもこの年がエジプト歴で1000年に一度巡ってくる「サソリの年」にあたる。5000年前、古代エジプトで己の欲望のためにアヌビス神に魂を捧げ、圧倒的な軍力を手にして滅んだスコーピオン・キング(ザ・ロック)が、その永き眠りから目覚めようとしてた。この脅威のパワーは放っておくと世界を破滅に追いやるが、聖なる槍で封印するとアヌビスの絶大なる兵力を手にすることが出来るのである。
 歴史を紐解くと、この強大な力を手に入れようとアレキサンダー〜ナポレオン〜ヒトラーといった時の権力者達が、こぞって伝説のピラミッドを目指すもののことごとく失敗に終わり、未だかつてその場にたどり着いた者は誰もいない。
 
 一方、ロンドンの大英博物館でも不穏な動きをする輩達がいた。前作の悪の根元、あの忌まわしきイムホテップ(アーノルド・ヴォスルー)を現代に甦らせ、永遠の命を与えようとしていたのだ。それには肉体を取り戻すためのパーツと、エネルギーが必要だった。それを3人組のチンピラを使って集めさせた謎の美女ミラ(パトリシア・ヴェラスケス)らによって、イムホテップは復活してしまう。そしてイムホテップもまた、自らの世界制覇のためにスコーピオン・キングの力を手に入れようと目論むのだった。
 
 砂漠の賢人アーデス・ベイ(オデッド・フェール)の協力を得て息子の救出に向かうリックたち・・・。アヌビス兵の力を我がモノにしようと企むイムホテップ・・・。そして、復活が目前に迫る砂漠の大巨人スコーピオン・キング・・・。すべては伝説の黄金のピラミッドへと繋がった。今、辺境の地で決戦の火蓋が切って落とされる!!
 
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 しかしまあ、ハリウッド映画は何でもアリなんだろうか?
 1933年という時代設定上、携帯電話もインターネットもないはず。始めのうちは文明の利器らしいモノが登場しないんだが、2度目のエジプト探検ではガス飛行船にジェットエンジンが積んであったりするんだから(笑) しかも、一度壊れても数時間で完全に直っちゃってるしねぇ(^-^; ま、細かいところを気にしだすと、こういう映画ってつまらなくなるからOKってことなんでしょうかね。
 
 演出面では、冒頭でも触れたようにあくまで「前作を見た人向け」に作られているんで、まだ前作「ハムナプトラ」をご覧になっていない方はビデオやDVDで観てから劇場に行かれることをオススメします。特に、息子アレックスが加わったことで、リックとエヴリンのおちゃらけ度が若干弱くなって、その分アレックスにやらせてるところがあるんで。
 最初のエジプト探検の際、遺跡内の柱をドミノ倒ししてしまうシーンがありますが、あれも前作でエヴリンが図書館で本棚をドミノ倒ししてしまうパロディだし(笑) それに、前作に出てきたアイテムが随所に出て来るんだけど、それについて細かい説明が全くないんで、予習という意味でも観ておくべきだと思います。
 
 映像面でいうと、前作は砂漠のシーンに力を入れてたし、当時の最先端CG技術には正直驚かされてたモノがありました。
 今回も、前回から登場している昆虫スカラベや骸骨戦士、イムホテップのCGには目を見張るモノがあったし、あと出せる範囲で最先端の技術は使われているんでしょうけど、それよりも「数」とか「勢い」でやられたって感じでしょうかね。もう物語後半のアヌビス兵士なんて「いくら何でも、そりゃねぇだろ〜?」って印象でした(笑)
 
 特に復活したスコーピオン・キング!!
何でも日本でいうとイチロークラスのスポーツヒーローで、アメリカの国民的ヒーローのプロレスラーを起用したらしいんですけど、アレはやりすぎ!(^-^; だって、映画冒頭の戦争シーンに出てきた人物の原型を留めてないもの!(爆笑) でも、スコーピオン・キングは今回の熱演が認められて、今ハムナプトラ外伝なる「スコーピオン・キング物語」の撮影が進んでるらしいですよ。いったいどんな話になるのやら・・・(笑)
 
 それでも、「凄いなぁ」と唸らされる場面もちゃんとありましたよ。ロンドンの街中を骸骨戦士と2階建てバスが疾走するシーンですが、あそこはすんごい手間と時間がかかってますよ。
 今は実写とCGを合成するのはわりと簡単な作業になりましたが、それは「定まった映像」に対してのこと。カメラの映像がしっかりと固定されている状態だと、実写とCGは容易に合成できるんです。合成の作業が【被写体の動きに合わせる】だけで済みますからね。
 こういうときために、コンピューター制御で同じ動きを繰り返せるカメラ(注:モーション・コントロール)などが開発されていますが、このカメラだと激しい格闘シーンの臨場感は伝わりません。そこで手持ちカメラを使用することになるわけですが、これだと同じカメラワークを再現することは非常に困難です。つまり一回一回すべて違う動きになるわけで、この実写映像にCGを違和感無く合成するためには、手作業で動きをマッチさせていく必要があるというわけです。
 あの街並みの壁を骸骨がはい回ってバスに飛び移ったり、バス内でリックらと格闘しているシーンだけでも、膨大な時間がかかっているんです。これは又聞きのレベルを出ませんが、前作は全体の制作費が8000万ドルだったのが、今回は特撮の予算だけで2000万ドルかけてるらしいですから。
 
 ・・・それにしても、前作は伝説の街「ハムナプトラ」を探すお話だったからよかったもの、今回はそれとは全く関係のない話なのに「ハムナプトラ2」ってタイトルでいいだろうかねぇ?
 もともと洋題は「THE MUMMY」と「THE MUMMY RETURNS」ってはずなんだけど(^-^; ま、この際細かいことは言いっこ無しか(笑)
 
 
監督&脚本 スティーブン・ソマーズ
製    作 ジム・ジャックス&ショーン・ダニエル
製作総指揮 ボブ・ダクセイ&ドン・ゼッフェル
主    演 ブレンダン・フレイザー/レイチェル・ワイズ/ジョン・ハナ
        フレディ・ボース/アーノルド・ヴォスルー/オデッド・フェール
        パトリシア・ヴェラスケス/ザ・ロックほか

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Last updated: 2004/10/20