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極私的映画戯言

 
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ジュラシック・パークV                           ★★

ジュラシック・パークV

 観て、率直に思ったのは「う〜ん、何だか物足りないなぁ」「粘りがないなぁ」ということ。登場する恐竜の迫力とか、かつてないほどのスピーディーな物語展開には全く文句無いんだけど、全体的なパワーが一作目と二作目に比べると、少々見劣りがする感じ。エンドのスタッフロールを除いた映画の総尺(長さ)自体が、およそ90分弱と短めになっているのも、そう感じさせる要因の一つだろう。
 
 これは今作品の監督が、一・二作目のスティーブン・スピルバーグではなく、「ジュマンジ」や「ロケッティア」のジョー・ジョンストンに替わったことが影響しているのではないだろうか。それとも製作総指揮のスピルバーグが、同時期に「A.I.」に全精力を傾けていたためなんだろうか・・・。ファンとしては、ちょっと残念なデキだった。
 
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 あの事件から、その島は「全島区域立入禁止」になっていた・・・
 
『神の領域』を侵したDNA操作の研究が行われていたコスタリカ沖のイスタ・ソルナ島は、国連や関係当局によって完全に封鎖されていた。そう、歴史を越えて恐竜たちが生息する、あの“サイトB”のある孤島である。
 
 近海でパラセイリングを楽しんでいた12歳の少年エリック(トレヴァー・モーガン)と、母親の友人であるベン(マーク・ヘアリック)は、海上から島内の様子を何とか伺おうとしていた。しかし、突然あたりが白い霧に覆われたかと思うと、彼らを引いていたモーターボートが操縦不能に陥る。それを見た二人はロープを外し、霧の漂う島内に消えていった・・・。
 
 古生物学者アラン・グラント博士(サム・ニール)のチームは、発掘にかかる資金が底をつきかけていた。
何とか研究費を出資してもらおうと、投資家らを集めた演説会で「どう猛なハンター・ヴェロキラプトルは声を発し、お互いに意志疎通しながら狩りを行っていた」と力説。しかし、「地殻変動で恐竜が絶滅しなければ地球を支配していたのは彼らだ」と皮肉ると、会場からは冷ややかな反応が返ってきた。
 
 そんな折、冒険が趣味という事業家のポール(ウィリアム・H・メイシー)が発掘現場に現れ、結婚記念として妻のアマンダ(ティア・レオーニ)と一緒に、イスタ・ソルナ島上空をフライトするのでそのガイドを頼むと申し出てきた。博士は、もちろん断るつもりだったが、小切手で提示された研究資金の援助話についつられて、結局助手のビリー(アレッサンドロ・ニヴォラ)や、ポールが雇った機長のナッシュ(ブルース・A・ヤング)、副操縦士ウデスキー(マイケル・ジェッター)、乗務員のクーパー(ジョン・ディール)らと共に現地に向かうことになった。本当の理由も聞かされないままに・・・。
 
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 ジュラシック・パークシリーズを一作目からすべて観た人は、私と似たような感想を持ったんではないだろうか?
 恐竜に襲われる場面が迫ってきたり、今か今かと緊張感が増すシーンなど、恐竜と人間の駆け引きこそがこの映画の最大の見せ場で、画面狭しと荒れ狂う大型恐竜や知的かつ策略的に行動する恐竜に驚き、また興奮するのである。それが、この「V」では見られなかった。ところどころでそういうシーンがあったのだが、ひとつひとつの消化が早すぎて、テンポがありすぎたのが問題なのか?
 
 恐竜に関して言うと、前作まではティラノザウルスが主役的な位置づけになっていたが、今回からはどうやら違うようだ。
 というのも、新聞や広告で目にする骨型のタイトルロゴに注目してもらいたい。実は、一・二作目まではここにティラノザルウスがデザインされていたのが、今作から肉食恐竜の中で最大といわれるスピノザウルスのデザインに変更されているのである。(余談だが、この恐竜はワニのような巨大な口をしていて水中を泳ぐこともできるのである) また、その下には飛行できる最大の爬虫類・プテラノドンも描かれている。このあたりからも今作の主役の位置づけが推測できる。
 
 今作でジュラシック・パークも3作目となる。もちろん、恐竜CGの技術はだんだんと上がってきている。しかし、今シリーズは一作目も含めてそれほどCGに頼って製作されているわけではない。むしろ人間と同時に撮影されるシーンでは実物大の模型を多く使用している。さすがに俊敏な動きを必要とする場面や雄大なロケーションではCG抜きは難しいが、要所要所のシーンを活かすために最大限の配慮が払われている。巨大恐竜の対決シーン、プテラノドンの滑空シーン、あとヴェキロラプトルとの格闘シーンはぜひ注目して観て欲しい。
 
 欲を言えば、もう少しずつ恐竜に個性を持たせて、ひとつひとつの格闘シーンを長めに細かく作って欲しかった。あまりにもあっさりと解決して、次のシーンへ次のシーンへというスピーディさがかえって仇となってしまった感が否めない。
 
 俳優陣には工夫を凝らしているのが伺える。グラント博士役のサム・ニールは第一作と同じ役柄での登場。DNA操作に否定的な考えを持っているのは相変わらずだ。そしてラストシーンに向け重要な役割を果たすエリーは、これまた第一作に続いての登場となるローラ・ダーンが演じている。しかし、かつて古生物学の研究をしていた者が、4年とちょっとでとんでもない権力と繋がったりするあたりがアメリカ的な発想だろう(笑)・・・<観てのお楽しみです(^-^;>
 
 結論としては、まあ、まだ恐竜映画を観ていないという方にはオススメしますが、レンタルで何か恐竜モノを観たことのある方には無理にオススメしませんね。それでも、スピルバーグ作品はとりあえず観ておきたい方や、パニック映画ファンの方は劇場へどうぞ(笑)
 
 
監    督  ジョー・ジョンストン
製作総指揮  スティーブン・スピルバーグ
出    演  サム・ニール/ウィリアム・A・メイシー/ティア・レオーニ
         アレッサンドロ・ニヴォラ/トレヴァー・モーガン
         マイケル・ジェッター/ブルース・A・ヤング
         ジョン・ディール/ローラ・ダーンなど

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Last updated: 2004/10/20