せっかく読んだ本なんだから感想を書いとこう
と急に思いついたページです。

草枕
夏目漱石
天上の青
 曽野綾子
   
rage of angels
Sidney Sheldon
The graduate
Charles webb
The stars shine down
シドニー シャルダン
清貧の福
池宮彰一郎
女学生の友
柳美里
焚火の終わり
宮本輝
アルジャーンンに花束を
ダニエル・キーツ
゚アニッシモ
辻 仁成
白仏
辻仁成
光の帝国
恩田陸
錦繍(きんしゅう)
宮本輝
風の行方
佐藤愛子
ナニワ金融道
青木雄二
パラサイト・イヴ
瀬名秀明
福という名の不幸
曽野綾子
火車
宮部みゆき
理由
宮部みゆき


女学生の友 柳 美里
平成11年9月20日
第一刷り発行


あらすじ


65歳の弦一郎は妻の死後息子夫婦と同居。
60歳で定年退職して
 特別支給老齢年金として月額19万円の支給を受けている。

経済的には職を探す必要がないものの、
することがない生活 に苦痛をかんじている。

そんな時

高校生の孫娘の友人で
家庭崩壊進行形の未菜との関わりがーーーーー。



感想


今時の女子高生たちは
実際 あの のり で会話をしているのだろう。
さすが
女子高生たちの会話の部分を読むのは

たんぽぽ的には
ちょー 疲れるって
感じ〜〜

結果的には
弦一郎も未菜も善良な人間であることに
ほっとするが
弦一郎 未菜も
今の社会にはいっぱい存在するだろう。

平成11年ごろの日本の社会の様子が
よく表されていると思いました。


2002/4/5



焚火の終わり 宮本輝
2000年11月第一刷発行

あらすじ

茂樹が15歳になったとき、父から美花は妹であると知らされる。
母が死ぬまでそのことを誰にも言ってはいけない

ーーぎょうさんの人が不幸にこそなれ、
誰一人として幸福になる人間はいないのだからーー

と父から言われる。

そこにどんな なぞがあるのか

茂樹の父が死に、母が死に
そして
美花の母が死に 祖母が死んで
なぞを解くことができなくなった・・

茂樹と美花は本当に兄妹だったのだろうか?
そして 二人は禁断の愛へとーーーー



感想


何故、ぎょうさんの人が不幸になるのだろう?

何故だろう 何故だろう・・それを解き明かすために
読み進んでいった・・
まるで
赤川次郎のミステリー小説みたいだと思いながら

何故だろう 何故だろう と思いながら終章まで来てしまった。
いよいよこの章ですべてが解き明かされるだろう・・
と思いながら読んでると
なぞを知っている男が美花に手紙を残して死んだ。
その手紙を読まないで捨てようと思う
というくだりがでてくる・・

なぬ〜〜〜!!

このなぞを解くために私はここまで読んできたのだ。
頼む、美花、読んでくれ  と叫びましたよ

結局は読んでくれましたが
それでも
何故ぎょうさんの人が不幸になるのだろうというなぞが
私の中には残ったまま・・・・・

なんとも消化不良の作品でした。






アルジャーノンに花束を
Flowers for Algernon
ダニエル・キイス
Copyright 1966
Published in Japan 1989


あらすじ

32歳のチャーリーは知能指数が68。
昼はパンやで働き 夜は精薄センターで勉強している。
アルジャーノンは脳外科手術をして天才になったねずみ。
アルジャーノンにしたのと同じ手術をチャーリーにすることになった。
チャーリーのIQは185に。
アルジャーノンに勝てなかった実験にも勝てるようになり
数ヶ月で難しい文献が理解できるようになり
数ヶ国語を自由に操れるようになる。

やがてアルジャーノンの知能指数が急速に低下
思考能力は退行・・
つまり
「人為的に誘発された知能は、その増大量に比例する速度で低下する」
ことが立証されている。

やがて自分もアルジャーノンと同じ経過をたどる事を悟る。


感想


IQがますにつれ
白痴だったころに自分と仲良くしてくれていると思っていた友は
自分を馬鹿にしていたのだと・・分かる・・など
望みどうりに知能を増進させてみたものの
今まで見ていた現実世界がまったくの異世界へ変こんして
果たして幸せになったといえるのだろうか・・

やはり神が与えてくれた能力はそのまま受け入れるのがいいのでしょうね。

盛んにIQがもてはやされた頃(1966年)のサイエンス フィクションですが
私には新しいSFに思えました。
映画にもなったそうです。


2002/1/29







ピアニッシモ
pianissimo
代13回スバル賞受賞
辻 仁成
1992第一刷発行
集英社

あらすじ

親の都合で何度も転校した 透 には誰にも見えない ヒカル という友達がいた。

コンクリートのジャングルの中で 

癒されぬ孤独を抱えたこの少年 透 の絶望と夢そしてその成長

ヒカル と別れるまで・・・のストーリー






感想

1990年代初め豊に成りきった日本で中学生が抱えている問題が
よく表現されているとおもう。

透は「東京NTT伝言センター」で知り合った サキ と孤独を慰めあった。
ごく自然に・・・
サキとの会話はとても心が落ち着いた。
誰も信じない ヒカル の存在を信じてくれた。
透は そんなサキに会いたくなった。
強引に会う約束をとったけど
サキは現れなかった。
サキは言った。

「私を信じていたわけではないでしょうね。
あなたとは 孤独に打ちひしがれた少女を演じていた。
みんなだってそうでしょ。
あなただって・・
ヒカルは僕にしか見えないんだ
とかいっていたでしょ。
会いたいってのは掟破りよ。
反則なのよ。
それがこの世界のルールじゃない。」


ひょっとしてネットフレンドもそうなのかな?
ネットの中では
私も別の私を演じているのかな?
な〜〜んて思ったりしました。

英語版と日本語版と両方読みました。






 白仏   辻 仁成
1997第1刷発行


あらすじ

明治30年頃に生まれた作者の祖父がモデル。
力鍛冶の息子として生まれた稔は既視感(初めての経験なのに以前に経験したことがあるような感覚)を何度も経験していた。
そんな稔があるとき自分をじっと見る白い仏を見た。
その白い仏は戦争で死にそうになった時、長女の前世の地へ行った時などに稔の前に現れた。
常に生とはなにか? 死とは何か? 死後の世界は? 自分とはなにか?
と問いかける。
過去に生きた人未来に生きる人みんな一つになることができるならそれほど素晴らしい事はないと思い、
島民すべての人の骨で一体の仏像を作る計画をたてる。
そして
その仏像が出来上がる頃 また稔の前に白い仏が現れ魂はあの世へと旅立っていく。



感想


学校の歴史の時間に習う歴史とは違い、
稔という一人の日本人の目を通して日本の歴史を見た。
九州の小さな島での話ではあるが明治の末から大正・昭和と
その当時の日本の様子が手にとるように分かる。
激動の変化をとげるこの時代のなかで
一人の男が子供〜思春期〜青年〜成人〜大人へと
成長していく心の変化もよくあらわされている。
戦争とはいえ また自分の身を守るためとはいえ
ロシア人を殺してしまったことは
いつまでもトラウマとして心に残っていたのだろう。

2001/12/11



光の帝国
(常野物語)
恩田 陸
1997第1刷発行

あらすじ



ツル先生は不思議な力をもった子供達(常野の人々)が心身ともに
療養することができるよう東北の山奥にできた学校の
校長先生です。
戦況が逼迫するにつれ、疎開先としての意味をもつようになった
その学校でのお話です。




感想


光が当たっているということと同じように風邪が吹き花が実をつけるのと同じように、
そう言う風にずっとずっと前から決まっているのだ。
でこの物語が始まります。

そうですね。
私がこの世に生まれたのも
そしてあなたと知り合ったのも
みんなみんな
ずっとずっと前から決まっていたことだったのかも知れない・・・


この学校へ脱走してきた若い兵隊さんが
「いつか自分の村からはやり病を無くそうと医者の学校に入った。
ところがそこで研究していたことは人間の殺し方だった・・」
と述べた個所では
思わず京都大学石井隊長率いる731部隊
またオーム真理教を
思い出してしまった・・・・

2001/12/7


錦繍(きんしゅう) 宮本輝
新潮社
昭和57年3月刊行


あらすじ

運命的な事件ゆえ愛し合いながら離別した二人が
10年後に
蔵王のダリア園からドッコ沼へ登るゴンドラの中で
偶然出会う。
10年間男がどのような生活をしてきたか知らぬまま
過ごしてきたが
あまりいい生活をしているようにはみえない男を見て
障害児を抱えた女は
四方八方手を尽くして男の住所を調べ
手紙を投函する。
お互い充分話し合いをしないで別れてしまったからだ。
そして
男と女の間を行き来した14通の手紙を通して
この二人が歩んで来た
過去・現在・未来が
語られる・・・



感想



「前略
蔵王のダリア園からドッコ沼へ登るゴンドラリフトの中で
まさかあなたと再会するなんて本当に想像すら出ないことでした。」

最初の文章に
これから先どのように話が展開するのだろうーー
とo(^o^)o ワクワクするものを感じました。
最初はとても入りやすかったのですが
中身はずいぶん重たい内容でした。

確かに人間には何故か説明のつかない「業」
と言うものがあります。
亜樹はどんな男性と結婚しても結婚相手が他の女性といい仲になってしまう。
これはきっと亜樹の「業」と言うものだろう。
亜樹はそれは「業」というより
私には妻として女として何か足りないものがあるからでしょう
と有馬に問い掛けている。
有馬は
亜樹は女性として充分魅力的で妻として申し分なかった
男はどんなに愛する可愛い奥さんがいても
他の女性に目が行くものだ。
と答えております。
それは
男という生き物の「業」でしょうか???
そんな 身勝手な!!!!

思いのしかかるような話の展開の中で
未来に向かって歩んで行く場面で
締めくくられているのに
ホットしました。

きっと私自身の中でも読む年齢が違えば
違った感想になるだろう・・・・・


2001・11・25

風の行方
上下巻

佐藤愛子
毎日新聞連載
1996/3/14〜97/41

あらすじ


夫婦って何? 家族って何? 幸せってなに?
を問う親子三世代の家族の生き方が乾いたユーモアでえがかれている。

40年連れ添った丈太郎に「自由になりたいから」と反乱をおこした信子。
妻の反乱を機に 自分を必要としている場所があると・・・・
一人岩手県川井村の山村で暮らす丈太郎。
夫の不倫がきっかけでキャリアウーマンとして自立して生きる美保。
部下に手を出した責任を取って美保と離婚をし若い妻ちかを迎える謙一。

謙一と美保の子供吉見を中心にばらばらになった家族を通して
家族とは? 親子とは? 教育とは? そして幸せとはーーーーーを問い掛ける。

感想

★教育★

浩介の生き方は現代の若者をよく表現していると思う。

「のらくらしている毎日が楽しいのか楽しく無いのか良く分からない
もしかしたら僕がのらくらしているのはこの有難い世の中
のせいかもしれないとふと思う。」

その浩介を見て丈太郎は
「戦争が終わったときのアメリカの占領政策は
日本人を腑抜けにすることだ。
あの男を見ているとその製作は見事成功したなと思えてくる」

その浩介も最後はモデルとしてそれなりにちゃんと生きているのだから・・・・
戦後教育で育った人たちもそれなりに頑張って生きているのです。
と言いたいのですが・・最近の幼児虐待の事件を見ると
先輩達が苦労して手に入れた平和な世の中・・これでいいのだろうか?


★夫婦★

夫の奴隷のような生活に反旗を翻しやっと手に勝ち取った自由。
ダンス・旅行・など一人気ままに暮らして2年・・・
幸せ「みたい」な気分は日常の中に時々かおを出すが
それはあくまでも「みたいな」であって
「幸せ」では無いような気がするという信子。

そうですよね。
限られた自由時間に喜び・安らぎを感じるものです。
あれもしたいこれもしたい
ああなりたいこうなりたいと目標があればそれに向かって
頑張れるものです。
幸福は退屈 不幸は面白いでしたかね?


★恋愛★

女たらしの楠田にドンドンのめりこんでいく美保。
のめりこんでいく美保の心の動きは切ないほど
よく分かる
自分を見失わないで・・・
と読みながら美保にエールを送る・・・


★★★

佐藤愛子は日ごろ私が漠然と思っていることを
上手いこと文章にしていると思う。
誰が正しくて誰が悪いのだ
とはっきり判断できない
心の感情の行き違いのところは
読んでいて思わず涙が溢れてきてしまいました。

この話の中で一番嫌いな人は謙一
一番好感を抱いたのは ちかちゃん でした。
あなたは?

2001/8/13






  漫画
ナニワ金融道
全19巻

青木雄二(s20生まれ)

あらすじ

灰原達之の勤めていた印刷会社が不渡りを出して倒産。社長は行方不明に。
街なかで手渡されたティッシュの「帝国金融の求人広告」が縁で金融屋に入社。
金融会社に入社して数年・・かなり 裏のからくりを理解してきた灰原でも
連帯保証人となって2300万円の負債を抱える身となる。
金融界の表の仕組み裏の仕組みが分かりやすく書いてある。

感想

全部で19巻。
はじめは私たちの身の回りで起きそうなケースだったので
なるほど・・と思いながら読みましたが
最後の2・3冊はちょっと私には難しすぎて読めませんでした。
金融会社のお世話にならないでいけるのが一番ですね。

2001/7/5

パラサイト・イヴ

瀬名秀明(1968年生まれ)
H8/12/10初版発行
'95 第2回日本ホラー小説大賞受賞


あらすじ

大学の薬学部助手永島利明の最愛の妻聖美が交通事故で死亡。
聖美を余りにも愛する余り
聖美の腎臓を提供する替わりに聖美の肝臓を受け取る。
その肝臓からミトコンドリアが増殖し
インキュベーターの中で聖美の肉体が形造られていく・・・
それは
何億年も前からこの時を待っていたという。
利明との受精卵を腎臓のレシピエントの少女の子宮に付着させ子供を産ませる。
その子が男になったり女になったり・・
最後には利明と一体となって滅んでいく・・・

感想

果たして寄生虫であるミトコンドリアが宿主より優位にたち
宿主を奴隷化できるで有ろうか・・・と言うテーマのようだが
SF作品のように思えるのだが・・どうもそうではないらしい・・
映画のほうはロマンチックにえがかれているようだ・・

2001・6・21

幸福と言う名の不幸

曽野綾子
1975 第一刷り発行
1971週間女性連載

あらすじ

父母の慈愛を一身に受けて育った娘 榎並黎子(れいこ)は17歳の時に父を亡くす。
父の死後 幸福とも不幸とも呼びがたい生活へと入っていく。

黎子が18歳から27・8歳まで いわゆる女性の結婚適齢期をはさんで 
黎子の前には 結婚を前提とした数多くの男性が 浅い縁を結んでは次々と消えていく。

年齢を重ねるに連れて 男性を見る眼も肥えていき どの男性を見ても満足できなくなっている。

が 結局は17歳の時に出会った恋してはならない人を恋し
その人の処世の美学に染まり
生かしも殺しもしない淋しさの中で、幸福と言う名の不幸の中でしか生きていくしかなかった・・

感想

見合いの後 直ぐに母と娘の二人暮し黎子の家に 卵40個・メロン6ッ個を届けた男性。
外務省の試験より運転免許の試験を優先させた男性。
動物には溢れるほどの慈悲を示すのに人間には冷たい男性。
何度も見合いをし吟味して選んだ妻が浮気性だった男性。
等など・・・

十数人のありとあらゆるタイプの男性の登場は興味深かった。
どの男性にも結局は満足できないのだが
結婚とは 女性にとってなんだろう・・・

2000・5・28



火車(かしゃ)

宮部みゆき

あらすじ


無理をして購入した家のローンが払い切れなくなって借金地獄へ・・果てに一家離散。
それでもどこまでも追いかけてくる取立てや。
どこまでも取り立てにくる借金取りから逃げなくてもいいように他人に成りすます。
でもはやり
真実を暴かれることから逃げる生活が続く・・・・



感想


昭和50年代後半の借金のとりたてが生々しく書かれている。
ストーリーとしては無理があるような気がするが・・・
借金地獄に陥っていく様が分かりやすく書かれている。
捜し求めてきた 他人に成りすましてきた人と会う・・というところで
話は終わるのだが・・・
私には何か物足りない・・

2001・4・20



   理由(りゆう)    

宮部みゆき
1998年6月1日第1刷発行
1999・9.2〜1997・9・7朝日新聞夕刊連載


あらすじ

バブルがはじけてとんでもない不景気がやってきた1996・6・2(平成8年)
超高級マンションで「一家四人殺し」なる事件発生。
調べていくと、4人は全く 血の繋がりの無い他人同士の同居生活だった。
そして何故この4人が同居するようになったのか。何故殺されることになったのか。
 犯人は・・


感想



_s(・`ヘ´・;)ゞ ..うーん


2000・3・25