*紫髪* 目次>歴史思想>歴史>「歴史書」


中国の歴史書

正史
 正史はすべて「紀伝体」で書かれたことを特徴としています。
 紀伝体とは「本紀(君主の伝記と国家の大事について記載)」と「列伝(臣下の伝記、関連諸外国について記載)」により構成される形式で、他にも「表(年表)」・「志(文化・法制・天文など)」などがつく場合があります。『史記』において初めて採用され、以降歴史著述のオーソドックスなスタイルとなっています。

正史二十五史


主な編纂者巻数対象となる歴史
1
史記司馬遷(前漢)
130
黄帝〜前漢武帝まで
2
漢書班固(後漢)
100
前漢
3
後漢書范曄(劉宋)
120
後漢
4
三国志陳寿(西晋)
65
三国(魏・呉・蜀)
5
晋書房玄齢(唐)
130
西晋・東晋
6
宋書沈約(梁)
100
宋(劉宋)
7
南斉書蕭子顕(梁)
59
南斉
8
梁書姚思廉(唐)
56
9
陳書姚思廉(唐)
114
10
北魏書魏収(北斉)
100
北魏
11
北斉書李百薬(唐)
50
北斉
12
北周書令狐徳枌(唐)
50
北周
13
隋書魏徴(唐)
85
14
南史李延寿(唐)
80
南朝(劉宋・南斉・梁・陳)
15
北史李延寿(唐)
100
北朝(北魏・北斉・北周・隋)
16
旧唐書劉[日+句](後晋)
200
17
新唐書欧陽脩(宋)
225
18
旧五代史薛居正(宋)
150
五代(後梁・後唐・後晋・後漢・後周)
19
新五代史欧陽脩(宋)
74
五代(後梁・後唐・後晋・後漢・後周)
20
宋史托古托(元)
496
北宋・南宋
21
遼史托古托(元)
116
22
金史托古托(元)
135
23
元史宋濂・王[ネ+韋](明)
210
24
新元史柯劭サ(中華民国)
336
25
明史張廷玉(清)
257

 三史…『史記』・『漢書』・『後漢書』
 四史…三史+『三国志』
 十七史…四史+『晋書』・『宋書』・『南斉書』・『梁書』・『陳書』・『北魏書』・『北斉書』・『北周書』・『隋書』・『南史』・『北史』・『新唐書』・『新五代史』
 二十一史…十七史+『宋史』・『遼史』・『金史』・『元史』
 二十二史…二十一史+『明史』
 二十四史…二十二史+『旧唐書』・『旧五代史』

正史以外の主な歴史書
・春秋左氏伝…左丘明(生没年不詳)の著といわれる。魯の年代記『春秋』の注釈書。紀元前700年頃からの約250年間の歴史的事績を編年体(年ごとに歴史上のできごとを記述する形式)で記述。

・資治通鑑…北宋・司馬光著。294巻。春秋末期〜五代後周までを編年体で記述。始め『通史』と名付けられたが政治の参考に資することができるという意味で『資治通鑑』の名を皇帝より賜った。元の時代、宋の遺民胡三省によって注が施された。

・十八史略…宋末元初の人、曾先之著。2巻。十七史と宋代の史料を加えて十八史とし、これを抄略して編年体で記述した教材用の史書。中国よりも日本で主に読まれてきた。

・二十二史剳記…清・趙翼著。36巻。二十二史の問題点を選んで問題点を箇条書きにしたもの。各史の編述の次第・体裁・記事の正誤など各時代の問題点を約500項目にわたり論述。

目次に戻る