ISLAM   〜ムスリムとして知っておくべきこと〜

『イスラームに関する質問 』

ムハンマド・ジャワド・シューリ


注:ウィルソン・H・グウェルティン(W)
     イマーム・シューリ(C)

  【質問13: 預言者性のさらなる証拠――クルアーンの未来に関する予言】


W: アラビア語を母国語とする人びとのクルアーンへの敬意を評価すると共に、
私はクルアーンが何よりも優れていると信じたい。 実際、歴史上、クルアーンに比類するものを試みて成功した個人や集団の記録はありません。
どの時代でもアラビア語を母国語とする人が皆ムスリムだったわけではありません。
ムハンマド時代のアラブ人たちは非常に雄弁術に長け、大多数がイスラームに猛烈に反発していたことは知られています。
クルアーンはそういった人びとや未来の世代に同じものが作れるなら作ってみろと挑戦していますが、 クルアーンに反抗した人たちはその挑戦に応えることができなかった。
クルアーンが優れていることは紛れもない事実ですが、クルアーンが優れていることやその文体の美しさの他に、クルアーンが本当に神の啓示でムハンマドが真の預言者であることを証明するものはあるのでしょうか?



C: クルアーンには二つ以上の未来の予言が含まれていてその予言は当たっています。未来の知識は人間が有するのではなく、神ののみが知るものです。

科学技術においては、人間はこれまでにない飛躍的発展を遂げました。
それだけの知識の発展がありつつも、人間は未来を予言できません。
最たる文明の国々が敵対し戦争していますが、勝利の保証は誰にもない。
このような人たちに未来の知識が与えられていれば、破滅的な戦争は回避していた
でしょう。敗北がわかっていながら戦争を始める者はいません。

人間に予言能力がないのを認めるには、選挙活動を思い起こすだけで十分です。
様々な現代メディアや科学的手段により情報が得られても、候補者は票を数えるまでは 勝敗がわからない。

聖クルアーンには人間の予言できない未来を扱った情報が多く含まれています。
その予言はすべて当たっているのです。クルアーンが神の啓示でありムハンマドが
預言者であることを、そのことが示しています。

これらの予言の中には聖クルアーンの未来を扱ったものがあります。

1.「本当にわれこそは,その訓戒を下し,必ずそれを守護するのである。」(15:9)

     クルアーンが消滅しないことを示した節です。
     クルアーンはこの世から消え去ることがない。永続する。

     これは人間の予測に反した予言です。
     クルアーンは無学な文盲の預言者が紹介しました。
     無教養な国の言葉で紹介されたのです。
     預言者の時代、何百万人ものアラブ人の中で読み書きができた者は百人と
     いなかった。圧倒的大多数は預言者が紹介した神の書と預言者に反抗して
     いました。そして残る世界も抵抗していた。こうした状況下、預言者が
     紹介した書は消滅する運命にあると考えられていました。
     代々引き継がれるチャンスは皆無といっていい状況だったのです。

2.「訓戒(クルアーン)がかれらのもとに来た時,それを拒否した者は(われから
     隠れられない)。本当にそれは偉大な啓典であり,虚偽は,前からも後ろからも,
     近付ことは出来ない。これは,英明で讃美すべき方からの啓示である。」
     (41:41‐42)

     クルアーンは啓示以前または啓示後の言葉により改竄されることはなく、
     純粋なまま永続することを世界に伝えた節です。
     この予言も人間の予測に反したものでした。
     私達は向上しましたが、その状況の中で紹介された書が、人間的見地で全く
     改竄がなく、純粋に生き残るというのは考えられません。
     啓示が下った時代、印刷機などありませんでした。
     印刷機が発明されたのはムハンマド時代からさらに数世紀後のことです。

     歴史からわかるように、全く改竄されず純粋な形で残っている聖典はクルアーンの      他には存在しません。他の聖典は何世紀もの間に何度も変えられています。
     クルアーンも例外ではないと思われていました。

     しかし、二つの予言は当たりました。聖クルアーンは消滅しなかった。
     生きた書として存在しています。実際、内容豊かなクルアーンは世界中で
     朗誦され、ムスリムは日に五回の義務の礼拝で聖クルアーンを朗誦しています。
     莫大な数のムスリムはクルアーンを日々、数えきれない回数朗誦しているのです。

     二番目の予言が当たっているのも明らかです。
     聖クルアーンは原形のまま生き残りました。
     人間が差し挟んだ言葉は全くありません。
     この偉大な書のテキストに一切改竄がないことを、イスラームを批判する人たちが
     証言しているのです。今日、私達が朗誦しているクルアーンは全く省略されたり
     付け加えられたりしておらず、預言者ムハンマド自身が唱えていたそのままの
     言葉なのです。

3. 聖クルアーンには、イスラームを受け入れない者たちにアラビア語でこれと
     同等のものを作ってみよと挑戦する節がいくつかあります。その一つがこれです。

     言ってやるがいい。「仮令人間とジンが一緒になって,このクルアーンと同じような
     ものを齎そうと協力しても,(到底)このようなものを齎すことは出来ない。」(17:88)

     この節は人類にクルアーンと匹敵する言葉が作れるなら作ってみよと挑戦している      だけでなく、そうした試みが絶対に成功しないことを予言しています。
     聖クルアーンが他のどんなアラビア語の表現よりも優れたものとして継続することを
     はっきり予言しています。

     大変影響力のある節です。
     聖クルアーンに匹敵するものは現在も存在しない、未来にも出てこないと語って
     いる。大変意外な予言です。人間の技能・才能はどの分野でも常に向上して
     います。科学発明は、功績の有無に関係なく、さらなる知識や技術の会得によって      発展し続けるよう期待されます。
     初の飛行機が空を飛んだのは疑いなく驚異的な出来事でしたが、今日の飛行機
     とは比べものにならないものでした。
     初の飛行機が未来の飛行機に匹敵するものではないということを発明家が予測
     していたと仮定します。そんな予測は全く愚かといえましょう。
     自然の経過に反する予測ですから10年後にその予測は覆されます。
     ムハンマドが唱えたこの節も自然の経過に反していました。
     14世紀も前に伝えられた言葉ですが、今もその意味するところは変わりません。
     世界の出来事を見てみてもこの事実を覆すものは見当たりません。
     それどころか、この節はかつてない意味深長なものに思われます。
     予言は古ければ古いほどいっそう真実味を増すものです。

     この予言にはもう一つ驚くべき点があります。
     科学分野のように誰もが精通していない特別な分野の専門レベルの人に挑戦する      ということは想像できます。ある分野の天才科学者が専門家の誰も知らない秘密を
     発見するというようなことはありえます。その天才科学者が自分の発見を上回るもの      は今後もないと主張したとすれば、これは数限られた科学者への挑戦です。

     クルアーンはそこが違うのです。
     クルアーンは数少ない専門家だけに理解できるものではありません。
     アラビア語のわかる人ならだれでも理解できる言葉と文から成り立ち、特殊なもの
     ではありません。人にわからない秘密が隠されているわけでもない。
     すべては知られている。
     従って、この節の挑戦は決して限られた人に向けられているのではなく、各世代の
     大勢の人びとに向けられた挑戦なのです。
     専門分野というのではなく普遍的な挑戦の場合、比類のものを作るのが不可能と
     いうのは専門分野の専門家の失敗よりはるかに驚異的です。
     どんな科学の発見もこれに比類しないということを思い起こすとき、これはさらに
     驚くべきことです。原子爆弾は今世紀最大の発明でした。それほど重大であっても、
     つくった国だけが保持できたわけではなく、他国も試み成功しました。

     クルアーンはどんな世代の天才人間や集団の手にも届かぬ真に優れたもの
     (すなわち奇跡的な書)であるのか、それとも人間の手に届くものなのかの
     どちらかですが、驚異的にも神は人類にこれと比類のものを作らせなかった。
     どっちにしても予言は当たっています。
     今なお、聖クルアーンに匹敵する書は存在していないのです。



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