「あんた、夢を見てるかい?」男は問うた。 「見て、考えて、感じたものを、誰かに伝えたいと思わないか? あんたが生きていた証を、何か、残したいと思わないか?」 男は酒に酔っていた。甘い酒だ。 「そうだな」俺は言った。遠い島の酒を飲んだ。苦い酒だ。 「これじゃ、ただ生きてるだけだ」