カラスを捕える

カラスを捕える四つの方法

無双網、箱罠、木登りは生け捕りができるが、手間がかかる。銃を使用するとカラスを殺すことになるが、効率的である。

無双網でカラスを捕えるには一週間以上の撒き餌、ブラインドの準備、網の設置、網返しの時の瞬発力養成など高度な技術が必要である。日本でこの技術を持っているのはこのサイトの編集者と信州大学名誉教授の中村浩志しかいない。

箱罠は囮のカラスを中に入れて餌や水を与えなくてはならないし、イタチなどの侵入の無いように床面をガードしなくてはならない。設置も運営も手間がかかる。なわばりを持つ大人のカラスが飛び込むのは稀である。

木登りをして大木の先端に掛けられたカラスの巣までたどり着き、雛を誘拐してくる方法である。これは素質、訓練、意志の三拍子が揃っていないとできない。この危険な方法でカラスの雛を捕えたのはこのサイト編集者、中村浩志そして福田道雄である。

銃による採集は戦前の日本では王道であった。山階標本のほとんどは銃を使っている。動物愛護が浸透するにつれて社会的に拒絶感が強まっているが、銃を使わざるを得ない状況は多い。調査対象地域が広大で交通が不便な土地、調査期間が限定されている場合、無双網・箱罠・木登りに頼ることはできない。標本やDNA試料の採集で、銃の使用しかない場合がある。害鳥として大量に駆除されるときは動物倫理は不問にされながら、学術目的の時は倫理委員会の裁可を仰がなくてはならないという二重基準は欺瞞的である。