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アップの遅れていた2017年春号、ようやくオンラインできた(梅雨の真っ盛りだというのに、今頃春号かい?)。遅れたけれど、進化・種分化のページが新登場した。2006年春から始めた極東ロシアと北海道のハシブトガラス研究、それから生まれた新知見を全て公開している。研究結果をまとめた3本の論文は事情があってすべて英文、海外の雑誌に受理公開された。このページは少し詳しい和文要約である。


「カラスをめぐる冒険」にようこそ

オリジナルな研究成果(一次情報)を中心にカラス研究を紹介する。自分は「量」優先の研究スタイルでやってきた。片手間に集めた貧弱な量のデータを豊かな空想力で補い、質の高い結果を求めるのは邪道だと考えている。先ず十分な量の観察データや標本を集めること。次いで既成のパラダイムに縛られることなく熟慮を重ねて新境地を切り開こうとする。そうすることで従来にない新しい「質」に辿りつくことが出来ると考えてきた。

「カラスを追って海外へ」のページ アルバム中心に構成され、極東ロシアでのExpedition記録、対馬と韓国への調査行記録は自信作。

「カラスを捕える」のページ 賢いと定評のあるカラスをどう捕えるか?巣の中の雛を捕まえる、若鳥を捕まえる、なわばりを持っている成鳥を捕まえる、どれも易しくはない。

「行動・生態」のページ 30余年の研究生活の前半、行動と生態を中心に比較的狭い時空間内での冒険の成果を紹介する。

「進化・種分化」のページ 後半は進化と種分化をテーマにカラスの頭骨を使い研究した。広大な時空間、東シナ海からアムール川上流域まで東アジアの広域を舞台に、最終氷期突入前から現在までの十万年に渡る時間の流れの中で、ハシブトガラスの分布域の変遷、形態の変化を解明した。形態学と分子生物学のコラボレーションを紹介する。

「English Digest」 For foreing ornithologist who do not speak Japanese, English Digest provide you many new findings on Crows that are pronounced in my ten Japanese articles.

「烏声妄言」のページ カラスに憑かれた著者のESSAYを数編。

「編集者」のページ Independent Researcher中村純夫の経歴や近況。     

Cover Slideshow 京都野鳥の会の三宅慶一さん撮影