(ロゴ)食在泉州

(ロゴ)手撕鴿、芥菜飯

【 しゅせいこう shŏu sī gē かいさいはん jiè cài fàn 】


手撕鴿、芥菜飯


ホテルのレストランで、ご当地の名物を尋ねてオーダーしたもの。

鳩は自分で手でちぎりながら食べるもので、使い捨てのビニール手袋をくれた。
(「撕」の字は、手で裂く、の意。ハトは、現代中国語では「鳩」でなく「鴿」の字を使う。)

「芥菜」とは、辞書によるとカラシナ。
しっかりとした味付けが染みたご飯が旨く、いくらでも食べられてしまう。



(ロゴ)滷麪、五香卷

【 ろめん lŭ miàn ごこうまき wŭ xiāng juăn 】


滷麪、五香卷、土筍凍


左奥「閩南滷麪(麵)」は、泉州(ないし福建)の名物料理とのこと。
(漢和辞典によると、「滷」の字は、塩辛い水、又はにがり。)
コクのある濃い目の味付けのスープに太目のコシのある麵の、
ちょっと長崎ちゃんぽんのような感じの、大変旨いものであった。

右は「五香卷(巻)」。
臺灣(台湾)でもよく用いられる「五香粉」というスパイスの効いた、
練り物を湯葉でくるんで揚げたもので、これも旨かった。

手前は「冷菜」(作り置きの前菜)の「土筍凍」。



(ロゴ)土筍凍

【 どじゅんとう tŭ sŭn dòng 】


厦門でも名物として勧められた「土筍凍」。
そのときは漢字名からタケノコなのだろうと思った。

今回よく見たところ、イモムシ状のものが見える。
店員さんに尋ねたら「海沙虫」と書いてくれた(!)。

食欲をおおいに殺ぐヴィジュアルである(笑)が、
臭みのないぷりぷりの食感で、
新鮮な貝類のような感じ。

帰宅後調べてみたところ、
中国名「星蟲(虫)」、和名も「ホシムシ」という、
汽水域の砂・泥中に住む無脊椎動物とのこと…

土筍凍・拡大


海蠣煎


(ロゴ)土筍凍

【 かいれいせん hăi lì jiān 】


牡蠣のオムレツ。
臺北で食べたのと同じ、小ぶりの牡蠣だ。

福建よりも先に臺灣に行った私にとっては、
牡蠣のオムレツは
臺灣名物というイメージだが、
その故郷である福建・泉州で
食すのは何とも感慨深い。

現代中国語で「煎」とは、
少量の油を加えて焼く・揚げるの意。




(ロゴ)炒米粉、跳々魚

【 いためビーフン chăo mĭ fĕn ちょうちょうぎょ tiào tiào yú 】


炒米粉、跳々魚


ビーフン(「米粉」の閩南語=福建語読み)も臺灣の特産品だと思っていたが、
もとは福建特産とのこと。
臺灣・高雄で食べたものよりも麵が太く、日本の焼きそばにやや近い感じだった。
(もしかしたらビーフンでなく「炒滷麪(麵)」だったのかもしれない…)

スープは、アサリかハマグリにしようと思ったのだが、
運転手さんは店頭のたらいのトビハゼのような魚を指して、こっちの方が旨いという。

私の感覚では、活きのよいハゼは天麩羅にするイメージで、
スープにしてしまうというのはちょっともったいないような気がした。
しかし実際に食してみると、さっぱりとしただしが出たスープが旨いのに加え、
骨からぷるんと剥がれる、ぷりぷりとした白身もなかなかよかった。



(ロゴ)包公魚

【 ほうこうぎょ Bāo gōng yú 】


淸蒸包公魚


店頭の水槽に定番の「石斑魚」と並んで、黒鯛が泳いでいた。
値段を聞くと「石斑魚」の半額(1匹50元=約700円)。

白身の鮮魚の中華料理での定番の調理法「淸蒸」(qīng zhēng)(蒸してからソースをかける)
にしてもらったところ、ふっくらとしながらしっかりと締まった身が
塩焼きとはまた違った食感・味わいで、大変よろしかった。

「包公」とは、北宋期の名裁判官・包拯(ほうじょう Bāo Zhěng 999~1062年)のこと。
公平無私にして弱きを助ける、ちょうど大岡越前のようなイメージの存在だ。
なぜ黒鯛が包公と呼ばれるのかはよく分からない。