
指圧健康堂
Shiatsu-Kenkodo
役立つバックナンバー
◇◆◇◆◇◆◇ 指圧健康堂 ◇◆◇◆◇◆◇
● 第三十三回 ●
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皆さん、こんにちは。
またまたすっかりご無沙汰してしまいましたが
お元気でお過ごしでしょうか。
いきなり寒くなりましたね。ドイツでも初雪が降りました。
いずれにせよ、体調を崩されませんように!
このニュースレター「指圧健康堂」では、ドイツで治療師歴17年の
筆者が普段の治療中に患者さんから受ける質問への回答・アドバイスを
中心に、皆さんの健康維持に役立つ情報をお届けしたいと思います。
どうぞよろしくお願い致します。
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♪指圧健康堂、第三十三号の内容♪
★足首の捻挫のふくらはぎの肉離れの応急措置
★今週のTip! お休みです。m(_ _)m
★あとがき
★筆者紹介
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この「指圧健康堂」へのご意見・ご感想・ご要望などがございましたら
メール(kenkodo@hotmail.com)または当サイトの掲示板
(http://bbs.infoseek.co.jp/Board01?user=9298)に
ご意見を頂けると嬉しいです。よろしくお願い致します。
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★足首の捻挫とふくらはぎの肉離れの応急措置
皆さん御無沙汰しております。
私の患者さんでスポーツをしている方々が最近相次いで足首を「グギッ」
っと捻挫してしまっています。
今回はスポーツ障害の基礎になる応急措置です。
(スポーツに興味の無い方には申し訳ありません)
日本にお住まいの方は、受傷後すぐ「冷湿布」(ドイツにはこのタイプが
無いんですよね)を貼って、「包帯」をして「安静」と考えると思います。
間違いではありません。
今回はさらに何点か受傷直後に行なう大事な点をあげます。この措置
によってポピュラーな「冷湿布、包帯、安静」の応急措置より半分以上の
早さで現場復帰が出来ます。
テーマは「受傷後の腫れをいかに早く引かせるか」です。
受傷後すぐやること。
1)安静
とにかく動かない事。「受傷した足に自分の体重をかけない事」が大事。
他人の肩を借りるかおんぶしてもらいます。自分1人なら「ケンケン」で歩く。
「ママさんバレー」等、クラブ組織で活動している方なら、緊急用に車の
トランクに「松葉杖」を用意しておく事をお勧めします。
この最初の段階で受傷した足に体重をかけると、組織の損傷が広がり復帰に
2倍の時間がかかります。
仰向けに寝かせ、足を心臓より上に上げます。ビールケース位の高さが
ベスト。無ければスポーツバックを重ねて足を載せます。
自宅であれば、床に寝て足をソファーの上に上げても良いでしょう。
2)圧迫と冷却
包帯を用意して水道水で濡らします。少しポタポタ水が垂れる位の状態に
して、足指の付け根から足全体に巻き始め、可能ならつま先を軽く引いて
足首を90度位にして、足首は「8の字」に包帯を軽く巻きます。
きつく巻く必要はありません。足首を固定したらそのまま残った包帯で
膝下に向かって上に巻いていきます。
包帯が十分あれば包帯で、無ければタオルを濡らして「太腿の付け根」まで
足全体を包みます。
指先が「ジンジン」してきたら強く巻きすぎです。
自宅でする場合は下が濡れないようにビニールシートなどを敷いた方が良い
でしょう。
ここで質問が来るはずです(笑)
「冷却だから水は冷たい必要がありますか?夏は水が生ぬるいですが?」と。
大丈夫です。「気化熱」と呼びますが、水が蒸発する時、熱を奪って逃げます。
水自体が生ぬるくても中(包帯で巻かれている受傷した部位)は冷えています。
3)排水の準備
さてここからは皆さんには未知の世界(のはず)です。
さて今は「足全体が濡れた包帯で包まれ、膝から下が心臓より上に置かれて
いる状態」です。
皆さんにも想像がつくと思いますが、この怪我をした足首は腫れています。
簡単に言うと水が溜まっています。この水が回復を遅らせます。治療の目的は
「早く腫れをひかせる事」です。
自分の指で股関節の付け根(膝を挙げるとズボンに皺が出来る辺り)を触って、
「ドクン、ドクン」と拍動している場所を見つけます。
そのすぐ下に「コリコリ」した部分を見つけられるはずです。ここが「リンパ節」
です。
普通は「コリコリ」は無いのですが、受傷した足にはすぐ反応がでます。
股関節の付け根のリンパ節は、足に溜まった水の「排水溝」です。
ここを軽く(数分間)マッサージして、まず「排水」の準備をしてあげましょう。
4)排水運動
さて次は運動です。運動?安静じゃなかったの?と思われる方もいると思いますが、
「痛みを伴わない運動」と理解して下さい。
足を包帯で圧迫し挙上した状態で、つま先を軽く手前に引きます。
痛いですか?では、痛まない範囲で動かしてみて下さい。
1cmでも2cmでも構いません。
「足指全体を手前に引いて(痛くない所で)10秒間静止。その後ゆっくり戻し
10秒間元の状態にします」これを何回も続けます。
息は止めないように。患部に痛みの無い範囲で足の筋肉を動かします。
ふくらはぎ受傷の場合、筋肉を「ピクピク」させるだけでも良いです。
筋肉が動かないと「溜まった水分」はリンパ管を通って腿のリンパ節に向って
移動しません。
夏場は包帯がすぐ乾くので、15分おき位に包帯を解いて、濡らして巻き直します。
ここまでの全工程約2時間。
後は普通に湿布(ドイツならヘパリン、ボルタレンなどの軟膏)をして包帯で安定。
でも足は挙上したまま。食事と寝ている時以外は足を動かしつづけた方が良いです。
移動の時は「松葉杖」を使いましょう。患部の足には体重を掛けないようにします。
最初の3日間が大事です。
不安なら患部をテーピングで軽く止めても良いでしょう。
治療の途中で痛み、又は患部の発熱があれば「アイスノン」「氷嚢(氷のビニ―ル
袋詰め)」をタオルに包んで患部にあてますが、30分が限度。ドイツでは長く氷を
当てません。
「過度の冷却」はリンパ組織を麻痺させ浮腫の回復を遅らせる、と考えます。
故にドイツの我々の業界ではでは「ホットアイス」「マイルドアイス」という言葉が
あり、主に「冷たい水」が使われます。
もう一度書きますが、「腫れ」には「部分的な冷却」は効果が有りません。
患部の痛みには「鎮痛剤」を飲みます。
何処でも手に入る「アスピリン」でもOK。内出血の沈着予防にも
効果あり。「アスピリン」は血を薄めるんですね。
同じ効果がホメオパシーでは「Arnika」。私は患者さんにはこっちを勧めています。
受傷後数日以内に見られる「踝の下の内出血」の沈着予防の為「Arnika」のD30を
すぐ2粒飲ませます。
「Arnika」には軟膏もありドイツでは処方箋無しで買えます。
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★あとがき
この夏から先週にかけて総合病院での研修で忙しかったです。
治療室を休む事になって、患者さんの皆様にはご迷惑をお掛けしました。
研修は無事すべて終了しました事をお伝えいたします。
今回は3つの病院で、それぞれ「整形外科」「外科」「内科」の研修を
経験。膝のオペ(手術)も胃がんのオペも見学でき、内容は濃かったです。
私の今回の研修の眼目である「リハビリテーション」ですが、
当然の事ながら、治療師のレベルの差、というかオーガナイズの差は病院毎に
歴然としてありました。入院(手術)するなら事前に病院をしっかり選ぶ必要
があると改めて思いました。
最後は「内科」の研修。肺炎で入院された方や内臓手術後のリハビリです。
治療のメインは「呼吸療法」。呼吸なんて生きてるんだから全員してるじゃん!
と思う方も多いでしょうね。
でも入院患者さんは「お腹を使ってしっかり呼吸すること」の出来ない人が
多いのです。
手術後の患者さんは集中治療室に移され24時間体制で管理されます。
意識が無く酸素吸入を受けている患者さん達。モニターでは呼吸数が1分間で24回
なんてことも。
正常なら14回前後ですから、いかに呼吸が浅いか判ります。
この方々の手足を動かしてあげると、呼吸数が正常に近くなるんです。
日々の運動って大事なんですね。
3〜4日入院しただけで、筋肉が衰えて歩けなくなる、又は歩き方を忘れる
お年寄りの患者さん達に接した今回の経験から、改めて健康の大事さを学んだ気が
します。
上記の「アスピリン」はドイツでならどこでも手に入るポピュラーな薬ですね。
ドーピングのリストにも載らない為、競技選手でも心配無く飲めます。
昔ある友人が頭痛の時「(アスピリン)で血を薄めなきゃ!」と飲みました。
日本で誰が頭痛薬を飲む時、「血を薄める」と考えて飲むでしょう?(笑)
でもドイツではかなりの人がそう思っているらしいです。
サッカーのブンデスリーガ―の選手達も、試合後「アスピリン」を飲みます。
過激な発汗量の為、体液のバランスが崩れ、まさに「血が濃くなっている」
状態だからです。長時間の飛行時間で発生しやすい「エコノミー症候群」にも
適しています。
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★筆者紹介
石川 正
指圧師、スポーツメディカルトレーナー、ドイツ医療マッサージ師。
リンパドレナージュ治療師(浮腫治療)。
現在、フランクフルト近郊(Offenbach) の治療室に勤務。
指圧、マッサージ師国家試験合格後1988年5月渡独。
総合病院に3年間勤務後、4年間ドイツスキーナショナルチーム専属の
スポーツメディカルトレーナーとして世界中を転戦。
リリハンメル冬季五輪にドイツチームでは初めての日本人スポーツ
メディカルトレーナーとして参加。(HPに当時の写真を載せています)
ドイツVDB公認スポーツ理学療法士、
ドイツマッサージ師国家資格を取得。
長野冬季五輪参加(フィンランドチームに同行)
ソルトレークシティー冬季五輪参加(リヒテンシュタインチームに同行)
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。m(_ _)m
取り上げて欲しいテーマ、質問等ございましたら、以下の
アドレスにメールを下さい。
順次テーマとして取り上げていきたいと思います。
発行者 : 石川 正
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