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安孫子園の主な品種


安孫子園の佐藤錦(おいしいよ!!)
やっぱりこの味♪このさくらんぼ♪ 
佐藤錦 (さとうにしき)

 日本を代表する品種です。山形県東根市の佐藤栄助さんは家業のみそしょうゆの醸造業を継ぎましたが、1892年(明25)25歳のときに趣味で果樹栽培を始めました。しかし40歳を過ぎて株の投機で全財産を失ったときに、以後は果樹栽培をしようと決心して、品質のよい早生種の育種研究を始めました。
  その結果、誕生したのが、果物界の超ロングセラーを誇る「佐藤錦」です。「ナポレオン」を母にし、「黄玉」の花粉を交配して実ったなかから育種され、のちに佐藤錦と命名されました。佐藤さんは1950年(昭25)に亡くなりましたが、佐藤錦のほうは半世紀近くもトップの座を守り続けています。
 6月初旬〜下旬が出回りの中心になります。それ以前に出回るハウス物などは高級すぎてギフトに用いられることが多いようです。 品質がよく、甘く、雨にも劣果しにくい、と三拍子揃った優等生のさくらんぼです。アメリカンチェリーが輸入されても、日本産さくらんぼが独自の歩みをしてこられたのも「佐藤錦」という存在があったからでしょう。

 安孫子園ではこの品種 佐藤錦を皆様にもぎとり、お食べいただいております。


安孫子園の紅秀峰(粒が大きいよ!)

食い応えあり♪佐藤錦にまさるともおとらない。

紅秀峰 (べにしゅうほう)
             晩生のさくらんぼです。
まだあまり流通していないので、この品種を始めて聞く方も多いと思います。紅秀峰は、佐藤錦より10日程遅く6月下旬〜7月上旬に収穫期を迎えるという晩生のさくらんぼで、1991年に品種登録されたというまだ新しい品種です。
 糖度は20%程度と佐藤錦と同等、美しくおいしい大玉のさくらんぼで、さらに佐藤錦よりも日持ちが良いという性質を兼ね備えています。

まず見た目、粒が大きいこと。さとうにしきの実の大きさは1粒平均約7gですが、紅秀峰は約8〜9gです。また、実の赤みが強く、見栄えもします。形もまんまるではなく、ハート型に近い形です。
味の面では、甘みが強く、酸味は少ない。印象としては、「とても甘いさくらんぼ」です。もちろん、さとうにしきの特徴も受け継ぎ、香り豊かです
この品種は、「佐藤錦」に「天香錦」を交配して得られた実生から選抜・育成されたもので、果形は短心臓形、大きさは大、果皮色は帯赤黄斑、育成地(山形県寒河江市)において6月下旬〜7月上旬に収穫できる甘果おうとうである。樹姿は中間、樹の大きさ及び樹勢は中である。枝梢の太さ及び節間長は中、皮目の形は円、大きさは大、密度は多である。葉形は短楕円、大きさは大、密腺の形は腎である。花形は普通咲、大きさはやや小、小花数の多少は少、花弁の形はやや長楕円、大きさは中、花粉の有無は有、がくの色は黄緑、花柄の長さは中である。果実の外観は短心臓形(横に張る)、果頂部の形は平、凹は中、梗あの深さは中、広さは広、果実の大きさは大(9g程度)である。果皮色は帯赤黄斑、着色はやや多、果肉の色はクリーム、果肉内の着色は無、核周囲の着色は微である。果肉の硬さは硬、果汁は多、甘味は多(糖度20度程度)、酸味は少である。核と果肉の粘離は粘、核の形は円、大きさは中である。開花期は中、育成地において4月下旬、成熟期は満開から55日以上、育成地において6月下旬、結果性は多、生理落果の多少は無、裂果性は中、果実の日持ちは良である。「佐藤錦」と比較して、果頂部の形が平であること、梗あが深く広いこと、果実の大きさが大きいこと、果肉の硬さが硬いこと、生理落果が少ないこと等で、「天香錦」と比較して、梗あが深いこと、果実の大きさが大きいこと、核と果肉の粘離が粘であること等で、「ナポレオン」と比較して、果頂部の形が平であること、甘味が多いこと、酸味少ないこと等で区別性が認められる。

中に入っている種が大きいのが特徴) 高砂 (たかさご)

 結婚式の高砂や〜といった感じのおめでたい名前です。これは明治初期に欧米から入った「ロックポートピカロー」が、明治後期に日本名に名称統一されたものです。品種名が横文字なのでわかりにくいとして名称統一されたものには、「日の出」「珊瑚」「福寿」「琥珀」「深紫」「養老」「那翁」などがあります。どれもめでたい名前がついていますね。今も名前を聞くのは「日の出」ぐらいで、「那翁」は原名の「ナポレオンビカロー」から「ナポレオン」のほうが定着しています。
 さくらんぼの日本一の産地、山形県では高砂が露地物で6月初め〜20日頃までと一番早く出回ります。
 佐藤錦と遜色なし。ただし、色 艶 完璧に近いものを食べたので遜色なしと判断しました。白っぽかったりしたら、「う〜ん、高砂だなぁ」って感じになります。コクが佐藤錦と比べて「ちと、足りない」です。甘味があってもコクがないと、格が落ちます。
 色艶いいやつを選ぼう。でもすぐに佐藤錦が出てくるので、待てるならば佐藤錦が出てくるのを待ちましょう!

酸味が利いた懐かしい味♪皇帝の名にふさわしい。                                       
ナポレオン

 18世紀初期からヨーロッパ各国で栽培されていた品種です。ナポレオンというイメージから来るように、大粒で締まりがあり、ほのかな酸味とともに甘さがたっぷりあります。完熟したナポレオンは完熟した佐藤錦よりも美味と評する専門家もいるほどです。佐藤錦の親にもなっているように、育種には欠かせない品種になっています。

 ところで、このナポレオンはフランスの英雄ナポレオンよりも早く存在していたのに、どうしてこの名が付いたのかって? それはナポレオンがセントヘレナで没した後、ベルギーの王様が1821年にナポレオンにちなんで命名したということです。日本では明治時代に「那翁」と呼ばれていました。

 やや酸味があるので、ジャムやシロップ漬、リキュールなどにも利用されています。

 さくらんぼは収穫前に雨に降られると裂果してしまうので、生産者はビニールがけの雨よけテントで雨の被害を受けないように注意を払っています。雨に強い「救世主」的品種が望まれますが、残念ながらナポレオンも雨には勝てないそうです。

 6月中・下旬に出回る晩生種です。

アメリカンチェリーを思い出させます。 紅さやか (べにさやか)
                 早生種のさくらんぼです
この品種は、「佐藤錦」に「セネカ」を交配して得られた実生から選抜・育成されたもので、果形は短心臓形、大きさは小、果皮色は帯朱紅、育成地(山形県寒河江市)において6月上旬に収穫できる甘果おうとうである。樹姿はやや直立、樹の大きさは中、樹勢は強である。枝梢の太さはやや細、節間長は短、皮目の形は円、大きさは中、密度は多である。葉形は短楕円、大きさは中、密腺の形は腎である。花形は普通咲、大きさは中、小花数の多少は少、花弁の形は長楕円、大きさは中、花粉の有無は有、がくの色は黄緑、花柄の長さはやや長である。果実の外観は短心臓形、果頂部の形は平、凹は浅、梗あの深さ及び広さは中、果実の大きさは小(5g程度)である。果皮色は帯朱紅、着色は多、果肉の色は赤、果肉内の着色はやや濃、核周囲の着色はやや多である。果肉の硬さは中、果汁は多、甘味は中(糖度15度程度)、酸味は少である。核と果肉の粘離は半粘、核の形は短楕円、核の大きさは中である。開花期は中、成熟期は満開から30〜40日、育成地において6月上旬、結果性は中、生理落果の多少はかなり少、裂果性及び果実の日持ちは中である。「セネカ」と比較して、果実の大きさが大きいこと、果肉の硬さが硬いこと、甘味が多いこと、酸味が少ないこと、生理落果が少ないこと等で、「ジャボレー」と比較して、果肉の硬さが硬いこと、甘味が多いこと、酸味が少ないこと等で、「日の出」と比較して、果肉の硬さが硬いこと、甘味が多いこと、酸味が少ないこと、核と果肉の粘離が半粘であること等で区別が認められる。


この甘さ不思議体験。

変わり物に福がある。


安孫子園 一本しかない品種



サミット(左上写真)

山形美人

月山錦もどき(左下写真)

さくらんぼの効用

さくらんぼには、利尿、むくみ、気管支炎の消炎、病後の回復期、疲労による食欲不振、美肌に効果があるそうです。また、あのジクの部分にも効果があるとの情報も。乾燥させて煎じて飲むと利尿作用を促す効果があるとのこと。

さくらんぼとその歴史

さくらんぼは、別名「桜桃(おうとう)」とも呼ばれますが、本当の名称は、植物学的には「セイヨウミザクラ(西洋実桜)(Prunus avium)」と言います。「
さくらんぼ」と言うのは商品化された通称・愛称なのです。英語では「チェリー」ですので、そう呼ばれている事もあります。

しかし、一般的には、
(1)木や木になっている状態の実を「桜桃」
(2)摘まれた実は「
さくらんぼ
(3)輸入物や缶詰などに加工されると「チェリー」
という風に使われている事が多いようです。

さくらんぼの原産地は、現在のトルコ共和国といわれています。有史以前より、西アジアから鳥などによって種子が運ばれて→ヨーロッパ一帯で野生化したといわれています。そこから大西洋を渡って→アメリカ→太平洋をを渡って→日本に伝来しました。


さくらんぼというと、その名前から桜の木に実がなるように思ったこともありますが、花見をした桜にはあのさくらんぼがなっていないのは知っています。さくらんぼを付けるのは、実桜という種類の木なのです。(桜にも小さな実はなります。)

さくらんぼは、バラ科サクラ属に属し、
・甘い実をつける甘果桜桃(西洋実桜:セイヨウミザクラ)、
・酸っぱい実をつける酸果桜桃(西洋酸実桜:セイヨウスミノザクラ)
のヨーロッパ系2種と、
・中国桜桃(支那実桜:シナノミザクラ)
の東アジア系1種、
合計3種類がさくらんぼの起源とされています。そのうち日本でさくらんぼと言われているのは、甘果桜桃の実のことを言っています。