vol.8 | 2007年9月15日 土曜日 更新 | 今日の天気

アートホリックな人のいまをお届けするこのコーナーの第8回目は、GALLERYアートフェチで個展「ゴヤフェチ」を開催予定(11月10日〜25日)のアーティスト、飯田淑乃さんにお話をうかがいました。

《船場みずき(大阪)》2005年
 
《女の都まりこ(長崎)》2006年
 
《船場みずきCD》2005年
《女の都まりこCD》2006年
 
《桃山ヘレン(京都)》2007年
 
 
飯田さんは京都在住で名古屋は2回目とのことですが、名古屋の印象はいかがですか?

名古屋巻きとかの話をよく聞いていたので、実際に見てテンションが上がったのは、やはり名古屋嬢。味噌カツ丼も絶対食べようと思っていました。

11月に名古屋で個展をされるそうですが、どんな作品になりそうですか?

美少女戦士のアニメなんですが…その美少女戦士は名古屋に嫁ぐことを夢見ていて、日々花嫁修業をしているというアニメの主題歌を歌うアイドル、というキャラクターを展開していきます。

そのアイドルに飯田さんがなっちゃうわけですか?

なっちゃうわけです。アニメの美少女戦士も私なんです。アイドルがいて、彼女を売り出すために彼女が登場するアニメを作って、アニメソングも歌わせるというようなことを、全部一人でやってる感じです。

飯田さんはいつもそういう作品を作られるんですか?

そうです。ご当地で作品を展開しているのですが、大阪での展覧会なら、大阪という土地を私が勝手に解釈して、ご当地キャラクターを作ります。曲やグッズを作って、会期中だけキャンペーンをするということをやっています。

アイドルだから歌を歌うということで、CDも作られるのですか?

CDを作るのは、歌に注目しているからです。歌は記憶に残りやすいし、3分くらいの歌詞の中に長い物語を詰め込めるからです。キャラクターの人物像や背景を、短い歌詞で説明できます。メッセージ性もあるし、私にとってはいいアイテムだと思います。

飯田さんのご当地キャラに対して、地元の方はどんな反応をされますか?

みなさん、好意的で怒ったりしないです。「なんで?」「それって違うじゃん」などと反応するけれど、「そういうふうに見えるんだね」とだんだん納得する人が多いですね。地元の人でない人は「なるほどね」「そういえばそうかも」という感じ。内と外では反応がずいぶん違いますね。

こういう作品を作り始めたのはいつからですか?

大学2年の終わりからです。中学の頃からずっと油絵を描いていたんですが、まったく違う表現方法を見つけたいと。

それは飯田さんが表現したいことが、油絵では表現しきれないからですか?

それまでは油絵を描いていて気持ちよかったんですが、たぶん絵って描いている人の方が気持ちよくて、見る人はそれほど気持ちいいというわけではないんじゃないかなと。絵画には、絵の具でキャンバスに描いて壁にかけるというスタイルがあります。そうすると、ギャラリーで壁にかけて見てもらうしかできない部分がありますが、私はギャラリー以外で見てもらえる方向性を考えたかった。アートというくくりの中での絵や彫刻などは、一般の人から見たらなんとなく敷居が高い。一般の人がアートというくくりがないところで見たときにもおもしろいと思えるような、アートの窓口みたいな作品を作りたいんです。

…つづく